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hiko's style [archives]

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☆オトナなお酒のたしなみ方

ひっそりと始めました
『オトナなお酒のたしなみ方』  
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お酒の飲み方、なんてことは偉そうに語ることではないですよ。実際。
基本的には「周囲を不快にさせない」ことが肝心だと思うんだけれど、そうではないケースに遭遇することも少なくないですよね。
 
お酒の飲み方、飲むルールは『ひとりひとりの胸の内』にあるもんだし、時には失敗しながら身についていくものなんだと思います。

ちょっと背伸びして出かけるときには、少しはお役に立つかもしれません。
適当に、面白おかしく読んでやってください。

この文章は2000年に地元情報誌より依頼されたものですが、その情報誌が消滅してしまい、
宙ぶらりんになっていたものをリファインしたものです。
 

「超入門」カクテル&バー講座
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スタンス

「酒なんか自由に飲めばいいじゃん」・・・確かに正論です。
「金を払ってまで窮屈な飲み方しなくても」・・・また然り。
しかしそれも、時と場合を選ぶことだけは覚えていなくてはならないと思います。

お金を払ってお酒を飲みに来ているのは貴方だけではないからです。

お酒を飲むためのルールに「明文規定」はありません。
また、頑固親父のいるラーメン屋のようにあれこれ指図されることもありません。
快適に飲むため、快適な場所と時間を守るための、
酒飲み同士の『共通認識』みたいなものなのでしょう。


バーテンダー

ワタシも若い頃は色々とお酒に関する知識を仕入れて披露したり、カクテルのレシピをいくつも覚えたりもしましたが、
最近はそんなことも一切しなくなりました。

何故なら、お酒を飲みに行けばそこには『バーテンダー』というプロフェッショナルがいるからです。
大雑把に好みを伝えればいくつかお奨めの候補を探してくれるし、カクテルも仕上げてくれます。
お酒の知識やウンチクなどは彼らを前にしてかなうわけがありません。
もちろん知ったかぶりで付け焼刃のウンチクを語っても、いやな顔ひとつせずニコニコしながら聞いてくれますし、
『お酒』が好きな者同士ならではの会話は楽しいものです。

バーで一番気をつけるべきは、彼らを「バーテン」とは呼ばないことです。(たとえ「バーテンさん」でも同じです)
         
彼ら自身がごくまれに「謙譲の意」で使う場合を除いて、我々サービスを受ける側が使うべき言葉ではありません。


カウンター

バー・カウンターの上に色々と自分の持ち物を『陳列』される方がよくいます。
携帯電話だったりクルマのキーだったり。(クルマのキーはまずいでしょー、さすがに)
これは避けたほうが賢明かな、と思います。

携帯電話の電波はバーの重い扉も関係なしに飛び込んでくる、日常世界の象徴のようなものですし、
(携帯電話を持ち込むな、ということではありません)
高級外車をアシ代わりにしていようと憧れのクルマを手に入れたばかりであろうと、
それをアピールする場所はではないのです。そんなつもりはなくても。

カウンターの上に置いてよい私物、
煙草とライター、そして『自分の手』と思っていればいいでしょう。


カウンター・・・(2)

お酒を頼むと、そのボトルを目の前に出してくれるところがほとんどです。
デザイン的に綺麗なボトル、珍しいお酒もありますから、つい手にとって見たくなるかもしれませんが、
そうしたいときには、バーテンダー氏にひと言断りを入れてからにしましょう。

ウイスキーなどは色々な飲み方がありますが、好みのスタイルを通すも良し。
ですが、飲みなれているものでなければ、バーテンダー氏の奨める飲み方もお試し下さい。
『飲み方はいかがいたしましょう?』と聞いてくれるはずですから、
『このウイスキーだったら、どんな飲み方がお奨めですか』と尋ねるのが一番。


カクテルも飲みなれたものでなければ、ベースになるお酒や味、そのときの気分で任せてしまうのがいいでしょう。
短時間で飲み干したほうがいいカクテル(ショート)、少し時間をかけてもいいカクテル(ロング)があります。
前者は『一番美味しいうち』、時間をかけずに飲んでしまうことをお奨めします。

カクテルに慣れてきたら、同じ名前のカクテルでも『レシピ違い』を楽しむのもいいですね。
(1) オリジナルのレシピ
(2) 時代に合わせて変化したレシピ
(3) 作り手独自のレシピ
(4) 自分の好みのレシピ・・・・・いろいろ楽しめますよ。

ちょっと注意してもらいたいのは、バーテンダー氏が他のお客様のオーダーの調製にかかったときには
声をかけたり自分のオーダーを頼むのは待って下さいね。



コミュニケーション

もし出来るのなら、他のお客様とも会話を楽しんでみてください。
『独りで (あるいはカップル同士で) じっくり飲みたい』と思って来られている雰囲気であれば遠慮すべきですが、
バーテンダー氏はお客様にいろいろな形で楽しんでもらいたいと思っていますから、
見知らぬ客同士のコミュニケーションも進むかなと考えれば、さりげなくきっかけを作ってくれることもあります。
もし参加できそうな話題が耳に入ったら、まずバーテンダー氏を通してその話題に触れてみるのがスマートでしょうね。



ピープル

バーと言う場所は『大人の社交場』にたとえられます。
最低限の常識と品位を保ってお酒を楽しんでもらえればと思います。

とは言え、すべてのお客様がそうとばかりは限りません。
時には大衆的な居酒屋のノリでにぎやかなグループなどに遭遇することもあります。

そんなときでも、まあ露骨に不快感を表さないことも「オトナ」なたしなみ方でもあります。
余程のときは、ちゃんとバーテンダー氏が対処してくれますから。


「ごちそうさま」

基本的にバーは「一晩中飲む、飲み明かす」ところではないと思います。
どんなにお気に入りの場所でも、根が生えたように動かないのはいかがなものかと・・・。
(もちろん飲み明かししたって、何ら問題ないでしょうけれど)

予算や時間で引き上げどきを決めておくのも悪くないと思います。

手持ちの煙草を空けているときは、空箱を残さないほうがスマートかも。
店に置いていくのは『吸殻と代金』、そんなところでしょうか。

5人も来れば満員、またバーテンダーは店主だけというようなお店も少なくありませんから、
そういうところでは『混んできたら引き上げる、次の人に場所を空けてあげる』のがいいですね。

次にそこを訪れたときも歓迎してもらえるはずです。


次の店に行ってみますか? では、二軒目

    


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