黒猫「体でぶつかれ反骨精神」

●千葉ロッテ２－０東北楽天（ＱＶＣマリン　２０，１７９人）

（千葉ロッテ１３勝１１敗）

（勝）大谷（３勝１敗）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（Ｓ）内（１勝１敗５Ｓ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（敗）クルーズ（１勝３敗１Ｓ）

　東北楽天は連勝が４で止まり、２年連続のパ・リーグ最下位が決まった。０－０の八回、クルーズが鈴木に決勝点となる押し出し四球を与え、味方の失策でさらに１点を失った。打線はロッテ３投手の前に散発４安打。１度も三塁を踏めず、７回無失点と好投した先発森を援護できなかった。
　ロッテはクライマックスシリーズ進出まであと１勝。

　東北楽天は本拠地での最後の３連戦を待たずに、２年連続でリーグ最下位が決まった。大久保監督は「ゴロならゴロ、フライならフライと、やられ方が毎回同じ。なんでそうなったのか分からないと」と三塁を踏めなかった貧打を嘆いた。
　二回、１死から後藤が右中間二塁打で先制機をつくったが、後続が凡退。得点圏に走者を進めたのは、この１度だけだった。
　両チームとも継投に入った八回、裏目に出たのが東北楽天だった。クルーズが制球難に陥り、決勝点となる押し出し四球を与えた。
　「四球は得点になる」と口酸っぱく言ってきた監督にとって、７回無失点だった森も含め、クルーズとの２人で７四死球と乱れた内容は見過ごせなかった。
　「現場を含め、球団が一丸にならないと、Ａクラスには行けない」。新人監督が味わった勝負の厳しさを全員が共有し、来季に生かしてほしい。（河北新報）