2020/08/11(火)18:10
悔し涙とうれしさと
『悔し涙とうれしさと』
注:冒頭と終わりあたり、音声がカットされています。
光が6歳の頃の話です。
お友だちと一緒に遊んでいる様子を見ていました。
お友だちによっては仲良く遊ぶこともできるのですが、中にはどうしても『合わない』子もいます。
話し方や動きが独特なので、どうしても少し『異質』に見え、どう関わっていけばいいのかがわからないのでしょうね。
光の場合、楽しくってテンションが上がってきたりすると、なかなかブレーキが効かず、つい言葉がきつくなったり乱暴になったりしていました。
でもこれはやはりあってはいけないことなので、
「今のはいい言葉じゃなかったね」
という言い方で注意していたように思います。
でも・・・
光も本当に短い間に成長してきたんです。
2~4歳頃は、何か気に入らないことがあるとすぐ相手に物を投げつけていましたが、しばらくすると
”場所を選び、人に当たらないように”
投げるようになりました。
それだけ衝動性にブレーキをかけられるようになってきたという証拠です。
そしてその後は、何かを投げつけたい、叩きたいと思っても、ぐっとこらえることができるようにまでなりました。
そういう時の光の心の頑張りを見ていると、本当によく成長してくれたものだと思ったものです。
でもやはり、子どもたちだけで遊んでいるとトラブルは多かったです。
たとえば、光はうまく自分の言いたいことを伝えることができなかったりしたので、 聞いてるお友だちも、こいつ何を言ってんだぁという表情です。
で、光のほうはだんだんイライラしてきて泣き顔になり、ついに爆発・・・
また何かあった時は必ず光が悪者になっていることが多く、そこまでの経緯を知らない上級生に
『なんでひいちゃんそんなことするんよ!!』
と責められていることもあります。
ひいちゃんはトラブルメーカー・・・
そんなふうに思われていたのは確かです。
でも光のほうは、『それは違うよ』と説明することが苦手で・・・
見ていてすっごくつらかったです。
光はただいっしょに遊びたいだけなのに・・・
それに、光のほうもけっこう意地悪をされているのに(独特なしゃべり方や動きをネタにされることもあります)、うなだれて『ごめんなさい・・・』と言ってる光を見ていて、悔し涙が出るような思いをしたことが何度もあります。
そんな光も、今年で23歳。
こんなにもたくましく、そして優しい大人に育ってくれました。
”本当に俺の子か?”
って思っちゃうほど、「慈しみ」にあふれています。
この子の親になれて、本当によかった。(*^_^*)
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ひいちゃん朗読 人権作品コンクール最優秀賞受賞 「ぼくの人生こんぺいとう」
「光への手紙」 作詞 : ひいちゃんパパ 作曲・歌 : 人力車さん
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