桃太郎シリーズその 昔昔、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。 おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。おばあさんが洗濯をしていると川上から大きな桃がドンブラコドンブラコと流れてきました。 おばあさんがその桃を持って帰って、おじいさんと食べようと包丁でまっぷたつに切ると、なんと!それはあああ!!! ・・ただの桃でした・・ おかげで鬼達は退治されないですみましたとさ。 おわり その 芝刈りに行っていたおじいさんを待ってさっそくその桃を割ってみると、なんとそこにはかわいい男の赤ちゃんがいました。 おじいさんが言いました。 「おお、なんてかわいい赤ちゃんだ。名前をつけなければ・・・そうだ!桃から生まれたから、柿太郎にしよう」 それを聞いた赤ちゃんは「なんでやねん!桃から生まれたんやから当然桃太郎やろ!!」と、怒って言いました。 おばあさんが言いました。「それじゃ、桃から生まれた栗太郎っていうのはどう?」 「こら!なにぬかしとんねん!桃太郎やっゆうてるやろ!」 おじいさん「じゃ、梨太郎」 赤ちゃん「桃太郎!」 おばあさん「スイカ太郎は?」 赤ちゃん「桃太郎やて!!」 おじいさん「それじゃ、間をとってりんご太郎はどうじゃ」 赤ちゃん「どこが‘間‘じゃ!!!」 ・・・・・・以下同じようなやりとりが延々つづく・・・ 赤ちゃん「なんで桃太郎じゃあかんの?」 おじいさんとおばあさん「だって二人とも桃、嫌いなんだもん・・」 赤ちゃん「だったら拾うなあ!!!」 ちゃん ちゃん! おしまい その 芝刈りをすませたおじいさんは、ついでに竹を切って帰ることにしました。 竹やぶの奥のほうへ入っていくと、一本の竹がキラキラと輝いていました。おじいさんが不思議に思いながらもエイヤっとその竹を切ると、なんと!! その中には女の赤ちゃんがいました。 そしてその赤ちゃんは「わたしのなまえは、あんちゃんだよ」と言いました。 しかし、おじいさんが切った位置が少し下すぎたので、あんちゃんの頭の毛がすこしだけ、切れてしまいました。危なかったですねぇ。 さて、家に帰ってみるとおばあさんが大きな桃を拾って帰っていました。 割ってみると中にかわいい男の子がいました。その子は「ぼくのなまえは、ひいちゃん!」と元気にいいました。 二人はおじいさんとおばあさんに大切にそだてられ、すくすくと大きく・・・・・・ならずに、なぜかどんどん小さくなっていきました。そして親指ほどの大きさになりました。 そのころ、京の都では鬼があばれまわり、ひとびとを困らせていました。 そのうわさはやがて、ひいちゃん達がいる村までとどきました。 ある日、ひいちゃんが言いました。「おじいさん、おばあさん。ぼくたちを京の都へ行かせてください。鬼をたいじして、困っているひとたちを助けたいのです」 おじいさんとおばあさんはとてもおどろきましたが、ふたりの決心がかたいのをみて、ひいちゃんには針の刀を、あんちゃんにはきびだんごをくれました。そして「京の都は遠い・・・これにのっていきなさい」とお椀の舟を用意してくれました。 さあ!旅立ちです!。 いつかおばあさんが桃を拾った川につくとふたりはお椀の舟に乗り込みました。「おじいさん!おばあさん!さようなら!」 川の流れはけっこうはやくて、おじいさんとおばあさんの姿はどんどん小さくなっていきました。 でも・・ちょっとまってください・・・みんなは重大なことをわすれていました。京の都は川上のはずです。お椀の舟は流されて流されてとうとう海へでてしまいました。 はたしてふたりはぶじ、京の都につけるのか!! 以後 まだ書き込む予定・・ ジャンル別一覧
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