ひらがなで考える商い 上
イトーヨーカ堂、セブンイレブン、デニースなどを育てた伊藤氏の著書。彼の哲学を知ることができる本。特に、商売の心構えと人生観を深く理解できます。著者:伊藤雅俊 発行年月:2005年07月 本体価格 1,200円 (税込 1,260 円) 著者が考える商売の心構えは1.「運、鈍、根」「運」をゲームのように捕らえるのは間違い。運は環境に対する適応を指す。「鈍」は利口すぎては成功しない。「根」はお客様から信頼されるまで、根気よく努力すること。信頼を得るには長い時間がかかる、反面失うのはあっという間である。これらって、言い回しは違っても色んな本に出てくるから、本当に大切なものなんですね。全ての基本なのかも、2.商人の志どういう商人になりたいのか、どんな商売をしたいのかを考えるときに、どうすれば世の中の役に立てるのかという視点を持つこと。お金儲けが志になると失敗するのでしょう。3.取引先への心配りこれは守られていない企業は多いです。4.基本を維持する力店の主役はお客様で、次が商品。理屈ではなく、お客様がどんな感じを持つか感性でわからなければならない。5.ひらがなで考える商品に必要なのは知識というより、深い知恵である。本で読んだり聞きかじったりして得た知識でなく、実践を通して身についた知恵を生かす思考である。思慮分別のかたまりになると、冒険するエネルギーがなくなり、頭をたれる商人の精神が乏しくなる。私の経験からは、知識を持つ高学歴の人が集まる大企業では、どうしても守りに入る姿勢が強くなるように感じます。新しいことを提案すると、頭で考えた知識で判断してしまう。管理者は頭をたれる「商人」ではなく、「承認」する人になっている人があまりに多い。提案して失敗すると責任を取らされるなんてたまったもんじゃないと思い、だんだんと積極的になれない環境が出来上がる。6.変化への対応お客様の暮らしの変化から商品を考えることが肝要である。7.現場から考える演繹法と帰納法。8.もっと心配りをお客様が来店する目的のひとつは快適さの追求である。商品や接客の良さのみならず、清潔な店頭、売り場、トイレと言ったトータルな快適さを求めている。この考えは、東京ディズニーランドに通じるものがあります。著者の人生観についても書かれています。「冥利」という言葉がある。神仏が知らぬ間に私たちに与えてくれる利益のこと。神仏は自分を取り巻く多くの人という言葉に置き換えてもよい。ここから「おかげさまで」という心、謝恩の気持ちが生まれる。商人に最も必要なのは誠実さであり信用であり続けるはず。浮利を追わず、額に汗する商人がお客様の信用を得て、最後には競争に勝つ。地に足がついた行動をすることがいかに大事なのかとわかりました。そしてひらがなで考える人間になるためには、子供の時からの体験が生きるわけで、色んな体験をすることが、たとえ遠回りでも幸せな人生を歩むことになるのだと思っています。著者:伊藤雅俊 発行年月:2005年07月 本体価格 1,200円 (税込 1,260 円)商売の原点とは何か?イトーヨーカ堂グループ創始者が語った仕事哲学のすべて。 【目次】第1章 愚直な自由人(商人という生き方/商人の財産)/第2章 基本の心がまえ(母と兄の教え/商いは飽きずに)/第3章 商人の仕事(終わりのない挑戦/おごりは禁物 ほか)/第4章 質素な人生観を持つ(誠実な生き方/学ぶ心)/第5章 商業と商人の未来(二十一世紀の流通業)---------------------ひらがなで考える商い(下)もあります。 著者:伊藤雅俊 発行年月:2005年07月 本体価格 1,200円 (税込 1,260 円) 送料別 経営の原点とは何か?「最後の大商人」が語るマネジメントのエッセンス。 【目次】序章 小売業の新局面/第1章 経営には志が必要だ/第2章 不変の哲学と変化対応の経営戦略/第3章 チェーン運営の工夫/第4章 人材育成が最大の課題/第5章 オーナー経営者の孤独 ひこ星ネットワーク