風の吹くまま 気の向くまま

2008/04/15(火)20:06

『ブルータワー』石田衣良

本棚(369)

石田衣良さんのSFです。 こんな作品も書くんだ~と思いながら読みました。 脳腫瘍で余命1~2ヶ月となった男性(40代)が主人公。 ある時ひどい頭痛がしたと思ったら、 意識だけが200年先の未来に飛ばされていた。 彼が見た、200年後の日本とは・・・ そして、現代と未来を行き来するなかで 主人公がしようとしたことは・・・ 新型インフルエンザによって、人類が滅びかけているというのが 何やらリアルな気が。 しかも科学者が遺伝子操作で作り出したものというのが、 ありそうな話で、こわいなあと思いました。 それにしても、ここまで差別のひどい未来、絶望的な状況をよく描いたと思います。 二千メートル級の巨大な塔にひしめいて暮らす人間達。 「9.11」に影響されて書いた作品のようですが 巨大なビルが林立する大都会に 警告を発しているのかもしれませんね。 都会では、「高さ」というのはある意味ステイタス? 標高だったら負けていないけどな。 未来でも「離婚届」というのがあったのが 妙に庶民的でした。 最後はハッピーで終わってよかったです。 よろしければ↓こちらへもクリックをお願いします。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る