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2026年01月06日
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カテゴリ:□展
今年初めての美術館散歩は、ずっと一度行ってみたいと思っていた「朝倉彫塑館」にしました。
日暮里駅のすぐそばだし、行こうと思えばいつでも行けたのに、ようやくのことです。

私が何故、行きたかったかは、もちろん朝倉文夫=猫が連想されるからというただそれだけだったのですが、訪れてみたら、それだけでなく建物のある空間が丸ごとすべて、素晴らしい朝倉作品で、貫かれたこだわりと美しさに魅せられました。(「東洋のロダン」と呼ばれていた朝倉文夫氏自らが設計した建物で、住居兼アトリエ兼弟子たちの教育の場だったとか。)
私が今までに行った美術館は大した数ではありませんが、その中のひとつとしてひとくくりにはできない特別な美術館でした。
日暮里駅西口北改札を出て直進、御殿坂をあがり

3つ目の角を左折した左手の門から入場。(エントランス左右にすでに作品あり。)
玄関で履物をぬぎ、それを持参してあがり、右手の受付で入場料(500円)を支払います。
(スリッパはなく、各自靴下着用が決まりですから、寒い時期は厚手のソックス持参をおすすめします。)
音声ガイド(200円)をお借りして、順路を進みます。

最初の扉をあけると、天井高8.5mの吹き抜けの広いアトリエで、そこが作品展示室です。
3.78mあるという巨大「小村寿太郎像」(椅子に座っていて3.78m!)に圧倒されます。
大きな作品が置かれた床は電動で上下する仕掛けがあるのだと、いつだったかテレビで見たことがあったのを思い出しました。
実物より大きいと思われる作品はほかにもありましたし、代表作のひとつ「墓守」は以前、どこかで見た覚えがありました。
猫作品も1点だけ、有名な「よく獲たり」が展示されていました。
(このお部屋は撮影禁止ですから、こちらのデジタルミュージアムで「よく獲たり」をご覧ください。)

鑑賞順路は書斎(壁面いっぱい天井までびっしりの図書は圧巻です。)、応接室、居間、茶室、寝室と続きますが、大きな池のある中庭をぐるり囲んだ配置になっています。
池(絶えず水音が聞こえ、立派な鯉が泳ぎ、樹木も多く、壺のような焼き物から斜め一直線にふきあがる噴水が面白い)のある中庭がこれまたにゃんともいいかんじで茶室からお一人の男性が長いこと池をながめていらっしゃいましたっけ。
三階建ての主な部屋を見て回れますが、かつて、朝倉家の人々がここで暮らしていらしたんですね。
何と優雅なくらしでしょう。(猫好きな朝倉文夫さん、10匹以上猫を飼っていたというけど、ここで?)
三階に続いて天気が良い時はいったん靴を履いて屋上に出られます。
屋上見学もできて、今日来たかいがありました。

屋上ではかつて、塾生が園芸をしていたんだそう。
(朝倉氏は作品制作に園芸は必須だというお考えだったとか。)

眼下に谷中墓地がひろがり、その向こうにスカイツリー。

反対側のてっぺんにある作品タイトルは「砲丸」だとか。
私が写した建物画像は上まで写っていませんが、入館券画像には写っています。

この上の階段を上がると屋上で下の階段を下りて二階の蘭の間が猫作品のお部屋です。

元は蘭の花のためのお部屋だったそうですが、天窓からも光が入って、薄地の白いカーテンがふんわりゆれるとっても明るいお部屋に4点展示されていました。

(このお部屋だけ撮影OK)

何か所か素晴らしく大きな器をつかった和風な大作生け花が飾られていましたが、これだけでも一見の価値があると見とれてしまいました。
今は台東区が管理していて区立となっていますが、きめ細かく、美しく管理されているなと思いました。
とにかくどこもかしこもみどころだらけ。
用もないのに興味深々でトイレにも足を踏み入れてきましたが、きれいで水洗式なのにデザインは勿論昔ながらの和式で、純和風な住居部分との違和感を感じさせないものでした。

これまで彫塑と彫刻の違いをはっきり把握できていなかったけど、頂いてきた解説書を読んで、少しだけ前進。
削り出してつくる彫刻と違って、彫塑は(簡単に言えば)粘土で作った原型を石膏で型どり、内側に石膏を流しいれ、できた石膏原型を溶かしたブロンズに入れてつくるようですが、実際には中を空洞にするための中子も作って、空隙にブロンズを流すなど、完成まで相当難しい手間がかかる多くの工程があるようで、説明を読んだだけでため息がでました。
(今は広く彫刻と呼ぶことが一般的だとか。)

朝倉彫塑館は閉館が4時半と早いし(到着時間も遅かったけど)、見落としているところもありそうだし、猫作品は入れ替わることもあるようだし、池をみながらぼーっとするためだけでもまた行きたいにゃあ。

※朝倉彫塑館HP
https://www.taitogeibun.net/asakura/





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最終更新日  2026年01月08日 15時36分34秒
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