たまには旅館のお話しなど・・・
宝来家旅館は佐伯市船頭町にあります。船頭町という名前は、その昔、船着場周辺であり、船頭さんの居住区であったことから付けられたそうです。旅館のある通りを現在「京町通り」といいます。この名前は平成18年度11月に付けられたものですが、戦前、花街であったこの通りを京町と呼んだことに由来しています。昭和4年、船頭町の大火と呼ばれる大火事があり、当時は木造であった建造物は瞬く間に火の海に飲まれたそうです。我が家も例に漏れず、家の半分以上を焼失。その後、昭和6年に完成したのが現在の建物です。当初は、木造二階建ての2階部分は料亭。木造三階建ての1階は「赤玉」というカフェ、2階はダンスホールを営んでいたそうです。旅館業に変わったのは、戦後。戦中に出された贅沢禁止例(?)によって、カフェやダンスホールは閉鎖を余儀なくされ、戦後は地元商工会が籍を置いていましたが、昭和30年代に入り改装。旅館業を始め、今日に至ります。館内はダンスホールやカフェの面影を残す洋館風の天井や壁を見ることもできます。昔の職人さんの技術に感心する木造の木枠や、昔ながらの佇まいを残しています。現在は、旅館の営業のほかに、客間を利用して玄米定食を楽しんで頂いてますので、ご宿泊以外の方にも、気軽におこしいただくことができます。ぜひ、足を運んでみてください。***●旅館情報『宝来家旅館』でんわ0972-22-0120ご宿泊/一泊素泊まり 3,500円 一泊朝食付 4,500円●ゆっくりごはん「光の庭」※客室を利用したお食事をお楽しみいただけます。昼/お一人様 1,000円夜/お一人様 1.500円~※無農薬無化学肥料にて育てられた野菜を使用した、玄米定食。 砂糖、合成調味料は一切使用していません。 旬の野菜のうまみをお楽しみいただけます。要予約制/3名さま以上、2日前までにご連絡ください。