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2005.10.10
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カテゴリ:カテゴリ未分類
この日は、半年海外を彷徨っていた友人が日本に帰ってきたので、久々に会うことになった。
この友人は小学校から高校までずっと学校が一緒で、縁もそろそろ腐れてくる頃だ。


高校時代の友人を他に二人呼んで、午前中から四人でお茶をすることに。


この面子で集まると、私は本当に我儘いっぱいになる。



「もう、これだからフイは」
と言って、笑顔で何でも許してくれるこの空間が何よりも心地いい。
ゴロゴロのどを鳴らしながら、我儘を言い、強気な発言をし、こんな姿はあそこ(というのは例えば会社だったり、他の知人関係だったり)では見せられないな、というくらいきかん坊な子供みたいになる。


その海外から帰ってきた友人に、「まだ彼氏はいない」という話をすると、「よかった」と笑われる。


友「30歳まで結婚しないでよ。でもそれまでに何か1回あってほしいな」


私「何、その無責任な発言」


友「だって、おもしろいじゃん」


その友人は、自分も30歳まで結婚する気はさらさらないらしい。
その相棒(?)がほしいのかな?
とか言いながら、自分は実家新潟に彼女を残し、しかもコンパ三昧だというからその余裕さも納得できる。


そっちとこっちじゃ立場が違うのよ!!!


実は、その友人にコンパを頼まれていた。
コンパに関しては、「断りません、勝つまでは」をモットーとしている私としては歓迎すべきお話。


喜んで引き受けると。


友「メンツ、誰呼ぼうかな~」


「いい男♪いい男♪」
と、心の中で密かにエールを送っていると。


友「あ、キューシュー呼ぼうか」



の一声。
「キューシュー」という、久々に聞く名前にビクンとした。

(参照6月18日『マオフイ的24~TWENTY FOUR~ 1 』


友人の後輩である、キューシュー。
もともとこの友人がきっかけで知り合ったのだ。
私とキューシューが会った時この友人は、海外を彷徨っていて連絡が取れなかった。
だから私からは何も言っていなかったのだけど。


キューシューも恐らく何も言っていないのだろう。
私とキューシューが会ったことは知らなかったのか。



他の二人の友人は私から聞いて事情を知っていたためか、含み笑いでこっちに視線を向けるのがわかった。



私「だってキューシューは九州にいるんでしょ?」


友「あいつ、いま茨城に来てるんだよ」


そういえば、キューシューがそんなことを言っていたのを思い出した。
仕事で一ヶ月くらい茨城に来ると。
なお、焦る。


私「ダメ!ダメ!実は私キューシューには一度会ったの。だからダメ」


友「いつの間に。あいつそんなこと言ってなかったけどなぁ。まあいいや。今度聞いてみよ」


それ以上言えることは何もなかった。
いや、別に言ってもいいんだけど。
聞かれもしないことをベラベラしゃべりたくはなかった。


私「とにかく、キューシューが来るなら私そのコンパ行かないからね」


友「わかったわかった。違う奴にするよ」



とりあえず、ホッ。
心臓に悪いことはやめちくり。


とにかく。
それ以上その友人に突っ込まれなかったのをいいことに。
話題は変わって。


その後は「トキメキたいよね~」とか「デートしたいよね~」とか散々とみんなで悶えていた。
そうだ。
デートがしたい。


ほんと、贅沢に彼氏がほしいとは言わないから(言うけど)、せめてデートくらいしたい。
アドレナリンを放出したい。


「そうだ、京都へ行こう」


と、気軽に新幹線に乗ってしまうほど、気軽にデートができないものか。



とは思ったけど、思い当たる相手が誰もいないのであきらめていると。
巡ってくる時は巡ってくるもの。


高校お茶飲み会が解散した後。


以前合コンした鳶職人の男の子からメールが来た。

(参照9月10日『年下肉体系』


ただの様子伺いのメールだったんだけど。
渡りに船じゃないか。
ちょっとだけアドレナリンを放出させてほしい。


「もし暇だったら夜飲もう」
と言って誘い出した。



その日の午後から、他の友人と少し約束があったので結局彼と会うことになったのは夜の8時からだった。


彼は1つ年下の鳶職人。
だからトビ君とここでは呼ばせてもらう。



トビ君とは、一ヶ月前、合コンで会った以来だ。
だから今回会うのは2回目。
はっきり言って、顔を覚えている自信がない。
でもあのときの記憶では、顔がよかった。
オシャレだった。
体格もよかった。


トビ君には、私が望むものを満たしてくれる要素を一つ持っていた。
それは「理想の秋デート」ではない。
(参照10月5日『理想の秋デート』
彼にはあの役は不似合いだろう。
ただ、彼は。


理想の三角形ゾーンを持っていた。
(参照9月21日『状況判断』


もしかしたら、その三角形ゾーンにすっぽりおさまれるかな?
本当にそれだけでいいんだけど。



待ち合わせは8時に代々木。
駅の前の暗いところで会った時は、「あれ?この人だったかな?」と自信をなくすくらい、顔を覚えていなかった。

おそるおそる近づいて「お久しぶりです」と言うと、「お久しぶりです」と言ってくれたからホッとした。
人違いだったら、ハズカシすぎる。
待ち合わせを渋谷から代々木に変えてよかった。
渋谷のあの人ゴミの中では、トビ君を見つけ出すのに一苦労しただろう。



持っていた記憶よりもトビ君がイケ面で、ちょっと焦った。
「ありゃ、こんないい男だったかしら」と、当時の記憶の不確かさを改めて実感。



その後は代々木の居酒屋へ。
いざしゃべってみると。


見た目からして、もっとタラシの人なのかと思ったら。
意外と無口な人だった。

「これでも俺、けっこうしゃべってる方だよ」

と言う割には、話は私がリードしている。
本当に無口らしい。

それでもそれなりに楽しかった。
鷹の爪の輪切りをたっぷりきゅうりにのせて、「はい」と口元まで持っていったらちゃんと食べてくれた。
我修院達也のモノマネも(やらせたら)してくれた。
私の話にも笑ってくれた。


結果得られたトビ君からの唯一の褒め言葉は、




「キミ、面白いね」




だって。



ああ、こういうときかしら。
こういうときにアレをみんな使うのかしら。
みんなが多用するオーズ。
私も使ってみていい?オーズ。


さん、はい。



・・・orz



なるほどね。
しっくりだわ。


2時間半くらい一緒に飲んでみて。
もっとタラシ具合に翻弄されるのかと覚悟していたのだが、トビ君は意外とシャイシャイボーイのようだ。
良くも悪くもトキめかない。


眼福だったけど。
それなりに楽しかったけど。
特に今回はトビ君から誘われたわけではないので、どっか気楽だった。
きっとこの関係は、私が積極的にならないと何も展開はしないだろう。


飲み友達がいいな~。
眼福の恩恵をたまに賜るだけでいい。



代々木から新宿まで、相合傘でサザンテラスを通って歩く。
ふとあの願望が。



三角形ゾーン、望めば入れてくれるかな?



と、そんな気持ちが募ったけど、トビ君個人を無視した欲望だったので我慢した。
断られて傷つくのも嫌だった。


三角形ゾーン。
憧れの三角形ゾーン。


トビ君はなかなかのものを持っていたんだけどな。



友人の「30歳」の呪縛、かなり効きそう


@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
『いい日旅立ち、西へ』後半部分。
書きました。
よろしければご覧ください。





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Last updated  2005.10.10 17:36:19
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