伊坂幸太郎『死神の精度』『アヒルと鴨のコインロッカー』 伊坂幸太郎 本屋を襲うのに巻き込まれた現在の「僕」が遭遇するできごとと、ペット殺しに出会った二年前の「わたし」が遭遇するできごとが、交互に描かれ、つながっていきます。 どちらかというと「現在」の方が安心して読めて、「二年前」の方はいや~な雰囲気に満ちていて、ハラハラしました。ちょっと猟奇的になるのではと心配になって・・・。 終わりの方で、つながりと本当のことがわかったときは、驚きました。 ほろ苦い、青春小説でもありますね。なんというか、「軽さ」に救われている部分もありました。ボブ・ディランの「風に吹かれて」を知っていたら、もっとわかることがあるのかなあとも思いました。 「神様」という言葉がキーワードで出てきました。「閉じこめておけば、ばれないって」 切ないかな・・・。(2005.1.30) ジャンル別一覧
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