関係力(相対性)経済学RELATIVITY ECONOMICS

2011/09/30(金)02:01

おかえりなさいWelcome back home

今朝の午前3時ごろ帰宅した。デルタ航空DL283号は、成田出発の時点で大幅に遅れてテイクオフをした。その後も乱気流がたくさんあって、向かい風(西風)が強く、遅れが累積した。 合衆国の航空機で合衆国のLAから飛んできたものなので、乗務員や乗客の英語は自然で聞きやすかったが、機長(キャップテン)の英語だけは、よく分からなかった。ぼくは、映画観て長い時を過ごした。 その長い時は、成田からベトナム沖まで海上を飛ぶ。ホーチミン市(旧名サイゴン=南ベトナムの首都)付近で上陸し、西に直進して、カンボジアの首都プノンペンの上空を飛び、ほぼ南からバンコクのスワンナブーム空港(厳密にはバンコク都の外にある)と着陸という航路を取る。ぼくは、ベトナム戦争世代なので、こうした地名を見ると、「なにか知らないけど スゴイなあ」と血が騒ぐ。なおナンナさんのお父さんのプラサーさんは、兵士としてじっさいにベトナム戦争時にそこに駐留していたという。 ニックの精神的な成長ぶりは、最近目を見張るものがある。今日を含めて、なぜかニックの学校は2週間の休暇があるのだそうだ。だから朝から、やってきて階下から「こいちアンクルゥ~」と叫びながら、階段を駆け上がって、ヒシとぼくに抱きついて来た。ぼくも「サワディクラップ」と言って、しばらく彼を抱いてじっとしていた。 彼は、3枚ほどのディズニーのDVDを持ってきて、一緒に観ようと聞かなかった。そのうち1枚だけを一緒に観た。ニックはぼくのために英語に設定していた。 ニックの精神的成長振りは、無数に気づく。もともと彼は人の心を思いやる才能があったが、自分の感情を最優先して、時として、人の気持ちを踏みにじることもあった。しかし、最近は、自分を抑えることができ、相手の気持ちを優先するようになった。たとえば、DVDを観ようという時、ぼくのために英語で観るよう、ぼくやナンナさんに言われなくても設定する。こんなことはなかった。 英語ついでに、以前、ニックが、自分の知っている英単語を一言言って、あとは身振り手振りで、強引にぼくに意思疎通を図ることはあった。しかし最近、話し始めてから、タイ語で「これこれは英語でなんというの?」と母親に聞いて、会話を続けることを意図するようになった。だから、しょっちゅう彼は母親に英語を尋ね、それを口真似してぼくに言う。学校のテストだけの必要性ではなくて、彼には英語がじっさいに必要なんだということがわかり始めたようである。ぼくの思うに、8月に同い年のかぐや姫と、そのきょうだいが来た時、ニックはタイ語・日本語のほかにもう一つの言葉の必要性を感じたらしい。彼がぼくと会話をするときに、会話としての流れ、感情の流れを意識しだしている。 今日の午前のおやつの時、ニックはぼくに「こいちアンクルゥ アイスクリームを食べる?」と尋ねたのである。母親のナンナさんがこれを聞いてびっくりした。今までこんなことはなかった。必要なら、さっさと冷蔵庫に行って、買い置きしてあるアイスクリームやゼリーを取り出して、テレビの部屋にこもって、一人で食べている。このときは、ぼくは「要らない」と断ったら、彼もアイスクリームを食べなかった。そうして、午後のおやつの時に、ザ・モールで買ってきた、プリンのようなお菓子を食べながら、ぼくにスプーンで掬って食べさせてくれた。これも驚く心の成長ぶりである。ぼくは、彼の掬ったスプーンの分量に不満で(不満の振りをして)スプーンを貸せと要求したら、ためらいもなくぼくのスプーンを貸してくれて、ぼくに勝手にプリンを掬わせた。こんなことはこれまで断じてなかった。ナンナさんが小声で「ハッピーハッピー」と狂喜していた。 今日は、ぼくの帰泰の「おかえりなさい」祝賀に沸いた。夜の帰宅のときに、気づかなかったが、たくさんのあたらしい花が家の屋内外を飾っていた。これも「おかえりなさいWelcome back home」花である。魚たちの水草も一新していた。もちろん屋内はきれいに掃除されていた。座・モールに行って、日本から持ち帰った日本円をバーツに両替し、それをバンコク銀行に預金しようと思って、両替や支払いに利用している「カシコン銀行」(農協銀行のような銀行)の椅子に座っていたら、ふと、「ここで両替するなら(バンコク銀行のここの支店は為替取引をしない)、ここで通帳を作っちゃおう」と思い立ち、ナンナさんに話したら、「それはいい考えだわ」と賛成して、口座を「カシコン銀行」で作った。今日の昼過ぎの交換レートはなんと!1THB=2.22JPY(結局その後やや円が低下したが)であった。ぼくはこれまで、1THB=3JPYとみなして、計算する時は、バーツに3倍していくらか減じたものを考えていた。今日のレートはその世界を覆した。 なんの問題もなくあたらしい通帳とカードができてきた。 【トップ写真:ニックの花の穴。ニックのいうNose I (その心は、どうも「ぼくの鼻」ということらしい。所有格を知らないニックであった。ナンナさんの解説では、My nose)

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