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カテゴリ:のほほん日記(使えるスピリチュアル講座)
昨晩奥さんと一緒に「ゲド戦記」を見てきました。
僕は昔から宮崎駿監督の作品が大好きで、特に「となりのトトロ」はお気に入り。 最近の宮崎映画にはハリウッド映画にありがちなな「善VS悪」という単純な構図は無く、より広い視線で世界を捉えているような気がする。 大ヒットした「もののけ姫」にしても、神々の森を守ろうとする者と生活の為に森を切り拓こうとするものの対立を、「善VS悪」という物差しではなく、それぞれの立場をありのままに描くことによって、見ている僕らは対立するキャラクターそれぞれに愛情を感じる。 善と悪は、ひとつの立場に捕われた時人間の心の中だけにに生じる幻影で、絶対的な善も悪も実在ではないということに気付く。 宮崎駿の視点はものごとをありのままに見つめた時に生まれる愛の視点なのかも知れない。 一方宮崎吾郎監督の「ゲド戦記」は、光と影という二元性を通して世界を描いていく。 主人公の少年と少女の心の中の光と影、光の魔法使いと影の魔法使いの戦い。 これは言い方を変えれば「愛」と「怖れ」との戦いだ。 「死への怖れ」を「生への愛」が溶かした時、大いなる奇蹟が起こる。 この映画のプロモーション用に糸井重里さんが作ったキャッチコピー 「目に見えぬものこそ」 は真に名言だ。 目に見える物に捕われ、それを失う恐怖から目に見えない大切なものを見失ってしまう。 この物語に出てくる闇の魔女の姿は現代の私達の姿かも知れない。 僕の大好きなサン=テグジュぺりの名作「星の王子様」にもこんな台詞があります。 「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目にみえないんだよ」 「そうだよ、家でも星でも砂漠でも、その美しいところは、目に見えないのさ」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.08.01 12:31:21
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