2007/11/22(木)05:12
寿司屋でヌーヴォー
いつものように地元ブログやグルメブログをチェックしていたら、久米川駅北口の寿司屋「ダイヤ寿司」の若大将のブログに「ヌーヴォーのご案内」という記事を発見。このお店ではボジョレーではなく、南フランスの「シャトー・ロスピタレ」のヌーヴォー(新酒)を出すのだという。
記事によると、今年のヌーヴォーは「ベリー、さくらんぼやイチゴがはじける感じの香り。味わいはとにかく柔らか」とのこと。樽の香りが強い赤ワインは苦手だけど、「これなら行って飲んでみたいなぁ」と思い、カミさんに話すと、
「行くしかないわね」
とカミさん。食べることに関しては迷いがないんだよなぁ。ということで、例によって子どもたちを義父母に預け、3時間限定で「ダイヤ寿司」へ夫婦で向かった。
ほほう、これが南フランスのヌーヴォーですか。おっ、爽やかな香りだねぇ。それではひと口……ああ、飲みやすいなぁ、コレ。フルーティーな味わいで、私好み。カミさんも気に入ったみたいだ。
と、そこにお通し登場。素敵だねぇ。左はカキの燻製。これが旨いんだ。
ワインボトルをこうやってワインクーラー冷やしてくれるなんて、とても寿司屋とは思えない。まぁ、手ぬぐいがかろうじて和風なんだけどね。
やっぱこの時期はカキでしょう……ということで、生ガキを注文。濃厚な味で旨いねぇ。ワインが進んじゃって困るなぁ。
さり気なく大将がお新香の盛り合わせを出してくれた。料理の合間につまむお新香がいいんだよね。
次に出て来たのは「ホッキ貝の炙り」。ホッキ貝の刺身を頼んだら、大将に「生にしますか? 炙りますか?」と聞かれ、迷わず「炙り」にしたのだが、これが大正解。甘味が凝縮されて、旨いこと、旨いこと。
こちらは私のリクエストで、イワシの刺身。身がプリプリしていて旨かった。
これ、何だと思いますか? 「カキの土手蒸し」なんですよ。焼くのでも煮るのでもなく、蒸す。去年、若大将のブログ記事を見て以来、どんなモノなのか食べたくて仕方なかったんだよね。
鍋の底には少しだけだし汁があり、それをカキ殻に入れ、特製の味噌を溶かす。そこにカキを付けて食べるのだが……旨いなぁ。ガツンと来る旨さじゃなく、しみじみ感じる旨さ。この特製味噌がまた旨いんだ。
ここで私の中での“このお店の定番”である「コハダのキュウリ巻」が登場。このサッパリとした味わい。たまんないなぁ。
アレレ、もうワイン、空いちゃいましたか。どうしようかなぁ。次は何を飲もうかなぁと迷っていると……。
「日本酒のヌーヴォーはどうですか?」と若大将。出して来たのがコレだ。
栃木県小山市の小林酒造の「鳳凰美田」。しぼりたての新酒で、「吟醸無濾過かすみ生」と書いてある。つまり少しだけ濁っているのだ。口開けということで、上澄みを少しだけ別グラスに注いでくれたのだが、とても日本酒とは思えないほどフルーティー。
瓶をゆっくり振ってから注がれたのが、枡に入ったグラスの方。よく見ると、ほんのり濁ってるでしょ。これが上澄みとはまた違った味わいで旨い。ワインのヌーヴォーもいいけど、日本酒のヌーヴォーもいいなぁ。
これは「真鯛のカルパッチョ」。日本酒にピッタリだったけど、これならワインでも合うだろうな。
こちらはカミさんリクエストの「サザエの壷焼き」。貝が大好きだから、必ず頼むんだよね。「どれどれ、私もひと切れ……」と思ったら、もうなくなっていた。
若大将に「チーズが欲しいなぁ」とワガママを言ったら、こんなオシャレなツマミを出してくれた。真ん中はいつものスモークチーズだが、左はモッツァレラチーズの西京漬け。これがバカ旨。こんなモノを出されるから、飲みすぎちゃうんだよなぁ(なんて、言い訳、言い訳)。
「そろそろお寿司を食べない?」とカミさんに言われ、いろいろと注文。
握った赤貝のヒモをキュウリと一緒に巻いて出してくれた。うれしいねぇ。写真を撮らなきゃと思ってカメラを出そうとすると、「あら、美味しそう」とカミさんが1つ取ってパクッ。おいおい……。
穴子はツメではなくユズ塩でいただき、お寿司の〆はアジ。いやあ、さすがにお腹いっぱいだよ。
と言いつつも、「本日のデザート」を頼んじゃうんですけどね(笑)。この日はきな粉の入ったアイスだった。
ワインから始まって、アイスで終わる……とても寿司屋とは思えないけど、こういう意外性がこのお店の魅力なのかも。もちろん、寿司屋としても旨いから、意外性も生きるんだけどね。
今回も本当にごちそうさまでした。
【DATA】
住所:東村山市栄町1-16
電話:042-393-0162
営業時間:午前11時~午後3時(ランチタイム)
午後5時~11時(ディナータイム)
定休日:水曜
駐車場:2台分あり
ホームページはこちら
若大将のブログ「鮨とお酒とハーブの日記」
【このお店に関する過去の記事】
*2005年11月24日「これは絶品!季節限定のいくら親子丼」
*2005年12月31日「満足度120%の寿司ランチ」
*2006年11月28日「旨くて満足感いっぱいの寿司ランチ」
*2006年12月28日「夫婦で美味しく楽しく忘年会」
*2007年02月18日「夫婦で至福の魚介三昧!」
*2007年03月13日「またもや満足度の高いランチが登場」
*2007年04月10日「ご近所さんと魚三昧」
*2007年05月01日「飲みまくり食べまくりの贅沢な息抜き」
*2007年05月11日「旨いお酒と肴にKO」
*2007年05月22日「話の弾む寿司ランチ」
*2007年07月12日「変わったお酒と旨いツマミ」
*2007年08月14日「気になる日本酒を出す寿司屋」
*2007年10月05日「初めて食べた贅沢なにぎり」
*2007年11月14日「3つの味が楽しめる穴子丼」
★お店や料理に関する記述は、訪問時における管理人・マサ本人の主観によるものであり、誰が行っても同じ印象を抱くとは限りません。