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カテゴリ:日本ビール検定“びあけん”
もはや言うまでもないかもしれないが、
誰も期待していないことをやるのが、東ヰンドの奇妙なブログである。 ということで、やっている。 第1回日本ビール検定3級試験の全問解説! 約2週間前に、その重要な前段として 第1回日本ビール検定3級試験の試験問題全問掲載したので、 まずはそちらをご覧になり、実際に出題された問題に チャレンジしていただくとよろしいかと。 第1回日本ビール検定3級試験 全問掲載! (上) http://plaza.rakuten.co.jp/higashiindo/diary/201210090002/ (中) http://plaza.rakuten.co.jp/higashiindo/diary/201210090001/ (下) http://plaza.rakuten.co.jp/higashiindo/diary/201210090000/ 日に日に地道さの増していく本日は4回目。問031~040を解説。 ※基本的に『日本ビール検定 公式テキスト』を保有しているという前提で解説を行います。持っていない方は、購入してください。お近くの書店で売られていると思います。解説中で(PXX)と出てきたら、「公式テキストのXXページ参照」という意味です。 準備がよろしければ、どうぞ↓にお進み下さい! 問031: ドイツ西部、ライン川の河畔にデュッセルドルフという都市がある。そこで伝統的につくられているビールを次の選択肢から選べ。 1.アルト 2.アイスボック 3.シュヴァルツビール 4.ラオホビール 正答:1 世界のビール系の問題。 デュッセルドルフ&伝統的とくれば、アルト。アルトは英語の「old」(古い)に相当する。濃色の上面発酵ビール。(P53) 問題文に極めてヒントが少ないので、細かく覚えていないと解けない。 問032: プレミアム生ビール「熟撰」を製造・販売しているビールメーカーを次の選択肢より選べ。 1.アサヒビール 2.キリンビール 3.サッポロビール 4.サントリー 正答:1 公式テキストに出ていない問題。正解はアサヒビール。 まさか、このように特定の商品名を問う問題が出題されようとは!普段から様々な銘柄のビールを見たり飲んだりして知識を深めていくことが重要ということか。ワタクシなど、試験前にアサヒビールに2度も見学に行ったにもかかわらず、間違えてしまった。 対策としては、各社の発売しているプレミアムビールは覚えておくとか。 問033: 1949年(昭和24年)、過度経済力集中排除法に基づき、大日本麦酒は2社に分割されたが、その2社の組み合わせとして正しいものを次の選択肢より選べ。 1.日本麦酒、恵比寿麦酒 2.日本麦酒、朝日麦酒 3.日本麦酒、大阪麦酒 4.朝日麦酒、ユニオンビール 正答:2 1900年代に日本の大手ビール会社が合併し、大日本麦酒株式会社が設立された。その後、第二次世界大戦の影響などで、戦後間もない1947年(昭和22年)にはシェア75%を得ていたが、1949年(昭和24年)、過度経済力集中排除法に基づき、日本麦酒、朝日麦酒の2社に分割された。 日本麦酒はサッポロ、エビス、リボンシトロンを、朝日麦酒はアサヒ、ユニオン、三ツ矢サイダーの各ブランドを継承した。(P104) 問034: 一言で、「麦」といっても様々な種類がある。ビールで使用されている麦のうち、そのほとんどを占める麦の酒類を次の選択肢より選べ。 1.小麦 2.大麦 3.ライ麦 4.燕麦 正答:2 ビールの原料となる麦は大麦がほとんど。また、大麦の中でも、二条大麦がビール醸造に主に用いられる。(P12) 問035~036: ビールの味に関する次の文章を読んで答えよ。 【文章】 ( A )は色々な食品の旨みの成分であるが、ビール中には閾値よりはるかに低い量しか含まれていないことから、( A )がビールの香味に与える影響はほとんどないとされている。むしろ、( A )は発酵中の( B )の栄養源として代謝され、ビールの香り成分の量や組成に関わってくる。 [問035] Aに入るものを次の選択肢より選べ。 1.アルファ酸 2.アミノ酸 3.デキストリン 4.タンパク質 [問036] Bに入るものを次の選択肢より選べ。 1.麹菌 2.酵母 3.酢酸菌 4.ラジカル類 正答:[問035] 2 [問036] 2 閾値とは、ある物質をごく少量ずつ水に溶かし、その溶液の濃度を徐々に高めながらにおいを嗅いでいった時ににおいを感じ始める点の値をいう。 ビールの味に特に影響する物質はタンパク質やペプチド、アミノ酸など。そのうちアミノ酸はいろいろな食品の旨みの要素であるが、ビール中のアミノ酸の量は閾値よりもはるかに少ないため、ビール香味への影響はほとんどないとされている。むしろ、発酵中の酵母の栄養源となり、結果としてビールの香り成分の量や組成に関わってくる。(P110-111) 問037: ドイツ・ミュンヘンで行なわれるビールの祭典「オクトーバーフェスト」の開催期間として正しいものを次の選択肢より選べ。 1.10月1日~10月10日の10日間 2.9月の最終日曜日から10月の第1日曜日を最終日とする8日間 3.9月の中旬の土曜日の真夜中~10月の第1日曜日を最終日とする16日間 4.9月25日~10月10日の16日間 正答:3 BEER COLUMN(コラム記事)からの出題。 オクトーバーフェストは、世界一のビール祭りとして知られるドイツ・ミュンヘンで行なわれるイベント。毎年、9月の中旬の土曜日の真夜中~10月の第1日曜日を最終日とする16日間開催される。(P70) 問038: 1842年にボヘミア(現チェコ共和国)のピルゼンで生まれた、ホップの効いた淡色の下面発酵ビールを次の選択肢より選べ。 1.ドルトムントビール 2.ランビック 3.ピルスナー 4.ペールエール 正答:3 世界のビール系の問題。 ピルスナーは、ビールを学ぶなら、まずは覚えるべきビールタイプ。日本で一般的に発売されている淡色ビールもこれ。また、このタイプのビールは世界中に最も普及している。(P54) 問039: 現在、日本の酒税法で定められているビールの1klあたりの酒税額を次の選択肢より選べ。 1.80,000円 2.134,250円 3.178,125円 4.220,000円 正答:4 ビールの税額は1klあたり220,000円。350ml換算すると、77~78円くらい。これは出題されることが必至なので、確実に覚えておこう。 ちなみに、新ジャンル(第3のビール)は1klあたり80,000円。350ml換算すると、28円くらい。 税金の金額だけで、こんなに違うのだ。(P67) 問040: 下面発酵酵母でビールを製造する場合の発酵期間として最も一般的なものを次の選択肢より選べ。 1.3~5日 2.7~10日 3.15~20日 4.20~25日 正答:2 上面発酵と下面発酵は、麦汁に投入する酵母の種類によって決まる。 上面発酵の場合、15~25℃で3~5日程度、 下面発酵の場合、10℃前後で7~10日程度の期間、主発酵させる。 それぞれの酵母がどの温度だと活性化しやすいか、ということ。混同しやすいだろうが、いかにもビール検定らしい問題なので、今後も出題必至。この組み合わせはしっかり頭に入れておこう。(P40) 続きはまた明日。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.09.16 13:45:14
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