青山 月見ル君想フ
ピアノ2台のセッション。
たくさんのラインナップから、
南博さんと渡辺シュンスケさんのセッションを選択。
かなり前に、代官山晴れたら空に豆まいてで同じセッションがあったことを懐かしく想う。
シュンスケさんは、過去、南さんに4年師事。
「こんなにエロティックで美しいバラードを弾く人がいるなんて」と魅了され、
そのあといろんなライブ、スタジオのお仕事を経験して、やはり南さんのピアノのエッセンスが自分の中にあると実感しているそう。
年に一度二度程度になってしまった、南さんの生音。久々だけど、彼のライブにしこたま行ってた時の感覚が戻ってくる。
この優しいタッチ、音の色の美しさ、儚さ、繊細さ、
南さんのピアノは20数年前に初めて心惹かれたあの時と変わってなかった。
昔聞いた「美しい音楽を演奏し続けたい」との南さんの言葉がよぎる。
シュンスケさんも細かな指さばき鮮やかで、音の明らかな違いがわからないぐらい、二人の演奏は融け込んでいた。
とろけるような『月』のインプロ
アグレッシブな『白と黒』のインプロ
二人の技術と感性が、そして
互いのリスペクトが見事に交わる師弟セッションだった。