2005/01/26
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『サンボマスターは君に語りかける』 サンボマスター ★★★★☆
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某バンプ程ではないけれど、『サンボマスターは君に語りかける』というアルバムには昔の曲やシングル曲がちらほら見えて「購入するのは微妙だなー」と思っていた。先日の通院帰り、某タワレコに寄って試聴したところ、名曲『美しき人間の日々』冒頭、今迄とはニュアンスの違うギターの音色に惚れ惚れし、たとえ他曲が糞であったとしてもこれさえ聴ければいいや、と半ば衝動買い。
まだ聞き込んではいないが、タイトル通り語りかけられているような錯覚。元来、コンプレックスの塊で捻くれ者な私は世の全てを最低としか言い表せない見方をしている。音楽に対しても。
しかし、サンボマスターには語りかけられてしまった。それは共感では決してない。何か、凄い、陳腐なんだけれども、救われる、気がする。うわー…。"救われる"だってよ。後で読み返したら赤面もので削除しそうな勢いだが、名盤『サンボマスターは語りかける』を聴きながら文章を起こすと、死にたくなるような恥ずかしい陳腐な事を書き連ねたくなるので困ったもんだ。どうか許してほしい。
サンボマスターを聴き始めたのは『放課後の青春』から。曲中、オナニー連呼に爆笑していました。「閻魔様 閻魔様 そこのBOXティッシュをとって下さい これからオイラはあの娘のために 雪を降らしたいんです」とか「オイラの葬式にあのこは彼氏連れて さみしいね なんて言ったりするのかな 泣いた後にはセックスするくせに」とか「あのこで あのこで オナニーだ」とかね。
格好良いギュイギュイ鳴る音の後ろでこんな歌詞を叫ぶヴォーカル山口。いろんな意味でショックだったが、その中でも群を抜いたのは「人を傷つけたことはありますか、人を殺したことがありますか、恥ずかしながら僕らは、そういう人たちに歌っています、そんなあなた方の、汚れちまった悲しみに。」というMC。客観的に観れば、どうしちゃったんだろうと気持ちの悪さを感じるが、実はボロボロ泣けちゃって夜が明けるまで泣き続けてしまったよ。スーッと入ってきたんだよね、何か知らんけど。そんな事を思いながら、名盤であろう『サンボマスターは君に語りかける』を聴く。
しかし、某某書きながら、某じゃないのは如何なものか。
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