東北楽天は27日、仙台市の球団事務所で契約更改交渉を始め、新人の安楽智大投手ら7選手と現状維持の年俸で来季契約を結んだ。
ドラフト1位の安楽は1200万円でサイン。球団の安部井寛チーム統括本部長は「(入団前に痛めた)肘の問題もなく、体づくりができた。来季は2軍のローテーションを守るのが最低条件になる」と話した。
同2位の小野郁投手は600万円で更改した。中継ぎで4試合に登板し、最速151キロをマーク。「変化球でストライクが取れるようになれば、直球がもっと生きる」と課題を語った。
9月以降、安定した成績を残した同5位の入野貴大投手は700万円。「一年を通じて1軍の戦力になりたい」と来季を見据えた。
9試合に登板した同6位の加藤正志投手は800万円。「シンカーを覚えて、左打者を抑えられるようにしたい」と意気込んだ。
同7位の伊東亮大内野手は800万円。2本塁打を放ち、「打撃が通用すると実感できた。来季は10本打ちたい」と目標を掲げた。
三好匠内野手は630万円。4年目でプロ初打点を挙げたが「もう少し打てた。来季こそレギュラーを取りたい」と力を込めた。
内田靖人内野手は600万円。秋季教育リーグで5本塁打を放ち、「ボールの下をたたく、いい感覚をつかめた」と収穫を口にした。(金額は推定)
<2年目へ「バージョンアップした体に」>
現状維持で更改した安楽は「しっかり体づくりができた。最後に1勝できたのは来年につながる」とプロ1年目を振り返った。
シーズンの大半を2軍で過ごし、最終盤に初先発初勝利を飾った。「春先はばらばらだったフォームが安定し、直球が強くなった。下積みした成果が出ている」と成長を感じている。
開幕1軍ローテーション入りをあらためて目標に掲げた。「150キロ台を投げられるようにするのが一つの課題。下半身をもう一回り大きくし、バージョンアップした体にする」と2年目に向けた計画を明かした。(河北新報)