2008/04/15(火)20:06
『ブルータワー』石田衣良
石田衣良さんのSFです。
こんな作品も書くんだ~と思いながら読みました。
脳腫瘍で余命1~2ヶ月となった男性(40代)が主人公。
ある時ひどい頭痛がしたと思ったら、
意識だけが200年先の未来に飛ばされていた。
彼が見た、200年後の日本とは・・・
そして、現代と未来を行き来するなかで
主人公がしようとしたことは・・・
新型インフルエンザによって、人類が滅びかけているというのが
何やらリアルな気が。
しかも科学者が遺伝子操作で作り出したものというのが、
ありそうな話で、こわいなあと思いました。
それにしても、ここまで差別のひどい未来、絶望的な状況をよく描いたと思います。
二千メートル級の巨大な塔にひしめいて暮らす人間達。
「9.11」に影響されて書いた作品のようですが
巨大なビルが林立する大都会に
警告を発しているのかもしれませんね。
都会では、「高さ」というのはある意味ステイタス?
標高だったら負けていないけどな。
未来でも「離婚届」というのがあったのが
妙に庶民的でした。
最後はハッピーで終わってよかったです。
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