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hiko's style [archives]

hiko's style [archives]

正しいバーの使い方(笑) ・上級編

クドいようですがお断りしておきます。
このコーナーは『冗談』ですから、真に受けないで下さい。


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『これでモテモテ!!正しいバーの使い方・上級編』 

監修 : NBA日本バー探訪協会 (Nippon Bar-tanbou Association)
 
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さあ、いよいよターゲットと極めて近い距離でカウンターに就きました!!
アナタはそこからどのように振舞うべきか、上級編はココがテーマです。
『上級編』ともなりますと、様々な状況に対処するトレーニングを兼ねて、
中級編までの項目別解説とは違った形態での講座となりますので受講生の皆さんもそのつもりで。



前回、短い時間でもコミニュケーションを完了し、今回は

『お互い面識がある』

という状況下での作戦行動になります。しかし、その状況に決して甘えないで下さい。

上級編は、言うなればターゲットとの『心理戦』の講座です!!



バーに一人ででもやって来る女性です。再三申し上げている通り、『お酒』は好きで、いいものを飲みなれているはずです。
そして、アナタ同様のフラチな輩を数多く撃退しているのです。

ツカミとしてアナタの取るべき行動はターゲットと同じものを頼むことですが、その際にバーテンダーに『同じものを』と頼むのではなく、

『私も同じものを頼んでみていいですか』

ターゲットに同意を求めることを心がけてください。

初心者が陥りやすいのが、隣り合わせて座るのだからもう大丈夫だろうと、
ターゲットの内面に触れるような話題にいきなり踏み込んでしまうことです。ターゲットもそういう状況をたくさん経験しているのですから、

(おやっ!?)
という「新鮮な経験」をさせてあげるのです。つまり、

「私より、私の飲むお酒の方に興味があるの?」

と思わせるのです。
まどろっこしく思うかもしれませんが、この『ワン・クッション法』を使うことでその後の展開をアナタが主導出来るのです。

余談になりますが、ベテランはターゲットに対して低姿勢で向かうこの手法を隠語で『低空飛行』と呼んでいます。



我々の調査でもその確率はかなり低いのですが、もし万が一、同じお酒を頼もうと同意を求めて「ダメ」と言われたら・・・。
(もっともそれはターゲットの『茶目っ気』であることがほとんどなのですが)
それでも確実にターゲットの心の中でアナタのステージをアップさせるために

バー出入りの酒屋さんに同じ銘柄のニューボトルを配達してもらって下さい。



ところで、ターゲットに対して、アナタはどういう姿を見せているでしょう?
まさかターゲットと正対しているヒトはいないですよね。アナタが正対すべきは「カウンター」です。
中級編では、ターゲット待機の際には入口に向かって正対せよ、と教えられていると思いますが、
アナタの隣に腰掛けてくれてからもそうしていたら、アナタはただのバカです。

たとえどんなに隣のターゲットのことを「観察」したくとも、デートじゃないんですから、常に視界に入れておく必要は無いのです。

理由はふたつあります。
ひとつはターゲットを視界に入れておこうとすると、カウンターでは不自然な姿勢を維持しなければならなくなる
ということですね。
考えてもみてください。
カウンターに正対しつつターゲットを視界に入れておく、するとアナタは最低でも首をひねり、あるいは上半身をひねり、
となってしまいますね。

この姿勢を維持しようと思ったら、背もたれのある椅子ならば深く腰掛けて、かなり尊大な印象を与えるポーズになります。
当然ターゲットに与える印象も良くありません。

(アンタ、あたしのなんなのさ)

という心理状態を惹起してしまいます。これでは最初の『ワン・クッション法』が台無しになってしまいます。

逆に、背もたれの無い椅子、あっても浅く腰掛けている場合、カウンターにヒジをついてしまいます。
ヒジをついていいのはカウンターのふちまでです。

ターゲットを強引に視界に入れておこうとすると、段々とヒジがカウンターの奥に入っていきます。
これは酒飲みとしては大変みっともない格好ですからしてはいけません。確実に軽蔑されます。

ふたつめの理由は至ってシンプルです。ターゲットは

アナタに見つめられても、ちっとも嬉しくないですから。



では、自然にターゲットを視界に入れておくためにアナタは何をすべきか。
中級編を受講し、アナタは自主トレもしている、ということを前提に進めましょう。

中級編では『会話力を磨け』というような指示があったと思います。
「言葉のキャッチボール」があれば、視線を交わさないのはかえって不自然です。
会話が成立している限り、視線を向けたり体をひねってターゲットに向けたりすることはまったく自然な振る舞いなのです。

この時間をいかに持続するか。これが今後の展開を大きく左右するのです!!


さてアナタはどのような会話で場の空気を作っていけば良いのでしょうか。

仕事やら会社の話やらしか思い浮かばないのであれば、修行が足りません。
仕事の話をして構わないのは、アナタの仕事が『世界でただ一人オレだけがしている』場合だけです。

クダけた話題はアナタには早すぎます。ここでアナタがすべき会話は

今、(ターゲットととりあえずは)肩を並べてお酒を飲んでいるという状況・周辺の話題、

これにスムーズな導入をすることです。

えっ、よくわからない? 
アナタはここまでマジメに講座を受講してきているんですか!?
ワタシは本気で怒りますよ!!
何のためにターゲットと同じお酒を頼んだんですか!?

そう、共通のお酒を飲むということは『共通の話題を手に入れた』ということになるのですから、コレを利用しないテはないでしょう。
ターゲットのチョイスを褒め称え、もしターゲットがバーテンダー氏のチョイスにまかせて出されたものなら
バーテンダー氏のチョイスを褒め称えましょう。

しかし、延々とお酒の話題を続けるワケにも行きません。
話題の転換をスムーズにするひとことを覚えておきましょう。それは

『今日の気分にぴったりのお酒だなぁ』

です。(例えぴったりでなくてもそう言ってください)

このひとことでターゲットは「あら、今日は何かあったのかしら」と興味を抱いて、聞いてみたくなる確率は
我々の調査では98.3パーセントとなっています。
仮にターゲットから聞かれなかったとしても、『実は・・・』と会話のコントロール・スティックをアナタが握ることが出来るのです。

注意しておかねばならないのは、あくまでも『今日』の出来事がベースで、なおかつポジィティブな話題がその後につながらなければなりません。
ただし、いくら『今日の出来事』『ポジィティブな話題』と言っても

「カルガモの親子が無事に道路を渡った」

とか、

「ひさびさにタマちゃんが元気な姿を見せた」

なんて話題はダメに決まっています。
アナタ自身の、パーソナルなちょっとしたハッピーを語ってください。

ズバリ言って、それがホントのことでなくてもかまいません。

他人を傷つけない限り、多少の嘘は許される場所だからです。

ですから、普段から『ちょっとしたハッピー』のストック作りに励んでおきましょう。
まあ、アナタのことですからおそらくあちこちのバーで網を張っていることでしょう。
ハッピーのストックは使った場所と日時は必ずチェックしておいて、同じ店でネタがかぶらないよう気をつけておくことも必要ですね。


その『ちょっとしたハッピー』がターゲットを微笑ませることが出来たらしめたもの。次の段階に移行します。
いくらアナタが会話のコントロール・スティックを握っているとは言え、それは決してアナタだけがしゃべっていればいいことではありません。
『会話のキャッチボール』なのですから、ターゲットにボールを投げ、また投げ返してもらわねばなりません。
アナタが『ちょっとしたハッピー』を披露した後には必ずターゲットにも同様に
(自分は今日こんないいことがあったけれど、貴女は)
『最近何か、いいことありました?』と質問の形で投げかけるのです。

ポイントは『最近』、です。

アナタが今日の出来事を語ったとしても、ターゲットには『最近』と範囲を広げてあげねばなりません。
なぜなら、もしかしたらその日、ターゲットは仕事でミスをしてこっぴどく叱られていたり、
運転免許の更新でヘンテコリンな写真と何年も付き合うことになってしまいブルーな気分かもしれません。
ですから『今日』に限定することは避けなければいけないのです。

そう聞かれれば、あったか無いか、つまりイエスかノーか必ず答は返ってきます。
ここから先は会話のテンポを上げるために、その「イエスorノー」で答えやすい会話を2つ3つ展開していきましょう。

その前に、お代わりを注文することを忘れないように。
会話が長引いて注文がおろそかになると、バーテンダー氏はアナタの味方をしてくれなくなりますから。


その後の会話の組み立ては、またお酒の話題に戻ってもかまいません。
イエスかノーかで答えやすく、なおかつノーが多くならないようにします。
当然その間、ターゲットから逆質問があることも想定しておきましょう。
そしてそれまでの会話の流れから、アナタの自己主張はほったらかしてでもターゲット好みの答を返してあげられるよう、
読心術を身につけておくことも必要です。

さらに進みます。
イエスorノーが適度に交じった会話の後は、確実に『イエスだけ』を引き出す質問を作りましょう。
それは、何てことはないごく当然のことを『イエス』と言って貰える質問です。
例えば、『今日の天気は・・・』のレベルで良いのです。


ここまで完遂できたのならば初級レベルではNGだった
『もう一軒、行ってみませんか』を使うことを許しましょう。
『小さなイエス』をいくつも積み上げ、直前の会話の流れからアナタのこのきめゼリフについ「イエス」と答えてしまうでしょう。
分かりやすく言うと、

「ピザピザピザ・・・、と10回言わせてヒジを指差し『ヒザ』と言わせるのと同じです」


バーを替えてからは何をお話してもかまいません。堅苦しさの感じる敬語も控えていいでしょう。
ここまでできればアナタも自然な会話がターゲットと出来ているはずです。
会話の内容について、もう我々講師陣からアドバイスすべきことはありません。
自然な流れで時間を有効に使ってください。重要ポイントはちゃんとお教えしますから安心してください。


気をつけていただきたいのは、ターゲットは「ある程度の」親近感をアナタに抱き始めたとしても
この2軒目のバーで長居をしない(過剰に拘束しない)ことです。

アナタの言うべきセリフは

『今日のハッピーの第一位は入れ替わったなぁ』

と、ターゲットに感謝を表明しつつ、そろそろ引き上げましょう、今日はこれでお開きにしましょう、といったサインをさりげなく送ります。
(この後にまたハッピー一位が入れ替わる出来事のあるような『予定』はない、と)

そうしておいた上で本日のクライマックス、

『次回の約束を取り付ける』作戦を展開するのです。

アナタは何と言って次回の約束を獲得しますか?
えっ? 「また一緒に飲みましょう」?

ここまで来て、そんなセリフしか思い浮かばないんですか!?

まーったく、なっていませんねぇ・・・(ハア~)

いいですか!
また飲みましょう、では、何時まで経っても『飲み友』の領域を超えることは出来ません。

「そうですねー、また」

で終わってしまったり

「またBarでお会いできますしねー」

とかわされるのが目に見えています。

そして何より、ターゲットは

「ワタシはアナタの専属ホステスかい!?」

と感情を害してしまうことさえあるのです。
『飲む約束』というのは、何時かを決めないのが常道です。


従ってここは何としても食事に誘ってください。食事は食事でも、それは必ず「夕食、晩御飯」でなくてはなりません
なぜなら、ランチとなると時間的制約の中で落ち着くことも出来なかったりスケジュールの調整が必要になったりと、
結構負担が大きいものです。
意外に思われるかもしれませんが、なによりターゲット心理としては、わざわざ時間を作ってランチを一緒にするのはデートの約束をしてしまうことと同義なのです。

アナタにとってはデートでも、ターゲットにとってはそうではないという軽い気持ちで誘いに乗ってもらうことが肝心なのです。
「場慣れ・Bar慣れ」したターゲットにはこれまでバーで顔を合わせてきた流れの延長線上のものと認識させることが出来る
「夕食、晩御飯」にお誘いするのが適しているのです。

もちろんその場で日時の約束まで到達できれば文句なしですが、まずそれはありません。
まかり間違ってソレ(日時の即決)が成ったとしても、アナタには大切な作業が残っています。

そう、いよいよです。
ターゲットの連絡先、今のご時勢ですから『携帯電話の番号』を聞き出すことです。

日時が決まっていたら当日の緊急連絡用に必須となりますし、決まっていなくてもスケジュールのすり合わせに連絡を取ることは必要ですから、とにかく『晩飯イエス』の状況を確保するのです。

『・・・だから携帯の番号を教えて』ではスマートじゃないですね。
自分のほうから番号を教える意思を伝えてください。

便利な機能があるじゃないですか。

発信者番号通知

『今からそちらに電話をかけるから登録しておいて』とのひとことで十分じゃないですか。
当然かけようと思ったらターゲットはアナタに番号を教えなくてはなりません。
自分の電話番号を伝える、と言う口実をもとにターゲットの電話番号をその場で先に獲得できる、番号の真正さも確認できる
素晴らしい機能ですね。

おめでとう。
ここまで出来ればアナタはパラダイスへの切符を手に入れたも同然です。

これまで困難な道を乗り越えて、やっと手に入れたチャンスは決して無駄にしないで下さい。


最後に一つだけ注意を。
極めて稀な例ですが、携帯電話を持っていないターゲットに当たることがあります。
我々の調査では1.8パーセントほどですが、決して番号を教えたくないがためにではなく、本当に携帯電話を持っていないのです。

でもあきらめないで下さい。

この「上級編」の講義後半に入ったところでアナタは「読心術」のトレーニングを始めたはずです。
ターゲットが携帯電話を持っていないのなら、

ターゲットの意識にテレパシーを使って直接連絡してみましょう。

テレパシーならうれしいことに、




料金もかかりませんから。




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我々講師陣がアナタたちにお伝えできるのはここまでです。
何故なら、バー・カウンターを離れてからのことは、我々の領域外だからです。
我々は、「正しいバーの使い方」をお教えすることしか出来ないのです。

さあ、あとは実践あるのみ!!

受講生諸君の健闘を祈る!!





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