2010/02/25(木)19:39
『トーキョー・プリズン』柳広司
戦争中に行方不明になった友人を捜しに来日した、
ニュージーランド人の私立探偵フェアフィールド。
巣鴨プリズン内での調査を許可されるかわりに
記憶喪失の戦犯キジマの記憶を取り戻す任務を命じられる。
そして、プリズン内で起きた毒死事件の謎を追う。
戦争について、
誰も責任をとろうとしない日本人。
読みながら、
「和をもって尊しとなす」が悪い方に出るとこうなるのかなあと思っていました。
みんな、「これはまちがっているのでは」と思いながら、
それを声に出して言えない、言ったらまずいんじゃないかと思ってしまう雰囲気。(それは現在もあるように思う)
天皇が無罪であれば、自分たち日本人もまた無罪?
そういう解釈は初めてでした。
そんな中、キジマは最後
自分のしたことの責任をとったのだと思いました。
責任をとるとは・・・?
ミステリですが、
いろいろ考えてしまう作品でした。
トーキョー・プリズン
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