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カテゴリ:日本ビール検定“びあけん”
誰も期待していないことを分かっていても、
誰も期待していないことをやるのが、東ヰンドの奇妙なブログである。 ということで、続きを載せるよ! 第1回日本ビール検定3級試験の全問解説!! その重要な前段として、 第1回日本ビール検定3級試験の試験問題全問掲載しているので まずはそちらをご覧になり、実際に出題された問題に チャレンジしていただくとよろしいかと。 第1回日本ビール検定3級試験 全問掲載! (上) http://plaza.rakuten.co.jp/higashiindo/diary/201210090002/ (中) http://plaza.rakuten.co.jp/higashiindo/diary/201210090001/ (下) http://plaza.rakuten.co.jp/higashiindo/diary/201210090000/ 本日は7回目。問061~070を解説。 ※基本的に『日本ビール検定 公式テキスト』を保有しているという前提で解説を行います。持っていない方は、購入してください。お近くの書店で売られていると思います。解説中で(PXX)と出てきたら、「公式テキストのXXページ参照」という意味です。 準備がよろしければ、どうぞ↓にお進み下さい! 問061: かつて、「男は黙ってサッポロビール」のテレビCMに出演した俳優を次の選択肢より選べ。 1.三船 敏郎 2.石原 裕次郎 3.三浦 友和 4.渡 哲也 正答:1 公式テキストで欠片すらも触れられていない問題。 該当のテレビCMは昭和45年~47年に放送されていたものらしく、答えは三船敏郎氏。 (Youtubeで視聴可能なようです→http://youtu.be/Apm3ZkZKcnA) 考えて分かる問題ではないので、知っていなければ勘で解くしかない。 40代くらいまでの受験者にとっては、究極レベルの難題と思われる。 問062: ビールの仕込工程ではデンプンの糖化が行なわれるが、糖化に関する説明として誤っているものを次の選択肢より選べ。 1.麦芽に含まれる酵素の働きによって、デンプンは糖化される 2.一般的に65℃を糖化温度と呼ぶ 3.プロテアーゼという酵素がデンプンを糖に分解する 4.糊化、液化という過程を経て糖化工程は進行する 正答:3 デンプンを糖に分解する酵素はアミラーゼ。プロテアーゼは、タンパク質をペプチド(アミノ酸が複数つながったもの)とアミノ酸に分解する酵素。(P34) 関連する言葉として、プロテアーゼなどのタンパク質分解酵素を働かせるのに適した温度(50℃)である「タンパク休止」や、アミラーゼなどのデンプンを分解する酵素を働かせるのに適した温度(65℃)である「糖化温度」を覚えておこう。 問063: 「飲料には大麦、もしくは小麦からつくられ、いくぶんワインに似た液がある」と自身の著書で述べたローマの歴史家を次の選択肢より選べ。 1.タキトゥス 2.ヘロドトス 3.テュキディデス 4.ソクラテス 正答:1 ビールの世界史の中でも学習がつい手薄になりがちな古代からの出題。 この文言が記されているのは『ゲルマニア』で、著者はタキトゥス。 古代ゲルマン人の生活していた地域の自然環境は厳しく、特に冬の寒さをしのぐため、生活の中で酒はなくてはならないものだった。そうした中で、ビール醸造が行なわれるようになっていった。 問064: 紀元前3000年頃、メソポタミアのシュメール人により、バッピルという麦芽のパンからつくられていたビールは何と呼ばれていたか、次の選択肢より適切なものを選べ。 1.アロマ 2.セリア 3.シカル 4.グルート 正答:3 続けて古代史からの出題。 公式テキストの模擬問題に類似・・・というかほぼ同じ問題があった。 シュメール人が飲んでいたビールはシカルと呼ばれ、モニュマン・ブルーという粘土板にくさび形文字で当時のビールの醸造法が記録されていた。(P74) 問065: 日本ビール検定の始まった年を次の選択肢より選べ。 1.2009年(平成21年) 2.2010年(平成22年) 3.2011年(平成23年) 4.2012年(平成24年) 正答:4 超がつく程の・・・易問。どのように解説すれば良いか迷うほどだ。 敢えて解法を述べるとするならば、問題冊子の表紙に「第1回」と書いてあるので、そこから導き出せばよい。 問066~067: ビールびんの容量に関する次の文章を読んで答えよ。 【文章】 1940年(昭和15年)ビールの課税の観点から、その当時各社から販売されていた大びんの容量が調べられたところ、一番小さな大びんが( A )合であったため、それにビール大びんの容量が統一された。戦後メートル法への統一により、mlに単位が変わり、大びんは633ml、小びんは( B )mlになった。 [問066] Aに入るものを次の選択肢より選べ。 1.3.51 2.3.52 3.3.53 4.3.54 [問067] Bに入るものを次の選択肢より選べ。 1.332 2.334 3.335 4.336 正答:[問066] 1 [問067] 2 ビールの大びん・小びんに関する問題。ここまで細かい数字を問うとなると・・・3級としては難問だ。出題されるものと考えて確実に覚えておくしか無いなぁ。(P45-46) 何か良い語呂をご存知の方がいらっしゃったら、ご教示下さい。 問068: 中世ヨーロッパの時代、各荘園にビール醸造所を設置することを法令で定めるなど、フランク王国でワインより低く見られていたビールの地位を高めるのに貢献したといわれている人物を次の選択肢より選べ。 1.ノルマンディー大帝 2.フランドル大帝 3.カール大帝 4.ジルベール大帝 正答:3 フランク王国では、中世ヨーロッパの封建制社会制度と荘園制度が築かれていったが、その支配者の中でも特にビールの地位を高めるのに貢献したのはカール大帝。各荘園にビール醸造所を設置することを法令で定めた。(P77) 「びあけん」においては、○○大帝と出てきたらカール大帝を選べば吉。 問069: 明治維新後、日本でも数多くのビール会社が誕生した。ジャパン・ブルワリー・カンパニーが「キリンビール」を発売したのは何年のことか、次の選択肢から適切なものを選べ。 1.1869年(明治2年) 2.1870年(明治3年) 3.1876年(明治9年) 4.1888年(明治21年) 正答:4 「ジャパン・ブルワリー」というフレーズは、ビールの日本史において2種類登場するので紛らわしいが、きちんと区別して覚えるべし。 1870年、日本に最初に開業してすぐにつぶれてしまったのがジャパン・ブルワリー。1888年にキリンビールを発売したのが、香港法人ジャパン・ブルワリー・カンパニー。(P94-95) 問070: 夏目漱石のある小説の最後のシーンでは主人公がビールに酩酊してしまう様子が描かれている。その小説を次の選択肢より選べ。 1.三四郎 2.坊ちゃん 3.こころ 4.吾輩は猫である 正答:4 公式テキストにまったく記述されていない問題。 ワタクシは小説には非常に疎いのでまったく分からなかったが、一通り読んでいる方なら果たして分かるのだろうか? いくら「日本ビール検定」だからと言って、このような問題が出題されることまでマークして学習するのは非常に困難だと思う。せめてテキストに出ていれば・・・ 対策としては、やはり日頃からビールを意識しながら生活して、あらゆる種類のビールに関する知識を少しずつ蓄積していくことが重要。 続きはまた今度!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.01.09 01:41:43
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