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テーマ:出版奮闘記 (14)
カテゴリ:出版秘話
「出版記念パーティーしないの?」
本が完成した頃、何人もの仲間が私に尋ねてくれた。中でも挿絵を描いてくださった湯川さんとお世話になった山本先生、そして自分が営業部長になる、と申し出てくれていたKさんは、それをとても楽しみにしているようだった。 「出版記念パーティーというのは、結婚式の披露宴のようなものですからね。みなさんに出版をお祝いしてもらい、感謝の気持ちを伝え、ずっと思い出に残る大切な会ですから、盛大にやりましょう!」と湯川さん。そうか、そういえば有名人の人が本を出してそんなパーティーを開くのをテレビで見たことがある。きれいな服を着て、スピーチをして、、、。でも、そんな華やかなパーティーはどうしても今の自分には「身分不相応」な気がしてならなかった。出版費用は人に出していただき、これから返していかなければならないし、「ひなたまさみ」だって、今回たまたま生まれたけれど、この先また本が出せる保証などない。 結局、湯川さんと山本先生、私、サキ、ヒデキ、そして湯川さんのお父さまとでファミリーレストランで食事をして、「出版記念パーティー」にしてもらうことにした。初めてお会いする湯川さんのお父さまは50歳の息子のデビューを、心から喜んでいらっしゃった。その笑顔を見ながら、親の有り難さが心に沁みる。「小さな会だけど、やって良かった♪」と思いながら、同時に「父がもし生きていたら、どんな顔で本を手にしてくれただろう?」と、亡くなった父の笑顔を想像する私。ふと、やり場のない切なさに襲われ涙が溢れる。「お父さん、お父さんにも見て欲しかったよ!」・・・一つのことを何とかやり遂げられた達成感と、出会いの喜び、感謝、そしてちょっぴりの寂しさ。それが私の「出版記念パーティー」の思い出となった。 そして昨日。夜のヒッポの活動(私は毎週土曜日、朝と夜の会を主催している)は、いよいよ来週ホームステイに旅立つ仲間たちを送り出すパーティーだった。21時の終了後、仲間の一人でもあるKさんの家で2次会があった。大人と子供、あわせて20人くらいで楽しく歓談していた。 「じゃあ、そろそろ今日の2つ目のパーティーを始めましょうか?」仲間の一人が突然声をあげた。「ん???2つ目のパーティー?」聞いてないけど?と、その先を考える間もなく「はい、オリーブ(私のヒッポでのニックネーム)、こっちに来て♪」と、別の一人に連れて行かれ「上を見て♪」と指をさされた方を見ると、、、 「祝 ひなたまさみさん『おねえちゃん』出版記念」 模造紙で作られた横断幕が私の目に飛び込んできた。 「え?うそ!?・・・・」 「出版おめでとう!!」 ・・・それはKさんと大好きな仲間たちからのサプライズ・パーティーだった。私は何が何だかわからないうちに花を渡され、「おねえちゃん」を持つサキと2人、記念撮影のために台の上に立たされ、まるで芸能人の記者会見のようにあっちからもこっちからもフラッシュが光る。 (うそっ!だったら化粧くらいしてきたのに!笑) 横断幕は、大人も子供も一緒になって、わいわい言いながら作ってくれたものだという。折り紙を切り抜いたハートやさくらんぼ、童話にでてくるおねえちゃん、サキ、ヒデキの切り絵も可愛い♪ あまりの驚きに涙も声も出なくなっていた私だったが、その横断幕を見るうちに、ようやく実感が湧いてきた。とにかくみんなの気持ちが嬉しくて、あったかくて、あとからあとから涙が溢れる。 みるみるうちに真っ赤に腫れていく私の目の周りを見て、 「あ~あ、すごい顔になってるよ」と一人が笑うと、すかさず高校生のKちゃんが「こういう下手なメイクしているおばさん、時々いるよね!」で、場内爆笑!「横断幕の言い出しっぺのMはね~、言ったのはいいけど自分では作れなくて、どうしよう!どうしよう!って騒ぎながらみんなに作らせちゃったんだよ(^^)」「実はこの会を最初に提案したのはBだったんだよ。でもね、当の本人、今日は合宿で琵琶湖に行ってるんだよ!かわいそうに、来たかっただろうね」・・・と話していると私の携帯にBさんから「出版記念おめでとう」のメールが。仲間の一人がさっきの記念撮影の映像をBさんに送っていたらしい。みんな、何かを言っては笑っている。笑顔は優しく、その声は耳に心地よく響く。 「お父さん、見える?この人たちが私の大好きな人たちだよ!こんなに素敵な人たちに支えてもらっているよ!ほら、”ノープロブレム”でしょ?ねえお父さん、見える?私はしあわせだよ♪」 ・・・それはいたずら好きで、仲間が好きで、気持ち一つで突っ走ってしまうおっちょこちょいな私にピッタリ☆の、ステキなステキな2つ目の「出版記念パーティー」だった。 みんな~~~、大好きだよ♪ ほんとうに、ありがとう!!!!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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