大人のPS3

2007/11/09(金)02:54

賛否両論なPS3?

ゲーム考(56)

 少し前のポストで、通称ゲハと呼ばれる2ちゃんねる掲示板のスレッドタイトルを分析したと書いた。 大体の内訳が 総数726スレッド 一見まともなタイトルのもの:170スレッド 扇情的なタイトルだがどこへの誹謗中傷か判定できないもの:290スレッド あきらかにソニーのゲーム機を誹謗中傷するもの:186スレッド あきらかに任天堂のゲーム機を誹謗中傷するもの:51スレッド あきらかにマイクロソフトのゲーム機を誹謗中傷するもの:29スレッド  と書いたが、実はこの中で、"扇情的なタイトルだがどこへの誹謗中傷か判定できないもの:290スレッド"の内、少なく見ても半分以上が実は、"SONY、又はPS3を誹謗中傷、もしくはちゃかしている"スレッドである。  という事はこのゲハと呼ばれる掲示板でSONY又はPS3に対して、"ある一定の悪意を持って"、"ネガティブな発言を試みている"スレッド数は実に470スレッド、比率にして63%以上がこのPS3という製品を叩こうと試みている。という事になる。 "これが大衆のPS3に対する考え"とするのは無謀で、一人の時間のある熱心なアンチPS3がこの掲示板を乗っ取っている可能性もあるし、そもそも、"なに言ってもかまわん!"、"ちょっとなにかあれば必死で叩く"という2ちゃんねるという匿名掲示板の性質上、マーケットの指標になる参考値とは程遠い。  ただ"2ちゃんねる上のこの現象"と"PS3という製品"の双方をじっくりと眺めてみた場合 「ああっこのゲーム機は"ゲーム機というカテゴリー(ゲーム機という考え方)"ではもう邪魔者なんだろうなぁ」 という感じがしてくる。  殆どの部品をフルカスタムメイドした筐体上に、CELLというまったくの新アーキテクチャのCPU、SACDの再生、DVDのアップコンバーター、HDMI端子装備、5.1ch(7.1ch)対応、Bru-layドライブ搭載で5万~6万・・・ これをゲーム機という観点から見ると、はっきりいって「やりすぎ」である。  今までゲーム機に慣れてきた発想からすると、 「いったいなにがしたいのかわからん!」 「わけのわからん機能つけて高い」 という反応も至極当然で、 「家庭用ゲーム機という、"シェアをとってソフトの販売数とそのロイヤリティで儲ける"従来のビジネスモデルじゃだめだ!」 「いったい何様だソニーは!」 という状態が2ちゃんねるという本能のまま書きなぐる掲示板の叩き比率として現れてきているような気がする。  では、このゲーム機という発想を捨て、”一つの製品"として捉えた場合、果たしてPS3という"製品自体"はダメなものなのだろうか?  決してそうではない、というのが私個人の感想である。 出生がゲーム機だけに若干方向性の定まらない"製品"という印象もあるが、純粋にその機能を並べても ・PS2、PS3ゲーム付、写真動画音楽管理機能付、ネットワーク機能付、DVDアップコンバーター再生付、CDアップスケーリング再生付、SACD再生付、Bru-lay再生付、5.1ch(7.1ch)対応ホームメディアセンター機(5.5万) で、  11月11日より発売される新価格40GBのPS3にいたっては 3.9万の ・PS3ゲーム付、写真動画音楽管理機能付、ネットワーク機能付、DVDアップコンバーター再生付、CDアップスケーリング再生付、Bru-lay再生付、5.1ch(7.1ch)対応ホームメディアセンター機 である。  さらに、PS3を最初買ったときは、「これはもうゲーム機じゃないし、ゲームなんか出ないのではないか・・・」と思ったが、ここ最近は、ファーストパーティのSCEはもとよりUBI SOFT,ACTIVISION等の品質の高い海外ソフト制作会社からも続々とゲームは発売されてくるし、従来のちょっとWii,DSにシフトしているとはいえ、国産のゲームメーカーからもそれなりの有名タイトルの続編が発売されてきている。  おっさんの私の感覚からしたらもう 「これで果たして企業として儲けが本当に出るのか心配になってくる」、「バナナの叩き売り状態」のコストパフォーマンスである。  こうなってくると、PS3というビジネスが成功し恒常的なサービスを展開できるかどうか心配になってくるのだが、とりあえずSCEの平井社長も"ゲーム機"、"AV機"という両側面で展開していくようだし、まだまだ実験的でチャレンジャーなゲームも控えてそうで、"高機能おもちゃ好き"の私としては、ますますこのPS3から目を離せない状態でなのであります。 【PS3】プレイステーション3本体(40GB)(クリアブラック)(BDソフトスパイダーマン3付)11月... ソニー・コンピュータエンタテインメント プレイステーション3本体(セラミック・ホワイト...

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