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2007.11.21
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カテゴリ:読書、映画
今日は、昨日の疲れを癒し、明日への気力を蓄えるため、ゆっくりしています。
まぁ、私の場合は毎日がゆっくりですけど・・・大笑い



今日は本を読みました。
さだまさし「精霊(しょうろう)流し」
フォークシンガー・さだまさしの小説を映画化!本のバイオリンに託されたふたりの母親の愛と、それが見守るひとりの青年の成長を優しい眼差しで描いた感動作!■精霊流し■



さだまさしの自伝的小説です。
私が一番最初にさだまさしの本で読んだのが「解夏(げげ)」

さだまさしの同名ベストセラー小説の映画化!徐々に視力を失っていく難病・ベーチェット病に冒された小学校教師・隆之が、婚約者の陽子と共に苦難を乗り越えていく!【邦画特別セール】■解夏(げげ)■




それから最近映画化された「眉山(びざん)」

眉山
DVD 眉山 -びざん- (11/23 発売予定)



ですね。

「解夏」が一番いいかと思っていましたが、「精霊流し」のほうがいいかもしれません。
さだまさしって、すごいですね。
歌手でも一流なのに、
小説も一流です。
うまいです。
それに、ココロに染み渡ります。
彼の歌とそれは共通しているのかな?

人間観察、ココロの機微、大局的視点、短期的視点、若者の考え、年配者の考え、原爆時の回想などなど・・・いろいろな視点があり、とても良く書けています。
私はいつくしむように読みました。

「あぁ、この本はいろんな人への鎮魂歌(レクイエム)なんだなぁ」
とだんだんと分かってきたような・・・

最初は、長崎の話でさだまさしの自伝的小説・・・っていうことだけで読み出したのですが、
いろんな角度から、話が書かれていて、自伝的小説と死者を弔うレクイエムとが折り重ねられて、マーブル模様のように、重ねられてかかれています。

最後のほうで、長崎の原爆の話が出てきますが・・・
小心者の私は、けっこうビクビクしていたのですが、いままで読んだ原爆関係の文章のなかで、もっとも恐ろしくなく書いてありました。
残酷で怖いだけでない、淡々とした鬼火を送るような書き方だったので、このような筆致で原爆を書くこともできるのだ・・・と驚きました。

さだまさしさんの懐の深さをみた思いがしました。

この「精霊流し」は原爆の話ではないのだけれど、原爆のことについて書いてある印象的なエピソードを引用します。


「登美子叔母ちゃん」
 数年前、桜井の家族が住んでいる千葉の家に登美子が一週間ほど遊びにきたことがあった。その時、思い切って尋ねたことがある。
「原爆ば恨んどるやろ?」
 戦後、長崎のように狭い町では、被爆者というだけで結婚話などに障害が出た。三代にわたって影響がでる、という根も葉もない噂が流れたのだ。被爆者や被爆二世がそれを隠したがるような傾向になり、原爆の話を聞くことは、なんだかタブーのようになった時期がある。それで、面と向かって聞くことがこれまで無かったのである。
 登美子は少し考え、穏やかに笑うと、
「うん。昔はね、そんげん思うたときもあるとよ。ばってんねえ、今は思わないと」
「なして?」
「あのね、戦争やもん。仕方がないのよ。日本が先に原爆ばつくっとたら、他の国の誰かが私と同じ目に遭うたとやろ?戦争って、そういうもんやろ」
 人はこんな風に達観できるのだろうか。明らかに自分の命を削り、縮めているものに対してだ。雅彦は息を呑んだ。
「ほら、まぁ坊、原爆が最後の兵器って思っとったら、ほら、もっともっと怖ろしい兵器がどんどん出てくるやろ?」
 そう言って好物のミルクティーを少し口に含んだ。
「人間の心はね、そげんたい。弓の次は鉄砲、その次は大砲、爆弾、原爆。私はそんな怖ろしいものを次から次にどんどん考えつく心が自分にもある、と思ったら、その方が怖い」
それから遠くを見て、
「戦争のなくならん限り駄目よ。原爆だけのことじゃなかとさぁ」と寂しく笑い、
「私はそんげん思うよ」と言って口をつぐんだ。



「精霊流し」の中のいろんなエピソードがある中で、
私が生まれてこの方、「原爆」というものについて、大変怖いイメージを持ち、常に恐怖してきたのに、恨んだり怒ったり怖がったり・・・そういうことだけでなく、
誰にでも、成しうることである事実が怖い・・・
と書いてあることに、驚くと同時に、深い、広い視点を見た思いがする。


こういう体験ばかりではないけれど、いろんな体験をしてきた、さだまさし、という人は、ただ運が良くて、歌手になったり、小説家になったりしてるわけじゃないんだなぁ・・・と納得させられました。






最終更新日  2007.11.21 16:08:39
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