○福岡ソフトバンク4-7東北楽天(ヤフオクドーム 37,718人)
(福岡ソフトバンク10勝6敗)
(勝)松井裕(2勝5敗) (S)ファルケンボーグ(1勝3敗12S) (敗)飯田(1勝3敗)
東北楽天 松井裕、福山、ファルケンボーグ-小関、嶋 福岡ソフトバンク 飯田、柳瀬、嘉弥真、金無英、森福、江尻-細川、鶴岡
楽天が連敗を6で止めて8月1日西武戦以来の白星、借金20。先発の松井裕が自己最長タイの7回、最多133球を投げ4安打2失点、自己最多9奪三振で先発としてはプロ初白星となる2勝目。ソフトバンク戦の連敗は2でストップ。3人目ファルケンボーグが12セーブ目。6回に岡島のタイムリー、銀次の2点タイムリーツーベースで3点先制。その後も岡島のタイムリーツーベース、藤田のタイムリーなどで逃げ切った。ソフトバンクは連勝が9で止まり、8月1日日本ハム戦以来の黒星、貯金26。ヤフオクでの連勝は8で止まり、7月10日オリックス戦以来の黒星。先発の飯田が5回1/3を3安打3失点で3敗目、楽天戦はプロ初黒星。(TBS RADIO)
◎松井裕、壁突破
18歳左腕が壁を乗り越えた。松井裕が7回2失点で2勝目。9度目でつかんだ先発初白星に、「なかなか勝てなかった。1勝できてほっとしてます」と充実感に浸った。
強力打線に堂々と立ち向かった。一回に変化球主体で2死一、三塁となった投球を二回から修正。最速147キロの直球を軸にした攻めの投球に切り替えると、二~六回は無安打、毎回の9三振とリズムに乗った。
特に六回は圧巻だった。今宮、内川、李大浩を連続三振。いずれも最後は直球勝負だった。「いつも六回に点を取られているので、気持ちを入れて投げた。調子が良かったので押しました」。背番号1は胸を張った。
親心にも応えた。疲れが出た七回、3長短打に四球が絡み2失点。なおも1死一、二塁とされたが、「乗り越えないと勉強にならない」と星野監督は続投を選択。松井裕は中村を二ゴロ併殺打に仕留めてみせた。
開幕から先発枠入りしたが4戦連続で勝てず、2軍での再調整を余儀なくされた。1軍再昇格後は中継ぎで再出発し、先発復帰後もなかなか白星に恵まれなかったが、「無駄な日は一日もなかった」と強調する。
「ここから自分もチームも連勝できるように頑張りたい」。心身共に一皮むけたゴールデンルーキーの巻き返しが、ここから始まる。
◎「きょうこそは」打線援護
イヌワシ打線が六回、3点を奪う攻撃で松井裕の先発初白星を後押しした。
0-0のこの回、チーム初安打となる島内の二塁打をきっかけに、1死一、三塁と攻め立て、岡島がしぶとく左前にはじき返す先制打で均衡を破った。さらにジョーンズの四球で満塁とし、銀次の右翼線二塁打で2点を加え、流れを引き寄せた。
7月30日のソフトバンク戦では1点も取れず、7回2失点と好投した松井裕を援護できなかった。それだけに「点を取って楽にしてあげたいと思った」と銀次。七回にも適時二塁打を放った岡島は「前回、援護してやれなかったので、きょうは勝たせようとチーム全体が思っていた。その気持ちと魂で打ちました」と語った。
<島内3安打、全て得点につなげる>
島内が今季初の猛打賞でチームの勝利に貢献した。3安打全て得点につながり、「ヒットはたまたまですが、得点に絡んだことはうれしい」と満足そうだった。
ソフトバンク先発の飯田に対し、「久々の左投手相手の打席だったので、センター方向に打ち返そうと思った」とコンパクトな打撃を意識。六回の第2打席で右翼に二塁打を放つと、七回は左前打、九回には右翼線二塁打と固め打ちした。
「最初の二塁打で気持ちが楽になった。今後も継続できるよう頑張ります」と意気込んだ。
<佐藤義則投手コーチ(松井裕が先発初勝利)>
「良かったね、先発で勝てて。ブルペンでは良くなかったが、(マウンドで)投げているうちに力が入るようになっていた。七回以外は完璧だったよ」(河北新報)
ようやく、ようやく連敗ストップそれも松井裕樹が先発で初勝利(7回は観ていてイライラしましたが)