VincentAtmicus 2003/5/18
VINCENT ATMICUS
新宿 PIT INN 2003.5.18(SUN)
芳垣安洋(ds,Per)岡部洋一(ds,Per)勝井祐二(vln)
太田恵資(vln)高良久美子(vib)
水谷浩章(Eb)
青木泰成(tb,Eb)松本治(tb)菊地成孔(sax)
予約開始日を何度もピットインに確認して、速攻予約したにもかかわらず、
32番とゆービミョーな番号。
このバンドはお客さんがいっぱいすぎて、今回は異例の整理番号配布。
すごいですねー。お客さんもメンバーも(笑)。
このバンドの一番好きなトコは、芳垣さんの選曲のよさ。
ライヴビートのVincentAtmicusのページにも書いたが
このバンド結成以来ずーーっと聴きにいってるほどスキ。
最初のライヴ(横浜JAZZプロムナード)では、ザッパも演った!(笑)
メンバー全員がリーダーバンドを持つほどの、アク(?)の強さが
ワタシ的には一時期マイナスイメージがあったことも・・・。
でもここ1年位なんか(いい意味で)コナレてきているように感じる。
ホーン(Sax、Tb×2)の、スピーカー通して聞こえる音が
(特にアルトサックスかな)ちょっと何とも言えない歪みがあって
聴きにくい場面もところどころあったが、後半のテナーサックスなどは強力で深かった。
この菊地さんのサックスももぉこのバンドではしばらくお耳にかかれない。
芳垣さんと岡部さんのドラムスが、センター最前で絶妙に絡むのが魅力。
まーこのツートップは、タメイキが出るぐらいカッコいー。カッコ良過ぎる。
ワタシは、芳垣さんの音を初めて聴きに行ったときから、
彼の演奏するフォルム(?)があまりにもカッコ良くて、
それ以来もってかれっぱなしなのだ(笑)。
ウレシかったのは、『コロンビアマーチ』。
これは青木泰成さんの曲で、
初期の頃はわりとこのバンドでも演ってくれたのだが、久々に聴くことができた。
泰成さんは、こういったスピーディーできゃわいー曲も、シットリした曲も、
とても印象的なメロディーを描く人である。
この曲も(もう5~6年前になるが)タイトルは知らずとも
耳に残っていた思い出がある。
アンコールで演ってくれたバカラックとコステロの曲『トレド』は、
芳垣さんも参加している泰成さんのTRIOでよくとり上げられた曲だが、
この大編成の中では少々騒がしい印象がある。
だが、このバンドでこの曲を演ってくれて嬉しいのは
菊地さんのサックスソロ。これは一聴の価値アリ。(今日はそーでもなかった(泣)が)
彼のサックス自体、もう聴くことが困難になってきた昨今、
Vincentもやめちゃうなんてね。あの艶っぽい深い美しいテナーの音ともしばらくお別れ(泣)。
いつものことながら、エキサイティングでサイケでカッコいー演奏で。
次はいつかなぁ・・・。