ひなたまさみとひなたぼっこ

2010/03/28(日)10:23

大変なことになりました!

ヒデキのあゆみ(124)

「○○から電話だよ」  娘のサキが、私に受話器を渡します。電話の相手を聞いた私は、それが大相撲チケットの事務局からだとすぐに気づきました。 来月、私たちの住む町の体育館で、大相撲が開催されます。 申し込んだ頃にはまだ引退していなかった、息子の好きな朝青龍の名前もチラシに載っていました。 テレビで見ることのできる人気力士のほとんどがこの町にやって来るらしい。 これから中学で柔道部に入って頑張るつもりのヒデキに、本物の勝負を生で見せてあげよう♪ということで、パパさんとヒデキも初めて行ってみることにしたのでした。 滅多にないチャンスだからと前の方の割と高価な席を予約したので、私と娘の分は買いませんでした。(予算オーバー) チケットを受け取りに行ったとき、事務局のおばさんに 「まだチケットありますよ。 お母さんと娘さんもいかがですか?」 と、勧められて困りました。 (きっとまた、チケット購入のお誘い電話だろうな) 「もしもし、お電話かわりました」 「先日はチケットをご購入いただき、ありがとうございました。 本日お電話いたしましたのは、息子さんの件なんですが...」 「は? 息子、ですか?」 「ええ。息子さんが相撲に大変興味を持たれている、ということで...」 「えっ? 興味ですか? あの...見る方だけなんですけど」 (えっ?なにそれ?) 「親方が、息子さんに興味をお持ちのようで...」 (へっ?親方? 相撲部屋の親方さんですか?) 「ぜひ一度 息子さんにお会いして ゆっくりお話をしてみたい、と...」 (何それ?うそでしょ?) 「来週の金曜日は、お子さんはまだ春休みですよね?」 「は、はい。 そうですが...」 (まさか...) 「親方がこちらにいらっしゃいますので、 お食事でも とおっしゃっています」 (うそっ? うちのヒデキと? 相撲部屋に入れ、ってこと?) 「もしよろしければ 親方がお家までお迎えに行かれるそう...」 「いえ! お迎えとか、とんでもありません! こちらからお伺いしますから...」 (あれっ?とか言っちゃったけど?) あまりに思いがけない話の展開に、私の頭はぼ~~っとしてしまっています。 そもそも、どうしてこんな話になっているんだろう? 私は急いで、チケット購入のときのことを思い出そうとします。 確か、 2席が縦に並んでいても良いか? という電話を事務局の女性からもらったんだよね。 それで 「父と息子で行くので、出来れば横並びの席をお願いします」 と答えて、その女性に 「お子さんが相撲に興味を持たれているなんて、珍しいですね」 というようなことを言われたんだ。 それでつい、 「相撲は好きで、よく見ているんですよ」 といい、 「柔道をやっていて身体が大きいので、 日馬富士関に "大きくなったら、うちの部屋へおいで" と声をかけていただいて、喜んでいたり…」 なんて、言っちゃったんですよね。 でも、まさかその女性との話の内容が、そのまま親方へ行くなんて、ふつう思いませんよね? しかも柔道の大会に行けば、ヒデキより大きい子は山ほどいるのだし、ヒデキより強い子も、星の数ほどいるわけで、 そんなわけのわからない一人の少年のために、お忙しい親方がわざわざ時間を割いて会ってみようなんて... 信じられますか? 「あの、息子はこれから中学で柔道を頑張ろうと思っているところで、 相撲については、 お尻を出すのが恥ずかしい  と言っていて、   相撲部屋に入るとか、今は全然思っていないと思うんです。 (ヒデキ、この際、家族のためにもお尻を出して!笑) それでも良いのでしょうか?」 「ええ。 親方はただお会いして、相撲の話などを少し聞いてもらえたら... ということですから、ぜひ♪」 ...考えてみれば、これはものすごくラッキーなことですよね? 相撲で横綱まで上りつめ、部屋の親方になられた方のお話を聞かせていただけるなんて... ヒデキはまだ相撲の世界のことを何も知りません。親方のお話は、ヒデキにとって得ることが多いだろう、と思います。 当の本人は 「え~~~~っ? 何でオレなの? 緊張しちゃって、何も言えなくなるよ」 と言いながらも、 「ご馳走食べれるの? 肉かなぁ???」 と、かなり嬉しそう 「パパ、そういうわけだから ついて行ってやってね」 とパパさんに振ってみたところ、 「いや、俺はいいよ。 お前が行ってこいよ」 完全に逃げ腰のパパさん。 というわけで、突然ですが、相撲部屋の親方さんとヒデキ&私とで、来週お会いすることになりました 人生、一体何が起こるかわかりませんね ひなたまさみ

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