カテゴリ:こころのままに
お客様へ納品する直前、最終検品して気がつく。
このままでは済ませられない、ミスの発見。 いくつもの要因が重なり、 すべての原因がひとつにあるわけではないが、 責任は弊社にある。 営業が、製作・製造部門をなじる。 こんな品物、納められません。 しかも、納期は今日なんですよ。 なぜもっと注意して印刷してくれないんですか。 逆に営業に反論する。 校正はどうしたんだ。 ゴーサインは誰が出したんだ。 そもそも、納期がきつすぎるからだ。 自分は正しい、 自分は間違っていないという立場からは、 相手への非難しか生まれない。 そしてお決まりの質問。 社長、今、こんな状況なんですが、 いったい自分たちはどうしたらいいでしょうか? 大事な視点が欠落している。 お客様の立場だったら、 今の状況を、どうとらえられるのか。 そして、自分自身が、今ここで、 これからどうすればいいと感じているのか。 笑顔と深い呼吸、今ここに、意識をとどめる。 落ち着いて、自分たちで感じ、気づいてもらう。 出た結論。 お客様に正直に状況を話し、お客様の判断を仰ぐ。 刷り直しの覚悟で、こちらの都合は決して押し付けない。 お客様の想いを、自分のものとして受け止める。 ひたすら、誠意をもって。 それだけでよい。 後はどうなろうと、それを受けいれる。 自分自身の覚悟を確認し、自分の想いを手放す。 流れに任せればいい、と心の安定を実感する。 サンプルを持って、営業マンがお客様のもとへ走る。 しばらくして、電話による結果報告。 お客様も、きついスケジュールによる無理を言っていた点を 十分ご理解いただいており、今回は致命的なミスではない、 ということで、納品をさせていただくことになりました。 それで、すべてがよかったというわけではないが、 またいくつかの学びと確信がもたらされた。 ひとりひとりが本心から感じ、気づいたことを、信じること。 想いは必ず通じる、すでに叶っている、ということ。 この世は間違いなく、助け合いの仕組みで成り立っている、と。 感じ合い、観じ合いは、そのまま感じ愛、観じ愛。 本心の慈愛は自愛から、そして助け愛へと表現される。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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