東ヰンドの奇妙なブログ

2012/06/10(日)02:20

初田悦子ライブレポート第33弾---お噂はかねがね・・・(前編)

初田悦子(186)

皐月の下旬に旅に出て 函館、宮城、茨城と渡り歩きし初田悦子。 神奈川は逗子でのプリプロを経て、次いで至るは大都会東京。 新宿の街にて歌うと聞くや・・・ ためらう由なし、かの男は往く。往かねばならぬ。 此処に始まりたるは、夢幻の世界の物語・・・ ―――――――――――――――――――――――――― 2012/06/02 じゅんちゃん・えっちゃんの『お噂はかねがね。』 セットリスト (初田悦子さんの出演セクション) Place: navi cafe 1 stage (20:06-21:06) 1. kissのうた 2. きみのママより 3. 夢☆ジオラマ工房 4. 光 5. 海賊の花嫁 6. 新しい恋をするために 7. 銀色の恋人 8. 僕らのラララ 9. アデュー~旅芸人のうた~☆ ボーカルセッション (22:15-22:27;鎌田純子さん、勝見智子さんと) 1. 翼をください ―――――――――――――――――――――――――― この日の昼間に、前回の函館でのライブレポートをようやく書き上げ、 肩の荷が下りた気分で西新宿へ向かう。 目的地に到着。 初田悦子という歌手の噂はかねがね聞いていた。(笑) 今回のライブ会場は、西新宿のオアシスnavi cafe【ナビカフェ】なる ワタクシにとっては初めて訪れる店。 ↑navi cafe店内。カウンターも含めてMAX20人くらいのキャパシティ。 落ち着いた雰囲気で情緒あふれるバーという印象 19:30からの開演に合わせ、まずオープニングアクトとして 初田さんの音楽仲間であり、大阪で活躍中のユニット天然デンネンズが登場! 代表曲の『ふるさとの音色』や、 「この日の朝に歌詞が書きあがったばかり」という新曲『フラワー』など 合計4曲を熱唱。 ↑天然デンネンズのステージ。 写真左がボーカル勝見智子さん。写真中央がギター高藤昌幸さん。 この日は究極のエンターテイナー鎌田雅人さんがキーボードサポート 中音に特徴的な力のある勝見さんの歌声は、 特に、ゆったりとしたテンポの想いを伝えるタイプの曲が合う。 (ワタクシ個人の好みもあるが) なお、『ふるさとの音色』を聴くと、 ロマサガ2のユウヤンのBGMが妙に思い出されるワタクシ。 さらにはなんと鎌田さんのプロデュースの下、 今年の10月21日に次のCDの発売が決まっているそうだから、 今後の進化・活躍にたいへん期待がかかる。 さて、O.A.が終わると満を持してステージに初田さんが見参! ワタクシも席をチェンジして抜群の位置から観覧することに。 最近では、完全にライブ序盤の定番ナンバーとなった 80年代を彷彿とさせるメロディの『kissのうた』からライブがスタート。 ベースやギターの一音一音が、具(つぶさ)にすべて耳に届いてくる。 これはステージに近いライブの特権。 「ありがとう!」というワンフレーズのみを挟んで、 2曲目の『きみのママより』へ。 ↑『きみのママより』を歌う鬼太郎風ヘアの初田さん 初田悦子といえば、何と言ってもやっぱりこの曲。 息づかいまではっきりと聴こえるこの距離感。 歌唱中の優しい表情もよく見てとれて、いつも以上に心にグッときた。 間髪入れず、ワタクシが大のお気に入りの『夢☆ジオラマ工房』に突入! ♪空っぽの引き出しは~ 夢ジオラマ工房~ の歌い出しから始まる、ファンタジックな世界観を描き出す5拍子の曲。 まぁ~~筆舌に尽くしがたいほど歌詞が会心の出来で、 一発でワタクシのハートを掴んでもぎ取った。 ↑右奥キーボードはお馴染み“抑え切れない存在感”鎌田さん 『夢☆ジオラマ工房』については、 元来はメルヘンのイメージが強かったのだが、 このライブでは、以前何回か聴いてきた時よりも ずっとムーディーなアレンジになっていて、非常に驚いた。 心臓がバクバクした。(単なる動悸か・・・?) このロケイションや編成にもよるのかもしれないが 大人の雰囲気がガンガンに醸し出されて、実に心地よいじゃないか。 こうやって、同じ楽曲におけるまた新たな一面を 見ることができるのも、初田さんのライブの醍醐味であると思う。 3年以上ライブを観続けてきた今に至っても、 驚くような変化と発見が時にある。 ↑ギターは金髪組第二の刺客、円山天使さん ↑ベースは帆保博康さん 「おしゃべりを聞いていただければ分かると思いますが、 大阪から歌いに来ました。子どもが1人います。 あとは歌を聴いていただいたら、だいたい分かるかと思います。」 実に分かりやすい自己紹介だ。 そうだ。やはり歌い手は、こうでなくては。 特に観客からの反応もなくさらっと流れていったが、 この初田さんの一言、ライブ会場にいる人たちへのメッセージとしては、 単刀直入ですこぶるいいと思う。 これからここで歌うのだから、とにかくその歌を聴いてみよ、と。 「続いては、スパニッシュな曲です。 今日は思い切って音数を減らしてチャレンジしてみたいと思います。」 という言葉から始まる『光』。 アカペラの歌い出しから、 静かに加わる天使さんのギター。 弾かれる弦の音は次第に大きく、そして熱を帯びたものになり、 歌い手の心と同調して強く激しく勢いを増していく。 音楽に魂を込めて、聴衆に対してそれをぶつけてくる。 素直に感じたのは、そんな印象だった。 脳の奥まで響くほどの衝撃的で凄絶な初田さんの歌声! ・・・嗚呼、惚れ惚れするほど、カッコいい。 ブログではうまく表現できないのがもどかしいが 天使さんの音楽に酔狂する姿も、見ていてハッとするものがあった。 (後編 に続く)

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