841990 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

今日のご遺体

今日のご遺体

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

秘密の洗体レディー

秘密の洗体レディー

お気に入りブログ

コメント新着

 秘密の洗体レディー@ ぢんこωさんへ その後、再度彼女から電話が来て「どうし…
 ぢんこω@ Re:●共有スペースでの死(05/16) 色々と怖いって感じるのは人それぞれが心…
 秘密の洗体レディー@ ぢんこωさん 結構「母さん助けて詐欺」体験者の方いま…
 ぢんこω@ Re:●猫たち(03/31) ぷりちゃんのあどけなかった事!! 毛色…

フリーページ

2009年04月27日
XML
テーマ:心の病(7492)
カテゴリ:独り言
Y君が嫌いだった。

小学一年生、希望と緊張に沸き立つハズだった私は
「みんなと違う彼」が隣の席に座る初めて同級生だった事を
「なんてツイてないんだろう」思った。
当時はイジメという概念はない時代。
明らかに異質な彼は同級生の男の子から“仲間”ではないが
ちゃんと遊びにも加わりクラスメイトなる地位は確立。
でも女の子は彼を遠巻きに眺めるか意識しない者として存在していた。

時折見える彼の叫び声や力任せの荒々しい衝動。怒ってる
仕方ない、でも・・・「関わりたくない」彼は私の驚異だった。
私は初めての席替えが来ることを誰より強く待ち望んだ。



お迎え先は「~~園」という名前のところだった。
そこは障害のある方が生活する“園”だった。
故人様には両親も家族もいなく、身内は遠縁の親族だけ。
生前中は“後見人”が彼の処遇を決めていた。
死後は親族の一存で決まるという。

「葬儀打ち合わせには仕事が終わってから行きます」との事だった。
気の毒な星の下に生まれたしまったようであった。


エントランスには“利用者さん”と介護員さんがお見送りする為待っていた。
故人様は夜中の発作で突然死。
横向きに亡くなった下半分の体はやや薄紫に変色してきていて嘔吐物の跡があった。
最後を誰も見送る事が出来きなかった思いもあるのか?介護員皆さんは一様に沈痛な面持ちでお見送りしてくれた。
死因不明の為、親族も後見人も見送ることなく彼は検視もしくは行政解剖に向かわなければならない。


解剖するかどうかは観察医務院の先生が決める。
先生は容赦なく斬る食事と有名な先生だが警察から故人様が生前の病歴があることを告げられると
「あぁ。ダウン症でこの年まで生きたなら長生きな方だ。がんばった!がんばった!」と背中の死班の硬さを指でつんつんしてその硬さを確認し骨髄を採取して終了になった。


無事検視が終わって霊安室に安置されても親族も後見人もやって来ない。
でもかわりに代わる代わる介護員の方が、対面にやって来た。
着せてあげたい服を持ってきた方。
故人様の頭をなでながら涙ぐむ人。
ある介護員さんは故人様をとても優しい人だったとため息をついた。
「他の利用者さんが遊びで暴れたりした時に私がふざけて泣きまねしたら、抱き寄せて頭をなでてくれるんですよ。」
「本当に癒される人だったったんですよ~」
と少し泣き笑いのように語った涙ぽろり


介護員さんの「癒される」という言葉に私は大変な衝撃を受けた。
今まで無意識に障害のある人と関わる事を避けていた。
見ていなかったし解ろうともしなかった。
自分の器の小ささや心の狭さが一気に恥ずかしくなった。
介護の仕事をする人を「立派な人達だなぁ」なんて眺めていたけど
彼らはわかっていたのである。
奉仕するだけじゃなく、障害のある人と自分達はどこかで対等であるということ。
また時には彼らから何か大きなものを受け取ることができるということを。

ピンクハート
社会的な生活はできなくても、人として大切な何かを持つ人。
彼らの行動も衝動も実態はどんなものなのか私はわからない。
でも本能のままに生きている彼らからは、優しさや思いやり、時には忍耐や包容力まで学ぶことができる。
衝撃の事実を知った今、着せ替えの時に見る故人様の透き通るような白く脚力のない細い脚から
「こういう人って本当は天使なのかもしれない」と思った。きらきら


葬儀はなく、お別れ会のような納棺式の後すぐ出棺の運びになった。
申し訳なさそうに遠縁の親戚の方が3名と介護の方と利用者さんで式場はいっぱいになった。
利用者さんは懸命に手を合わせ合掌する。
食い入るように故人様を見つめ、さめざめと泣く姿はしっかり死を感じ取って受け止められる事に驚きと感動を覚えた。
私の中でも彼等に対する恐怖心はもう消えていた。
利用者さんは旅支度をやりたがるのでお手添えして案内した。
不器用ながら一生懸命な彼らを微笑ましい気持ちで受け入れることができた。
そんな気持ちを持てた事を感謝したい思いだった。

介護員の皆さんの方が故人様をよく知るだけに、好きだったぬいぐるみやお菓子を棺に入れたいと持ち寄り親戚の方は肩身が狭そうであった。
家族運にも健康運にも恵まれない運命に生まれた故人様。
だが大勢の人に見送られる故人様は孤独ではなかったようだ。
その人柄で自然と切り開いた人生は必ずしも不幸なものでなかったのかもしれない。
彼等は何も出来ないわけじゃない。
彼等は健常者と言われる人間に人として何か大切なものを気づかせる、与える為に生まれてきたのかもしれない。


同級生のY君は元気なんだろうか?
今まで自分を反省すると共に、彼が幸せであって欲しいと願った。


【今日の教訓】   「障害は不自由ではあるが不幸ではない、
              障害者を不幸にしているのは社会である」
                            (ヘレン・ケラー)


★こんなワタシでよければ「ポチッ」と願いますm( _ _ )m
↓↓↓↓

banner2人気ランキング.gif









最終更新日  2009年04月28日 00時33分10秒
[独り言] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.