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今日のご遺体

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2009年11月02日
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カテゴリ:残念な話
お顔が傷だらけの故人様の仕事をした。

「隣の県に知り合いの仕事を手伝いに行く」
と親戚に告げたその夜に亡くなったらしい。
死亡したのは、その仕事を終えた後のようだ。
仕事に行き、仲間と別れた後なぜかなじみのない隣の県のど田舎で
亡くなってしまった・・・。

「お金がないから状態悪いけど特殊メイクも納棺式も結構です」というお仕事
お目にかかると故人様はけっこう気の毒な有様だった。

額と鼻のてっぺんにザックリとキレたらしい大きなカサブタ。
左のこめかみから瞼にかけては緑色に腐敗変色。
右の頬には一番深い傷であろう所を大きなバンソウコで隠していた。
そして耳からの微量出血が気になった。
恐らく頭の中でどこかが切れているのだろう。

脳内からの多量の出血の場合は
それが血抜きになるので腐敗は進行しにくい
(鮮度を保つ魚熱帯魚と一緒の理屈で)
でもこの方の出血はその効果が出るほどの出血量ではなく
腐敗が始まっており、フワ~ンっと臭いもする。
亡くなった姿で発見され、検視され犯罪性がないとされると
医師の死体検案によって死体検案書が作成される。

故人様が発見から自宅に帰れるまで、スムーズにいけば最短でマル2日くらい。
やはりドライアイスは当てられない状況だと腐敗してしまうのだ。

「臭うなぁ…変色も傷もあるけど…」

サッとメイクするだけしか承っていないので
傷を隠したり、消臭したりのサービスができないところがジレンマである。
その辺はやはり、ちゃんとお金を頂いて処置するご遺体と
同様のことをするのはマナー違反になるのかもしれない・・・。



直接の死因は何か?
解剖すれば例えば「脳挫傷」とか「心不全」などの判断はつく。
犯罪性が認められない為「死因不明」とされてしままだった。
傷だらけになって亡くなっても、検死の結果は
「事件性がないので死因不明」で片付けられた。
ではなぜこんなに外傷を得たのか?
故人様もしかしたら、チン●ラに絡まれたのかもしれないし
クラッときて顔からヒックリかえって亡くなったのかもしれないし・・・。
2時間ドラマだったら早速誰かが
「お父さんがそんな所で死ぬわけない!」

とか言ってこのミステリーを探求しに行くのだろうが
現実にはそんなことありえないのだ・・・。


こんな方こそ行政解剖をする対象者ではないかと思う。
それを手がけなかったのはなぜか?
解剖費用の問題か?検視官の人手不足か?
県をまたがって管轄地外での問題か?
やらない理由がわからない。
でも亡くなっているその姿から原因不明で終わらせることに
全くしっくりこない事だけは事実だ…。


------------------------------------------------------------
平成9年「結婚詐欺女」容疑者として木島佳苗があがった。
練炭で男性3人を殺害したとして、殺人罪などに問われている事件
謎の死をとげた何名かの男性達は直接の死因こそは
解明されているし、木島の動機も充分だ。

この事件の驚く点は
一切認める供述をする様子はない事と
木島自信が自分の事を「まさか絶世の美女と思ってるの!?」
と感じさせる発言が随所に発せられる事だ。

「女性が付き合っている男性から経済援助を受けるのは当然と思っていた」
「はい。具体的には……。テクニックよりも本来持っている機能が高い、と」


  木島佳苗

真実を告白させるのが本来の目的なのだが
あの態度から、彼女の中の自分像は彼女にとっては真実と感じさせらる。
「そのオリジナルの自信の秘訣は何ですか?」
と日本中の女性が聞きたいのはそこだと思う。

私は日本の女性、日本人1億総人口が同じツッコミ代表として
「え~メス●タなのにっ?」
「せめて30キロは痩せて9号の服着れるようになってから言え!」
「写メにあざとさが満喫なんだよ!!」
と言いたいな…とは少し思った。

  木島プリクラ

でも残念ながら私は男性にそこまで尽くされた事もなければスゴイ事言われた事もなく
女性が思うより男性はポッチャリの範囲が広いとも聞くと
この人の堂々たる発言が「実は自分が知らない真実なのか?」と
価値基準が震撼させられてしまいそうになる。
「美人は3日で飽きるが、ブスは…」とは本当はゲシュタルト崩壊の事ではないだろうか?

このニュースを見たあるお父さんが
「まぁかわいげのある顔だな・・・」とつぶやいた!!!という話もあるし

【圧倒的な自信】
それが木島の武器な気がする。
目に見えない価値観と言うモノに絶対指数はない。
これをを突き付けられると
人間は「そういうものなのかな」とつい流されてしまい
事件に結びついたのかもしれない。
------------------------------------------------------------


医師不足は生きている方対象のお医者様と同様に
亡くなった方を診る検察医務院の医師も大いに不足している。
そして解明されないままその死が記憶の底に閉じられていくことなど
ざらにある事なのかもしれない。


傷だらけの故人様はその2日後に納棺になった。
納棺式ではなく「納棺」だけで結構という事で
儀式的な事は全くやらずチャカチャカやるように言われた。
故人様に対面すると先日と反対側の目の周辺も
緑に変色してきており、さらに臭いがキツクなっていた雫
今日は納棺だけに来たので化粧直しの道具は持ってきていない。
顔の周りの飾りの綿でなんとな~く変色が目立たないように飾り付けすると
「わぁなんだか寝ているみたい」とご親族

現実はますますの緑色だし臭ってる。
私がその傷の痛々しさや腐敗の変化を気に病んでも
身内の人にしてみれば、傷や色の変化よりも表情や顔立ちが
気になるし、メイクで修復できるという
多くを望める事すら気がつかないかもしれない。

亡くなった人のお顔がきれいかどうかで
残された人の心が少し救われるのは、穏やかなお顔が
それ以前、どんなに苦しい病床や状況にあったのかを一瞬忘れる事ができるから。
もちろん幾ら穏やかな表情をされていても
もう目は覚まさないし、起き上がることはないから
亡くなっている事実は突き付けられる。
葬儀中は平素の精神とはやはり違う。
葬儀が終わり日常に戻った時初めて
「身内の死はなんだったのか?」振り返ることになる。



どんな事情があって、顔に大けがをして亡くなったのか?
一般市民には知りえる事のない国の機関に
「わかりません」と言われたら
「そうかわからないのか…。」となるのは
判断力が鈍っている時だから全て委ねるのは仕方がないのかもしれない。
そしてその真相追求に今一歩、踏み切れない明確な理由は
ご葬家が家族と言う形態が終わってしまった家族だったと言う事。
故人様は離婚して一人暮らしをしていた。
葬儀には元妻や息子や娘も来ていたがそれぞれ独立して
互いが久しぶりに会うような関係。
故人様の死以前に、その関係性が終わってしまっていたのかもしれない。

不安な人は強いモノに飲み込まれる。
それは時に権力だったり、圧倒的な自信だったりと様々なものに。
相手が大ウソつきかもしれないのに
「もしかしたら自分が知らないだけでそういうモノなのかも…」と
価値観が覆されて、考える事を止めてしまう。

心に力がある時は、誰しも色んなモノに取り込まれないように
戦っていると思う。
だが疲れている時や平常じゃいられない時は
不安を払拭してくれる人が必要になる。
時に聞きたくない真実をお互いに愛をもって指摘しあえるような
本音で語れる相手こそ支え合える人だと思う。
そんな人がいる事で人生に立ち続けられる力になる。
ゆるぎない真実を感じさせてくれる何かを
持てる人はきっと最強だろうと思えるのである。


あの木島にそんな人いたかどうかはわからないが
この人が強いのは自分をも騙せる真実を持っているからのような気がする。


もしこのお仕事とこの事件の共通点を強引にあげるとするなら
「事実から目をそらしていないか?」と思ってしまう。


木島に騙され、殺された(カモ)しれない男性たちは皆一様に寂しい人だった。
本当は「う”えぇ!!」て初対面の時、思ったかもしれない心の声よりも
「見た目はともかく、良い所あるかもしれない」と見当違いの前向きさ持ち
付き合ってしまったのかもしれない。

このご遺族も今回の故人様の死をちゃんと家族で話し合い
本当の事を知りたいと思えるほど結束する力がなかったのかもしれない。
いずれも皆、冷静に受け止める為の相談相手が欠如していた気がする。


いわゆる家族崩壊した状態でお金が出せないとは言ってても
ご遺族の様子から故人様に対して愛情がない訳ではない。
別れた元妻でさえ、親族と共に故人様の死を深く悼んでいた。
残念なのはお互いに支え合える家族ではなくなってしまっているという事。
これからご遺族たちには長く故人様に対して
ぬぐいきれない悲しみが続くのではないかなと案じてしまう。


【今日の教訓】 希薄さが判断を曇らせる


















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最終更新日  2012年03月09日 19時04分18秒
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