東村山グルメ日記

「ひの食堂」を出た部下と私は、久米川駅に向かうべく市役所の裏手の通りをテクテクと歩いていた。すると一転にわかにかき曇り、雨がポツポツと降ってきた。雨粒は次第に大きくなっていき、やがて雷がゴロゴロと鳴り始めた。

「どこか雨宿りしませんか？」

　当然の提案だ。で、入ったのはレトロな店名の中華料理屋「昭和軒」。すでに２軒でシッカリ食べているからお腹はパンパン。でもお店に入った以上は何かをを頼まなくてはならない。

「ビール１本、グラス２つで」

　というワケで、昼間っから飲むことに。私はツマミがないと飲めない体質なので、「メンマをください」と追加で頼んだ。まあ、ビールだけじゃあ、申し訳ないからね。



　外は土砂降りの雷雨。当然ながら店内のお客さんは私たち２人だけ。
「はい、どうぞ」とご主人が持ってきてくれた小皿には、メンマだけでなく炒めたお肉も入っていた。何だかうれしい。
　食べるとメンマは柔らかいし、肉もいい味がついている。ビールがまた旨いんだなぁ。昼から飲むせいなのかなぁ。
　出て来たビールはサッポロ黒ラベルの大瓶。黒ラベルは缶ではよく飲むんだけど、瓶の方が美味しく感じられた。なぜだろう？　

　ビール片手にテレビを見ながらまったりとしていると、お店の電話が鳴った。どうやら出前の注文電話のようだ。外はまだ雷雨なんだけど、どうするのかなぁと聞いていたら……。

「雷が止んだら出前しますよ」と笑いながらご主人。そりゃそうだ。こんな雷雨の中、無理してケガでもしたら大変だ。それに明らかに夕立なんだから、ちょっと待てば雨も止む。
　案の定、電話から15分ほどで雷雨はおさまった。「ごちそうさまでした」とお勘定してもらうと、「５００円です」とご主人。
　エッ、ツマミの料金、入ってないんじゃないの？　と思って「５００円でいいんですか？」と聞き返したのだが、「５００円でいいんですよ」とご主人。今ドキ、２人で喫茶店に入ったって、５００円じゃ済まないですよ。

　私と部下はすごく得した気分で、次の目的地へと向かった。


【ＤＡＴＡ】
住所：東村山市本町４－２－３
電話：０４２－３９３－３６８９



【このお店に関する過去の記事】
＊２００６年01月04日「レトロな店名はダテじゃない！昔ながらの中華料理屋」
＊２００６年01月08日「何となく懐かしい味がする味噌ラーメン」