|
カテゴリ:出会い
この顔、どっかで見たことある。
と、思った瞬間。 思わず、「どこかでご一緒だったことありますよね」と私の口からするりと出てしまう。 すると、向こうの笑顔が固まった。 一生懸命思い出そうとするんだけど、名前が思い出せない。 ただ、私の中での彼の面影は、詰襟を着ているから、きっと中学生か高校生のときに同じ学校だったんだ。 つまり新潟、同郷人。 ひゃー、誰だっけ誰だっけ。 メモリー激弱な脳みそをフル回転させるものの、全然思い出せない。 「うーん、うーん」うなっている私よりも。 向こうの方が動揺していた。 そんな中、もう一人の男性がその国際「派」弁護士の名前を呼ぶ。 「いつもの調子とちがうな、M」 そうだーーーーーー! M君だ。 そこで、お互いの学校名を明かしていくと。 なんと、私そのM君と小、中、高一緒で、クラスも2回ほど同じになっているほか、部活も一緒だった(笑)。 私の記憶力や~~い。 雰囲気が変わっていたから、初対面だったらM君への印象もまた変わったかも知れないけれど。 昔を知っているから、私の中では国際「派」弁護士のM君ではなく、昔からの引き続きなM君だった。 思わず、その後は新潟話に花が咲いてしまう。 と、言っても。 なんだか調子は変で。 お互いが誰だかわかったところでも、M君の動揺は消えない。 推察するに、小~高までのイメージと、今のM君のイメージが変わっていて。 どうやら、彼自身も大学で自分が変わったことは認めているんだけど。 過去を知っている私がいることに、たいそう居づらさを感じているようで。 新潟話で花を咲かせて、M君をいじるという図になってしまった。 彼はもう、新潟の友人と誰とも連絡を取ってなく。 縁を切ろうとまでは行かなくても、積極的に縁を保とう、つなごうとはしていないようだった。 こんな状態では、出会いとはならず。 そうなると、こちらとしてもなんだか申し訳ない。 私の友人が。 「マオフイのイメージは変わった?」と聞くと。 M「全然変わってない。天然さがさらに増した感じ」 と言われてしまった。 残念なポイント一つ、びっくりなポイント一つ。 残念なポイント = 少しくらい大人っぽくなってたり、キレイになっていたかった びっくりなポイント = そもそも天然って思われていたこと 高校時代には、しっかり者に恵まれ、安心してぽやぽやしていたが、小・中ではこれでも委員会の委員長とかして、しっかり者で通っていたんだけどな~。 この日は、二時間くらいでお開き。 これがドラマとかだったら、なんやかんやでこれが運命の再会になるのかもしれないけれど。 M君と私に限って、それはなさそう。 後日、その様子を逐一見ていた友人からは。 「M君を見て、自分は『連続性』のある人生でよかったな、と心から思ったよ」 と、メールが来た。 現在の友人(♂)と、過去を知る人(マオフイ)とが同じ席にいたことで、キャラクターの設定が定まらず動揺していたM君。 さすがに最後は落ち着いたけど。 確かにその姿を見て。 過去と変わらない自分もいいもんだと思った。 それとも、変わったこと自体を素直に受け止めて、謳歌すればいいと思うんだけどな。 決してM君の場合は、改悪じゃないんだから。 「出会い」にはならなかったけど、奇妙な「再会」のときでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.12.25 00:01:12
コメント(0) | コメントを書く
[出会い] カテゴリの最新記事
|