2007/10/15(月)00:41
細渕一男市長が不出馬を表明
12月26日、細渕一男市長は記者会見を開き、来年の東村山市長選には出馬しないことを表明した(詳しくはこちらとこちらの記事を参照)。やってきたことに対して言いたいことは山ほどあるけど、3期12年間、方向性は違っても東村山を思って尽力してきたこと。まずは「ご苦労さま」と言わせていただきます。
でも会見での発言は、いただけません。翌日の読売新聞では、こう報じられていました。
引退の理由について、東村山駅西口再開発事業の是非を問う住民投票問題を挙げ、「条例案が否決され、事業を大きく前進させることができた。私としての役割は果たした」とし、「年齢などを考慮し、今こそ若い人に引き継ぐべきだと思った」と説明した。
どうやら細渕市長にとっては、市議会での住民投票条例案の採決こそが“住民投票”だったみたいです。市議会で条例案が否決されたから、西口再開発に対する住民のお墨付きももらった……おそらくそう思っているんでしょうね。
条例案を本当によく読んでいるのでしょうか? 簡単に言えば「現在の西口再開発計画を進めるべきかどうか、市民に直接聞いてみましょうよ」というのが、今回の住民投票条例案だ。つまり住民投票が実施されてはじめて民意がわかる。だから条例案が可決したところで、それがイコール「再開発計画の見直し」とはならない。そんなことは条例案を読めばわかると思うのだが……。この条例案は東村山市のホームページに掲載されているので、皆さんもぜひ読んでみてください。
なかでも会見で「これは違うでしょう」と思われる発言は、朝日新聞や産経新聞にも記事として書かれていたこの発言だ。
「市の財政力は弱かったが、西口再開発などで、税収が上がる体質ができてきており、私の役割は終わった」
細渕市長にはもう一度、11月7日に日本テレビの報道番組『リアルタイム』で放送されたリポートを見てもらいたいですね。
これを見て誰が税収が上がると思うのだろうか? もしこのリポートが間違いであるなら、東村山市として抗議すべきだろう。
まあ、細渕市長はこの東村山ヒルズをキッカケに担税力のある人が東村山市に移り住むことを期待しているのだろうが、住民サービスが近隣市町と比べて悪いとなれば、東村山市が出て行く人の方が多くなるのは目に見えている。税収増を考えるなら、今住んでいる人たちに「もっと住みたい」と思わせるようにしないといけないのだが……3期12年もやって、細渕市長がそのことを理解できなかったのは非常に残念です。
佐藤真和市議のブログ「なんとかしようよ!東村山」のこの記事にあるように、今回の西口再開発にかかわる工事はほとんど細渕市長を支持してきた業者が請け負っている。「西口再開発は細渕市長からのお礼」という声が建設業界の一部で出ているほど、露骨な入札が行われている。まだ疑惑の段階だが、いずれ明らかになってくると思う。その時にはじめて、夏までは4期目出馬の意欲満々だった細渕市長が、なぜ不出馬を表明したのか、その本当の理由が明らかになるのでは、と私は思っている。
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