今日のご遺体

2005/08/21(日)00:57

●遺体処置・・・『喜びも苦しみも・・・・』

●ご遺体処置の手始めは“ふくみ綿”を詰めるところから始まります。 基本は人間の持つ“穴という穴”にすべて詰めます。なぜ詰めるのか?体内から色んなものが出てこないように、また出てきたものを止める為・ヘコミをふっくらさせる, 虫の侵入防止にもなります。 ●故人の側で蝿が飛んでたらそれは『お母さん蝿』になりえます。きっと美味しそうな臭いがするんでしょう。鼻の穴や口の中に卵(?)を産んでしまいます。ウジにかえったらもう最悪です。 出たり入ったりするんですっっ(゜Д゜#゚)゚。●×▼!!・・・声を出さずに絶叫をしながらウジをやっつける作業はツライです。 ●いろんな穴がありますが、通常は鼻と口、お尻につめます。鼻の中は三つの道筋に分かれていて寝ている状態でちょうど90度45度180度方向になります。鼻腔の太さは個人差があり、調子のいい穴の故人さまは15cm程のピンセットが10cmまで入り詰める綿がシュルシュルと軽快に!LL卵分くらい入ることもあります。面白いように入るのは他の仕事では体験できない、納棺師の仕事の小さな喜び?です。 ●口とお尻は結構簡単なのですが、病院で亡くなった方はマレにですが男性の故人さま尿道に綿を詰められてる事もあります。尿道自体から出血する事は滅多にないのですが、さらに丁寧な処置の場合綿を詰められた上、根元を糸でグイッとしばられています。男性社員は『なんて残酷な!いたたまれないッ!!』と中座する者もいます。 *お酒大好きな豪快なタイプの男性の方、死後睾丸が水風船のようにパンパンになる方もいます。飲みすぎに注意デス。 ●含み綿を甘く見るものは含み綿に泣く”と申しましょうか、『この故人様は華奢な小さい方だし口の綿も軽くでいいでしょ( ^ ^ )』なーんて“お印程度”にすませて、お着せ替えをしようと故人の体を傾けたらカケられました。私の太ももから下半身にかけて“真っ黒い血”吐血というのか通称“腹水”とも言いますが・・・ものすごい臭いでした。大ショックでしたが自己のあさはかさを思い知りました。 故人は見かけじゃない・・・・・ 教訓・・・・・最後に息の根はしっかりと・・・(~_~;)

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