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先輩に、プロのジャズ・ピアニストを目指している人がいる。
その人が出演すると言うので、渋谷のクラブに行った。 そのイベント自体、うちの大学の企画らしく、行ってみると見知った顔がいっぱいいる。 クラブに入る前に、荷物チェックするスタッフの人がいた。 荷物チェックするなら早く言ってくれ。 かばんの中身を自分で確認する前に、見られてしまう。 「・・・ダ・カーポ読むの?」とスタッフ。 『バカの枢軸国』というサブタイトルがついたその雑誌を見たスタッフは半笑い。 ごめんなさいね。雑誌なら「VOGUE」とか「gli」とかおしゃれもんじゃなきゃだめ? おじさんが読むような「ダ・カーポ」を携帯してる女はいれられないっていうの? そもそも「VOGUE」「gli」なんてかばんに入らないって。 「ダ・カーポ」ファンの意地と名誉をかけてファイティング・ポーズをとった。 が、簡単に入れてくれる。 中は、暑いし、人が一杯いるし、音響がすさまじい。 うーん、やっぱりクラブは体になじまないか。 その先輩が出演するまで時間があったので、飲んだり曲聴いたり、話したりして時間をつぶす。 その先輩がジャズ・ピアニストを目指しているのは前から知っていたが、実際演奏しているのを見たことがない。 しかし、一回MDで、彼が作詞作曲し、演奏している曲を聞いたことがある。 最初は概存の曲かと思ったほど、心に残る歌詞と曲調。 一日聞いただけなのに、その日からその曲が二、三日頭から離れなかった。その人はピアノを始めてまだ三年半くらいなのに、もう半プロとしてがんばってる。 遊ぶこともせず、ストイックに練習練習の毎日。 サークルに入らず、自分で外の世界に飛び出し、人とのつながりを広めていった。 その話を聞いて、自分も頑張ろうと思ってたし、また頑張ってほしいとも思ってたので、彼が演奏するのを見るのは本当に楽しみだった。 彼らの演奏が始まる。実はヴォーカルも知り合いの人。 演奏はもちろんよかった。 五曲とも周りの人たちをおおいに魅了していたとおもう。 彼の演奏する姿は、普段の彼とは全くちがい、なんとなく遠い存在に。自分もピアノやってたから、三年半でこんな風に弾けることは本当にすごいことだとわかる。 どんなに努力してるか話に聞いてたから、素直に尊敬できる。 このクラブには、けっこう知り合いの人が来てたんだけど、みんななにかに頑張ってる人たちだ。 写真をとる人、映像を作る人、歌を歌う人、ダンスを踊る人。 みんなみんなかっこよく見える。 は~。ほんとすごいよ、みんな。 就職先をみつけなきゃいけない最近になって、自分が本当に何をしたいのかわからず焦っている。 だから本当に好きなことを見つけて頑張ってる人や、切磋琢磨している人を見ると、尊敬するとともに、自分を省みてしまって少し痛い。いや、かなり痛い。 そういう意味で、先輩に「すごいね」伝えると、 「ぜんぜん偉くなんかないよ~。おまえも何か見つければ絶対がんばれるって。俺はたまたま好きなことを見つけられたから。前練習いっぱいして、がんばってること○○ちゃんにちょっと自慢したら、『好きなこと見つけた人が頑張れるのは当たり前だ』って怒られたよ」 いやいや、それでもやっぱりえらいよ。 好きなことを見つけられない人だっている。 好きなことをあきらめてしまう人だっている。 何かを理由に、逃げてしまう人だっている。 最後まで好きなことをやりとおすって、けっこう難しいんじゃないのかな。 やりとおすどころか、見つけてない私が言うのもなんなんだけど。 でもね、日々自分のネガティブな面を見つめ続けている私だけど、一つだけ自分の長所見つけられた。 あまりに自分がダメ人間に見えるので、ほかの人が本当にすばらしく見える。 他人の長所がすぐ見つけられる。尊敬できる(せざるをえない)。 これってESに書けますかね。 両刃の剣ですかね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2002.12.04 01:34:55
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