|
カテゴリ:カテゴリ未分類
くそ暑い中、出かける前にマウンテンバイクが余り汚く汚れているので、
自分で言うのなんだが珍しく家の前で雑巾で拭いていると、近所のお年寄 りが、「もう、薮入りか?」、と声を掛けられ、「薮入りはもう少し先で すわ!」、と返事、この「薮入り」という言葉も、オレの世代以降の人に はダンダン通じない言葉になりかけている。 昔、田舎から12歳~14歳くらいに丁稚奉公に出ると、休みの日とい うのは、お盆と正月の数日間の年に2回、その休みに草深い田舎の親元の 家に帰るから、このような年2回の休みを「薮入り」と呼ばれたようです、 30数年前、学校を卒業して、親の商売を継ぐつもりで、5年間ほどの予定 で、大阪のメリヤス屋さんに住み込み(会社の3階が社員寮)で就職、昔 に比べる随分年を食った丁稚、世間で言う他人の釜の飯を食うというヤツ である。 新入りの1年間は、朝6時に起きて、早く配達に来る運送屋さんの荷物 の荷受け、シャッターを開けたり、会社の中や、会社の外周りの掃除、 これが朝飯前の仕事、夕方は仕事が片付く時間を見計らって晩飯、食後、 ねっころがってテレビを見ていると、残業から帰ってきたセールスが、丁稚 が寝起きしている3階に向かって、「オーイ、誰かいるか、明日の朝一の 納品や、値札つけ頼むわ」、しまったこんなことなら、さっさと晩飯を食っ た後に遊びに出ておけばよかったなんて思いながら、数時間掛かって商品の 値札つけ、当時は休みは一応、日曜と祭日の年間60日とチョッと。 8月の12日から16日ぐらいの5日間がお盆休み、休みになるので出荷 も多く、午後の10時ごろに最終の荷物を運送屋さんへ渡し、お盆休を京都 で過ごすために家に帰る用意をして、会社の4階の社長の居宅に挨拶、 「半年、いろいろお世話になりました、今日から薮入りさせてもらいます」。 当時そこの会社では大卒は、住み込みは1年間で、その後は家から通って も良かったのだが、汚くて、相部屋だった割に結構居心地が良くて、結局 5年間の住み込み生活、オレの後の入社になると、京阪神の社員は家から 通勤、その他の者は住み込みに変化、オレの世代あたりが、その昔に比べる とその中味は随分様変わりしていて、言葉だけになってしまってはいたが、 「丁稚」も「薮入り」も、どうやら最後の世代。 ■「今日の言葉」■ 「単なる失敗はないそこに 成長と成功の足掛かりがある」
Last updated
Aug 7, 2004 03:32:00 PM
コメント(0) | コメントを書く |