2007/10/15(月)00:39
アスベスト問題を軽く考えないでください
元カクリボウルの建物にはアスベストが含まれている……このことは、このブログを読んでいる人ならすでにご存知ですよね。しかし、どれくらいの量が含まれ、危険度はどの程度なのか。いや、「そもそもアスベストって何?」って人は結構多いと思う。
基本的なことは「中皮腫・じん肺・アスベストセンター」のホームページにある石綿(アスベスト)Q&Aを読んでもらうとして、現在、解体作業が進められているこの建物には「青石綿」が使われている。これは飛散性のアスベストで、他のアスベストに比べて中皮腫発生率で500倍の危険性を持つ。元カクリボウルの建物はその含有率が43%で、猛毒のアスベスト含有率としては極めて高濃度なのだという(詳しくはこちらとこちらを参照)。11月18日(土)に開催された説明会では、この危険な青石綿が2800平方メートルに使われていて、除去量は85立方メートルにも及ぶと発表されました。かなりの量です。
で、この解体作業を“疑惑の入札”(詳しくはこちらを参照)で請け負ったのが増田コーポレーション。ホームページを見てわかるように、一般住宅の設計・施工、リフォームなどを手がける会社だ。アスベスト除去に関しては詳しくない。そこで下請け会社としてエコワスという会社が登場。どうやらこの会社がアスベスト除去をするようなのだが、アスベスト除去業界においては新規参入組であるらしい。
そうでなくても、アスベストが漏れるなど万が一の事態になった時の責任が不明確なのに、下請けに出すこと自体、とても問題と言える。
そういう不安があるからこそ、12月5日の議会で福田かづこ議員が「アスベスト除去工事において、孫請けなんてことはないでしょうね」と質問している。これに対し例の日本テレビの報道番組『リアルタイム』で一躍有名になった小嶋都市整備部長は
「アスベスト除去工事の孫請けはない」
とキッパリ明言している。
しかし、「なんとかしようよ!東村山」のこの記事と「はてなのゆりさん」のこの記事によると、実際の工事は「アクア都市開発」というホームページもないようなよくわからない、できたばかりの解体会社がやるのだという。
推測に過ぎないが、この「アクア都市開発」の作業員はアスベストの危険性を知らされてないのではないだろうか? こんな杜撰な解体作業では市民の不安が募るばかりだ。
西口再開発を推進する市議の皆さん、「市民のために活動している」と自負するなら、アスベスト除去が安全に行われるよう徹底して市や再開発組合に要望を出してください。そうするのがあなたがたの仕事なのではないですか?
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