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東村山グルメ日記

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マサ@東村山

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2006年05月28日
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テーマ:ニュース(99393)
カテゴリ:グルメ外
 5月27日の午後、私は秋津の秋水園ふれあいセンターで行われた「ごみ焼却を止めるとぜんそくが減る!?」という市民フォーラムに行ってみた。以前、記事に書いたように、東村山市の小学校でのぜんそく罹患率が都内でワースト1というショッキングな事実に対して、有効な対応策は何なのかを知りたいと思ったからだ。

 まずもらった資料を読んで驚いた。秋津小が14.3% 秋津東小が11.6%という高いぜんそく罹患率(全国平均は3.3%)なのは、秋水園という焼却施設が近くにあるのが一因だろう。しかし廻田小の場合はどうなのか?
 環境的に恵まれているハズの廻田小は2001年までぜんそく罹患率は0%だった。それが2002年、一気に13%になり、2003年は10%、2004年は15.5%という高罹患率になった。「これはおかしい」と原因を探っていて行き着いたのは、学校近くの造園業者。この造園業者は剪定した枝を処理する名目で焼却炉を建設、実際にはその造園主が社長となっている産業廃棄物の保管会社が集めてきた建築廃材などを燃やしているのだという。結局はここでも、「ごみの焼却」という問題に突き当たってしまったワケだ。

 ぜんそくの原因をごみ焼却炉だけとすることには、私は問題はあると思う。車の排気ガスの問題もあるだろうし、「ショックな話」として書いた記事に寄せられたコメントによると、地形的な問題もあるららしい。しかし、ごみ焼却炉が一因であることは間違いなく、今回パネラーとして参加した横浜市の「栄工場のごみを考える会」の西岡政子さんによると、焼却炉を止めたことでぜんそく罹患率は劇的に下がったという。そうであるならば、東村山もごみ焼却炉を止める方向で考えていくべきだろう。
 実際、東村山市は1996年に「燃やさない、埋めない」をモットーとした脱焼却・脱埋め立ての基本計画を発表している。これは秋水園の老朽化にともない、「ごみ問題をどうすべきか」を市民と一緒に考えようとと秋水園再生計画策定市民協議会を発足させ、そこで決められたモノだ。10年前、この考えが発表された時、全国が驚いたという。それほど画期的な内容であり、全国の自治体が東村山モデルを参考にしようとした。

 だがこの10年、基本計画は実行されることはなかった。秋水園の焼却炉を使い続け、「ごみ処理にはお金がかかるから」とごみ袋を有料化しただけだ。
 10年前の当時としては確かに基本計画は“理想”の部分が多かったかもしれない。しかし、この10年間で技術が進み、ごみを減らすことが可能となった。

 東村山市の画期的な基本計画を策定した元秋水園再生計画策定市民協議会会長の渋谷謙三さんも、今回パネラーとして参加しているのだが、その渋谷さんはこう話す。

世界のごみ事情について説明する渋谷謙三さん

「10年前は周りにモデルケースはありませんでしたが、今は日本にも海外にもあります。焼却炉を止めるのは可能です。というより、皆さんに知っていただきたいのは、世界のごみ焼却炉の3分の2が日本にあるということです。古い資料ですが、日本には1841の焼却炉があります。アメリカがいくつだと思います? 140です。日本と面積的に同じドイツでは51です。ニュージーランドには1つもないんですよ」

 ごみの40%は生ごみ。これをゼロにすれば、ごみ処理は劇的に変わると渋谷さん。現在は性能のいい生ごみ処理機があり、生ごみをゼロにするのは可能だという。ごみを減らすということは、焼却炉で燃やすモノを減らすということだ。生ごみをゼロにし、びん・缶・古紙・古着などのリサイクルを進め、プラスチックに関してもリサイクルに努める。そうすれば燃やすごみは限りなくゼロになり、焼却炉を止めることができる。

「ごみを減らしていこう」というのは今や世界的な潮流で、「ゼロ・ウェイスト宣言」をする都市が増えている。「ゼロ・ウェイスト」とは、「焼却や埋め立てというムダ、処理に困るような製品をつくるムダをゼロにして、ごみをゼロにしよう」という考え。
 世界で初めて「ゼロ・ウェイスト宣言」をしたのはオーストラリアの首都・キャンベラなのだが、宣言をいつ出したと思いますか? ちょうど10年前の1996年。そう、東村山市が画期的な基本計画を発表した年だ。東村山市は世界的にもスゴいことを打ち出したのに、結局は何もしなかった。それどころか、老朽化した秋水園のごみ焼却炉を建て替えしようという話が出ている。建て替えて新しくなったら、最低でも今後25年間は煙が流れ出続けるワケだ。子供たちのぜんそくは増えこそすれ、決して減ることはないだろう。

 何度も言うが、ぜんそくの原因はごみ焼却炉だけではないと思う。しかし一因であることは間違いないだろうから、焼却炉に関しては止める、なくす方向で考えていくべきだと思う。それなのにまた建て替えようなんて……時代に逆行しているし、何よりも子供たちのことを全く考えていないとしか思えない。
 私は正直に言うと、こういう問題は苦手だ。できれば関わりたくない。でも、もし自分の子供がぜんそくになったら……と思うと、今やるべきことをやっておかないと後悔するような気がする。子供が生まれ、まだ血がついている我が子を看護師さんにすすめられて抱いた時、「こいつのためなら、何だってしてやる」と私は心の中で誓った。その気持ちは今も同じだ。
 だから焼却炉の建て替えには「NO」と言い、ごみを減らして焼却炉をできるだけ早く止めたいと思う。


 渋谷さんは言う。
「(ごみ焼却炉を)止められるかどうかじゃなく、『止める』という意志が必要」

 まさにその通りだと思う。東村山市議・佐藤まさたかさんのブログ記事によると、6月1日(木)に秋津で「ゴミ処理計画の見直しについての市民説明会」が開かれるのだという。佐藤さんによると、市は何時にどこで開催するのかHPなどで告知していないのだとか。黙っていると知らないところで、ドンドン変な方向に進められてしまいそうなのが、悲しいかな、現在の東村山市のようです。

 私はまだこの問題に関しては勉強段階なので、エラそうなことは言えません。でもわかったことがあれば、このブログで報告していきたいと思います。
「何だ、せっかくグルメ情報が読めると思ってサイトを開いたのに……」と思っている方、本当に申し訳ないです。だけどこの問題、東村山グルメにも密接に関わっていると思います。やはり美味しいモノを食べるには、健康であることが前提ですからね。


 この問題に少しでも関心を持たれた方は「東村山のごみを考える会」世話人・岡山卓生さんのHP「岡山卓生市民ニュース060405」を読んでみてください。





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最終更新日  2007年10月14日 22時51分30秒
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