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テーマ:★ラーメン(14380)
カテゴリ:ラーメン
お店には失礼な言い方だが、以前から「怪しい感じのラーメン屋だなぁ」と思っていたのが、今回紹介する「北海道ラーメン」だ。場所は八坂駅を出て府中街道を所沢方面に約200メートル歩いた左側にある。
夕方からしか開いてないんだけど、看板は暖簾だけ。何となく入りづらそうでしょ。だから私も気にはなっていたけど、「ちょっとどうだろう」と思ってスルーしていた。 それがなぜ入ったか? 理由はこのブログで知り合った人が、ココのラーメンにハマッていて「久米川で一番行きつけのラーメン屋さん」と言うからだ。ただ、その人はこうも言っていた。 「店の前のトンコツ臭からわかるかと思いますが、そうとう人を選ぶ味です」 クセがあるということだろうか。メールで何度かやりとりして、こんなトリビア情報まで教えてくれた。 「あそこは実は亡きお父さんが始められたのですが、今は娘さんとお母さんが二人でやっています」 「店主(おねえさん)は、数年前まで広尾の『シェ・リュイ』に居た元パティシェです。お父さんが亡くなって店を継いだのでした。だもんでスイーツには超詳しいです」 そしてまた最後にひと言。 「(ラーメン)二郎が食べれる人だったらまず大丈夫ですが、大変に人を選ぶ味なので覚悟して行ってみて下さい」 うーん、覚悟が必要なのか……まあ、とにかく行ってみようってことで、私は意を決してお店に入り、「醤油ラーメン」(550円)と餃子(480円)を注文した。 そしてついに“人を選ぶラーメン”が目の前に現れた。 小ぶりの丼から一段と強い豚骨臭が漂う。でも私は北九州市に半年住んだ経験があるので、これくらいの臭いは平気、平気。まずはスープをひと口。ンッ!? 臭いは豚骨なのだが、味は豚骨っぽくない。でも個人的に何となくひと味足りないような……。 気を取り直して今度は麺をズズッ。「北海道ラーメン」というだけあって、麺は緩い縮れの太麺。麺そのものはモッチリして美味しい。もやしもシャキッとしている。でも何かやっぱりひと味足りないような……。 そこへ餃子が到着した。 皮がパリッとして中の野菜はシャキシャキ。これはなかなか旨い。しかし今回のメインは餃子ではなく、ラーメンだからなぁ。ひょっとして私は“選ばれなかった”ということなのだろうか? 食べながら店内を見回して、私はある張り紙に気づいた。トッピングとしてニンニクが書いてあるのだ。(そうか。ニンニクを入れたら足りなかったひと味が加わるかも) そう思った私は翌日、またこのお店に行き、今度は「味噌ラーメン」(550円)にバターとニンニクをトッピング(各100円)してチャレンジした。 出来上がるのを待っている時、ふと私はあることに気づいた。 (あれ、ニンニクって普通、お金払ってトッピングするもんじゃないよね。テーブルの上に置いてあったりして、適当に1サジか2サジ入れるものだよなぁ。それを100円取ってトッピングするってことは……) 嫌な予感が脳裏を駆け巡った。そこにタイミングよく「おまちどおさま」の声。 「ああ、やっちゃったよ」 そこにはレンゲ山盛り1杯分はあろうかというニンニク(写真の青緑の部分がそう)。まさかこれほど乗ってくるとは……。 山盛りニンニクを横目に、まずはそのままスープを飲んでみる。うーん。 バターを溶かして飲んでみる。バターの香りは感じるけど、うーん。 ニンニクを少し溶かして飲んでみる。これで少しは味が変わるだろう……と思いきや、全くと言っていいほど、スープは最初のひと口目と変わらない。 (オレ、舌がおかしくなっちゃったのかな。味が変わらないってことないだろう) 私は思い切ってニンニクを半分溶かしてみた。信じてもらえないかもしれないが、味は変わらない。エエイッ、面倒だと全部溶かしても結果は同じ。こんなことってあるのだろうか。 相変わらず麺は美味しい。でも私の好みの味には、あと1歩及ばない。何だろう、この1歩って。要するに私はこのお店のラーメンに“選ばれなかった”のだ。 でも誤解しないで欲しい。マズくはないのだ。だからこそ熱狂的にハマッてしまう人がいるのである。実際、お客さんはソコソコ入ってるしね。 近くに住んでいて、「北海道ラーメン」未体験の人は、この“人を選ぶラーメン”をぜひ食べて欲しい。そしてできれば私に「選ばれたかどうか」を報告してくれませんか? よろしくお願いします。 【DATA】 住所:東村山市栄町3-32-28 営業時間:午後6時~11時(火曜は午前11時15分~午後2時半で、夜の営業はナシ) 定休日:水曜 駐車場:3台分あり ★お店や料理に関する記述は、訪問時における管理人・マサ本人の主観によるものであり、誰が行っても同じ印象を抱くとは限りません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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