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東村山グルメ日記

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マサ@東村山

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2005年07月04日
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カテゴリ:うなぎ
 私はよく「気になるお店」という表現を使うが、実はこれには2種類ある。1つは「気になるから近々行ってみよう」というお店。もう1つは「気になるけど、何となく怪しいから、行ってみようかどうしようか……」というお店。今回紹介する川魚料理の「はや幸」は、後者の「気になるお店」だった。と言うのも、外観がちょっと寂れた感じだし、うなぎを食べるとなるとそれなりの出費になるから「ハズレを引きたくない」という気持ちがあったからだ。
 それがどうして行ってみることになったかと言うと、「あのお店のうな重は旨いよ」という話を聞いたからだ。
 場所は久米川駅南口を出て、ロータリー越しの正面の道を進み、突き当りを右折。少し進むと左側にホテルメッツが見えてくるが、そのホテルメッツと「まごころ亭」の間の道に入り、突き当りを左折すると左側に見えてくる。

はや幸

 うな重を頼もうと思って、壁に張り出してあるメニューを見ると、ナントうな重が5種類もある。「うな重上」(1370円)、「うな重特上」(1580円)、「うな重特上梅」(1790円)、「うな重特上竹」(2100円)、「うな重特上松」(2420円)となっているのだが、5種類もあると何が何だかよくわからない。そこで「どう違うんですか?」と聞いてみた。「大きさと厚みが違うんですよ」とおかみさん。私は真ん中の「うな重特上梅」を頼むことにした。
 注文したあと、店内を見回してみた。カウンターが4席、2人がけのテーブルが3卓、そして奥に座敷があるようだ。私はテーブル席に座ったのだが、ふと横を見てビックリ。水槽が置いてあり、中にうなぎがうじゃうじゃいるのだ。
「うなぎは水槽の中で生かしておくんですか?」と聞くと、「そうだよ。昔のうなぎ屋はみんなこうしてたんだから」とご主人。「注文を聞いてからうなぎを取り出してさばいて、焼いて、蒸して、それから焼いて出すワケ。だからどんなに早くても30分はかかる。30分以内で出すところは、言っちゃあ悪いけどちゃんとしたうなぎ屋じゃないよね」
 ご主人の話によると、水槽の水は地下水なのだという。「そりゃそうだよ。水道の水じゃあ、すぐに死んじまうよ。昔はみんなこうやってたんだけど、今は東村山でこういうやり方をしてるのはウチだけだね」
 水槽で“飼っている”から、その日売れ残っても平気。成長して例えば「うな重上」から「うな重特上」になっていくだけだ。そう考えると、5種類のうな重は単純にうなぎの大きさということになる。水槽で生かしてるからこそできる、細かいランクづけだ。
 そうこうするうちに、美味しそうな香りが漂い始めた。「はい、おまたせしました」とおかみさんが「うな重特上梅」を持つて来てくれた。

こんな感じで出て来たうな重の特上梅

 フタをして出て来た「うな重特上梅」。何となく器が小さい気がしたが、そう思ったのはほんの一瞬。開けた途端、長い待ち時間や器の不満など吹っ飛んでしまった。

フタを開けると旨そう!

 ツヤツヤして旨そう! 身が厚いし、見るからに今まで食べたうな重と違う。よく見ると、うなぎは2枚重なっていた。

うなぎが2枚重なっている

 普通は2枚並んでいたりするんだけど、こんな風に重なっているのも悪くない。というか、これはこれで凄く旨そうだ。それではいただきま~す。
 見た目通り、旨い! ただ柔らかいだけじゃなく、歯応えというか弾力がある。今まで食べてきたうな重は、ほろほろと柔らかく崩れて口の中で溶けていく感じのモノが多かったが、これはシッカリと「魚を食べている」という感じがする。しかもタレが甘いんだけどサラッとしていて絶妙。うなぎと言えば山椒だが、その山椒をかける必要がないほど旨い。
 実は私、テーブルを見た時、山椒の入った容器がなく、銀色のパックに入った山椒がいくつか置いてあったので「このお店はダメかなぁ」と思った。でも食べて納得。山椒がなくても十分旨いんだもん。一応、山椒をかけて食べてみたけど、私は山椒ナシの方が美味しいと思ったな。
 私は今までにいろんなお店でうな重を食べたけど、このお店ほど美味しいうな重はなかった。聞けば、遠くに引っ越した人がわざわざ食べにきたりするのだという。

 こんな住宅街でポツンと営業しているのは、地下水のため。お店の外観が寂れているのは、うなぎなどを“飼っている”からなかなか手をつけられないため……ご主人の話を聞いてすべての謎が氷解した。「もっと早くに食べにくればよかった」というのが私の率直な感想だ。このお店のうな重を食べたらもう他のうな重は食べられないと思う。それくらい旨いです。
「忙しい時は1時間ぐらいかかっちゃうから、もし今度来る時は電話してから来るといいよ」とご主人。今年で35年の老舗なのに、この優しさ。いやいや、こういう優しさがあるからこの場所で35年続けられたのだろう。まだ行ったことのない人はぜひ! ココのうな重なら夏バテは吹っ飛びますよ。


【DATA】
住所:東村山市栄町2-30-38
電話:042-394-0805
営業時間:午前11時半~午後2時
      午後4時~9時半
定休日:火曜
提携駐車場あり


★お店や料理に関する記述は、訪問時における管理人・マサ本人の主観によるものであり、誰が行っても同じ印象を抱くとは限りません。





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最終更新日  2008年06月19日 07時31分54秒
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