ひなたまさみとひなたぼっこ

2008/10/31(金)06:49

ヤンキーが怖い

サキのあゆみ(174)

学習塾へ通い始め、学習意欲も高まり、毎日楽しく登校していた中2の娘サキ。 いつまでもそんな平和な日が続くとは思っていませんでしたが… 「学校やだ」 今回の理由は、 「ヤンキーが怖い」 だそうで…。 朝のバスでよく一緒になる3年生の女子2人組。 サキの親友Aちゃんがまず呼び出され、 「そのスカート、はかないで」 (規定のスカートと違うパターンの、要はちょっとお洒落なミニスカート) と注意され、次は夏休みにいきなり身長が伸びた後輩Mちゃんが呼び出され、 「そのスカート、短くね?」 Mちゃんが、身長が伸びたことを伝えると、 「ふーーーん。 そういうときは… 言いにきて」 って、わけわかりません(笑)。  誰もそんなこと、いちいち言いに行かないでしょ? 私から見れば、その言動はとても幼く、怖がる相手ではなさそうですが、サキにとっては自分の仲良しが次々に呼び出されてしまうと、 (次は私かな?) と、焦りまくるわけでして…。 数日前も、通勤途中の電車の中で、サキが学校に行きたくない、とメールしてきました。 「今行ったら、ヤンキーと一緒のバスになりそう」 「じゃ、時間ずらして行けば?」 「わかった」 「やっぱムリ。 学校休んでいい?」 電車から降りて電話してみると… 「いやだよぉおおおおお~~~~」 サキ号泣。 ヤンキーの妄想で頭の中がパンクしそうになっているようでした。 「たくさん泣いて落ち着いたら、遅くなっても学校へ行くように」 と伝え、担任の先生に慌ててメール。 困ったもんです。 私だって家に引き返すわけにはいきません。 ヤンキーちゃんたち。 頼むから、支援学級の子たちにまで横やり入れてこないでよね 呼び出される前からこうなるんだからさぁ~~。 仕方ない。 アレでいくか。 私は家でパニック状態になっているであろう娘のために、秘密兵器を出すことに。 シューゾー はい、テニスの松岡修造さんのことです。  普段はクールな娘ですが、なぜかあのシューゾーさんの暑苦しさが嫌いじゃないんです。 「しかもシューゾー、イケメンだし」 だそうで。 そこで私もシューゾーになりきって、娘にメール。 「サキ、しゃんとしなさい! 頭の中から、一度ヤンキーを切り離したら? 実際、一度も話しかけられたことはないんだし、 たとえ話しかけられても、“はい、わかりました”でおしまいでしょ。 その子たちがサキの人生に深く関係するとは、今の段階では思えない。まったくね。ママが出て行ってその子たちを説教して、ついでに仲良くなってあげたいよ。 いざとなれば、ママはいつでも命がけでサキを守るから。 ママの出番が来るまでは、堂々と胸を張って、しゃんとしていなさい。 そういう子には、ヤンキーを寄せ付けない強いオーラが出るから、結局は自分で自分を守ることになるんだよ」 はい、朝っぱらから、めちゃくちゃ熱いです その後、サキはちゃんと学校へ行きました。 ヤンキーのうちの一人が、サキの通り道で携帯をいじっていたのですが、 「サキは胸を張って通り過ぎたよ。 話しかけられなかったし」 「ほらね。 ママの言ったとおりでしょ?」 そんなこと言いながら、 (すごいっ!) って思う私。 口で言うのは簡単だけど、実際、自信を持って胸を張って生きていくなんて、そんな簡単なことじゃないです。 私だって、そんなかっこよく生きてるわけじゃない。 「育てたように子は育つ」 そうやって育つ子を見ながら、慌てて追いかけているような私です。 ヤンキー騒ぎは、一応おさまったようです。 今は、朝早い時間から学校へ行くようにしています。 昨日サキは、小学校の支援学級に行って、小学生たちとカレーを作って食べてきました。 今日は、中学の支援学級でハロウィンパーティーで、コスプレデビューだそうです。 イベントクイーンのサキが、準備のほとんどを仕切ってやった、と担任の先生から聞きました。 山あり谷ありの毎日ですが、 今日も良い日でありますように ひなたまさみ

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