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ひなたまさみとひなたぼっこ

[大好きな人たち] カテゴリの記事

全49件 (49件中 1-49件目)

あ～～、楽しかった♪

ふぉ～～っふぉっふぉっふぉ♪あ～～～っはっはっは♪まるで笑い袋があるように、家じゅうに笑い声が響き続けている。初めて我が家にお迎えしたヒーローさんとの時間は、そんなひとときでした。同じマンションのちびっ子ギャングたちは、ヒデキ（小５）の話から、ヒーローさんに会えるのをとても楽しみにしているようでした。「ヒーローさん、いつ来るの？」「もうすぐだと思うよ」「ヒーローさん、強いの？」「すげーーよテニスが最強なんだしな！」（ヒデキ）「ねぇ、アンパンマンが来るの？」（小１Ｋ君）「いや、アンパンマンは来ない！！てか、なんでアンパンマンだ？笑」「だって、ヒーローはアンパンマンだから」「なるほど～～！（納得）」「ヒーローさんのお迎えに行きたい人？」「はーーーーい」（全員）「よしっ！じゃ、車には乗り切れないから、駅までみんなで歩いてお迎えに行こう！（徒歩５分）」「イェーーーーイ♪」「プリンもお散歩に連れて行こう」「よっしゃーーー！！！じゃ、ヒモ持ちたい人、ジャンケンね」…そんなこんなで総勢６人＋犬一匹でヒーローさんを迎えに駅へ…。向かう途中も、「なんでママが先に歩いてるの？おい、お前も早すぎるだろ。オレが一番に会うんだから！」と、張り切るヒデキ。「おばちゃーーんプリンが…プリンが…ウ●コしちゃったよ～～～」（あちゃーー！このタイミングで？）私がその始末をしている間に、子どもたちは私とプリンを置き去りにして駅へまっしぐら。「ヒーローはどこだ？」「ヒーローを探せ」「アンパンマンはどこだ？」（だから、アンパンマンはいないってば！笑）そして、ついにヒーローさんとのご対面。ブログではいつも写真を拝見していたし、日記もいつも読ませていただいているので、初対面なのに、古いお友達のような安心した気持ち。家に着くと、やっぱり一緒に入って来たギャングたちと、早速“人生ゲーム”を始めるヒーローさん。「次、ヒーローだよ」（もう、呼び捨てかい？笑）ここのギャングたちは、かなりのギャングです。こんなにすんなりこの子たちと仲良くなってしまえるなんて、ヒーローさんはやっぱり魔法使いかサンタさんだ、と感心する私。その間、私は食事の支度。餃子パーティーだ！！！ギャングたちは夕食も一緒に食べたがったけど、最近ずっとうちでご飯を食べたり、泊まったりしていた彼らに少々お疲れ気味のお姉ちゃん（サキ）に、「はい、みんな18時になったら帰るんだよ」と無残に告げられ、泣く泣く「ヒーローさん、さよなら～～～～」帰宅したパパさんがホットプレートの準備をしてくれて、いよいよ焼き始めました。テーブルがでっかいから、ホットプレート置いても、ぜ～～んぜん余裕があります。「前のテーブルじゃ、絶対に無理だったよね～」改めて（良い買い物をしたわ～）と、大満足の私。食事中も、ヒーローさんはず～～っと笑っていました。そんな人、もう一人知り合いにいます。そうそう、ゲームクリエイター、セトハル君のお母さん、セトママさんです。歩く“笑う門には福来る”ですね。そばにいる人が、みんなハッピーになっていくような人。本当に素敵ですヒーローさんはブログでもよく髪の色や髪型を変えていらっしゃるのですが、そのきっかけや理由も聞かせていただきましたよ♪我が家の家族ひとりひとりに、可愛いプレゼントも用意してくださって…パパさんには、守り神のシーサー。私には、ふくろう。「ほら、不苦労だからね」サキには、金運アップの黄色いブタ。見た瞬間、サキは「あっ、ヒデキだ！笑」ヒデキには、幸せの四つ葉のクローバーにとまっているテントウムシ。「転倒無視（テントウムシ）でしょ？柔道の試合でも、もう転ばないね」ヒーローさん、ありがとうございますその日はホテル泊だと思っていたので、「だったらぜひ、泊まって行ってください！」と言ってみたのですが、年に一度の10日間の旅。日本全国にヒーローさんの訪問を楽しみに待っている方たちがいらっしゃるようで、夜は静岡でヒーローさんを待っている人たちが…残念ながら今回は21時半まで、ということでした。「サキ、テニスやりたい！ヒーローさん、テニス教えて！！！」テニスの有名なコーチだと思うと、テニスを教えてやってくださいなんて、大人は言えないものです。（ヒーローさんに教えていただけるようなレベルじゃありませんから～～！）とか（疲れていらっしゃるだろうから、のんびり過ごしていただいて…）とか、余計なことをいろいろと考えてしまうんですね。ところが、「いいよ～～ラケットとボールある？」（って、マジですか？？？）慌ててラケットを探し、マンションの公園へ向かうヒーローさんと子どもたち。同じマンションに住むサキの親友のＹちゃんのお兄ちゃんも、中学ではずっと硬式テニス部だったことを思い出し、声をかけるとすぐに出てきてくれました。公園では暗すぎる、というので、駐車場の空いたスペースを使って練習開始♪テニスは初めてのＹちゃんも、サキと一緒に楽しそうにヒーローさんに教わっています。ヒデキとお兄ちゃんも、ボレー×ボレーなどで盛り上がっています。「狭いところでもね、ちょっと工夫すれば練習はできるんだよ」相手のレベルに合わせ、丁寧に、そして楽しくテニスをさせてくださるんですねしかも、ノーギャラで！！！（ごめんなさいっ）ヒーローさん、アッパレです本当にありがとうございましたその後、家でヒデキが大好きだったがまくんとかえるくんのシリーズの絵本を少しヒーローさんに読み聞かせさせていただき、お別れの時間となりました。今回ヒーローさんに会えた人は、みんなハッピーになりました。ヒーローさんはやっぱり、魔法使いかサンタさんだと思います。あっ、忘れものがありました。サンダルです。まるでシンデレラですね（笑）。連絡したところ、「オ～　アイム　そ～り～ヒデキ君か近所のガキンチョに履いてもらえれば嬉しいです」と、ヒーローさん。ヒーローさんのものなら、取り合いになるね♪「ママ、楽しかったね」と、何度も繰り返すサキ。「来年は（テニスの練習に）沖縄においで。飛行機チケットだけ用意してくればいいよ」とヒーローさんに言われ、「ムリムリ！」と焦っていたヒデキですが、「来年の夏休みに、ラケットを持っていけばいいんでしょ？」（あれ？行く気じゃん！笑）ブログを通してこんな素敵な出会いがあったことに、感謝の気持ちでいっぱいです。最後に、みんなで撮った写真です。（撮影はパパさん）滅多に顔出しはしないし、最近運動できなくなって、太りまくってヤバイ私ですが、今回はちっちゃいし、特別に…。ご無沙汰しているみなさん、お久しぶりです♪初めてのみなさん、はじめまして！奥のエプロンをしているおばさんが私ひなたです。小学校の参観日に、一人はこういうお母さんがいると思います。ブログのイメージと違っていたら、ごめんなさいこれからも、どうぞよろしくお願いいたします♪ひなたまさみ

2008年06月25日

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贈りもの

先日、友人のひとりＭさんから電話がありました。「留守中にお電話をいただいた？」「いいえ、私はかけてないけど。ずいぶんご無沙汰しちゃって…お元気ですか？」その後、しばらくＭさんとお話をすることができました。Ｍさんは、数年前から中学受験のお子さんと一緒に、自らも看護学校へ通い始めました。「自分の娘みたいな若い学生さんたちの中に入って勉強するのも楽しいですよ」と、にっこり笑っていたけれど、朝早くから家族みんなのお弁当を用意し、洗濯物を干し、掃除をし、一日学校で勉強して帰ってきたら、夕飯やお風呂の支度…家事を任されているお母さんが仕事をしたり、学校へ通ったりすることは、本当に大変なことです。実際にＭさんとは犬のお散歩をしているときにたまにすれ違うことがありました。「今、帰り？」「そうなんです～。最近は実習がたくさんあって…もう大変なんです」それでもＭさんは、学校へ通い続け、国家試験も合格し、今は都内の病院までお勤めしているとか。「すごいねぇ～～！！！よく頑張りましたね！！！」この年齢になって、受験したり、試験のための勉強をしたりすることは、本当に大変です。一体何が彼女を駆り立てたのか、それはわかりませんが、Ｍさんのような頑張り屋さんが身近にいてくれることが、とっても嬉しく感じました。そして今度は、私のもう一人のお友だち、アメリカに住んでいるSAKURAから、思いがけない贈りものが届きました。SAKURAは、中２、小６の息子さんのお母さん。ご主人のお仕事の関係で、７年前からアメリカで暮らしています。子どもが小さい頃、私が仕事に追われ、切羽詰っていると、近所に住んでいたSAKURAから必ず電話がかかってきて、「子どもたち、預かろうか？」わざわざ子どもたちを迎えに来ては預かってくれることが度々ありました。SAKURAの優しさがあまりに嬉しくて、私は玄関先で思わずSAKURAに抱きついて泣いちゃったこともありました。保育園、幼稚園のように私は「SAKURA園」と呼んでいましたが、うちの子どもたちはずいぶんSAKURA園のお世話になって育ちました。だから今でもうちの子どもたちのことを気にかけて、アメリカでいつもこのブログを読んでくれているようです。そのSAKURAが、私のために作ってくれたものがあります。３Ｄシャドーボックスというものだそうです。みなさんは、ご存知でしたか？絵に合わせて細かくカットし、何枚も重ねて貼って、立体感を出していくもののようです。これはアントンペック（Anton Pieck）氏の作品で、タイトルは”The Story Writer”だそうです。わかりますか？このおばあさん、魔女じゃないですよ、作家さんなんですね～。作品はとっても美しくて、思わず息を呑んでしまいました。「あなたの心のこもったstoryを楽しみに待っています」SAKURＡ、ありがとうこれは、私のお守りにします。シャドーボックスについてはよくわかりませんが、これだけの作品を完成させるには、相当な時間を費やしてくれたと思います。私が夢を諦めないように、丁寧に作品を仕上げてくれたSAKURA。こうして、どこにいても、会えなくなっても、どこかで頑張っていて、どこかで応援してくれている仲間。その人が頑張っていることが、自分の刺激にもなって、「私もしっかりやっていこう！」と思わせてくれる大切なお友だち。私には、そんな素晴らしいお友だちがいます。これは本当に私が自慢できること。このブログでも、一度もお会いしたことはないけれど、そんな風にいつも刺激をいただいている人たちがたくさんいます。もう何年も前からお友だちだったような気持ちでコメントをやりとりしている仲間もいます。みなさん、いつも本当にありがとうございますまた一週間のスタートですね。しっかり頑張ろう♪そう思います。ひなたまさみ

2008年06月16日

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つやちゃんのパートナー

『とうせんばと私』のつやちゃんは、空襲で焼け出されたあとも、好奇心いっぱい、天真爛漫な少女のまま大きくなりました。学校では、ドッジボールやバレーボールで大活躍。負けず嫌いの性格から、勉強も頑張りました。正義感の強いつやちゃんは、曲がったことが大嫌い。お友だちがいじめられたりすると、黙っていられないつやちゃんは、相手がどんなに強い上級生でも、平気で文句を言いに行きました。娘時代は、市内の女性の中で一番早くスクーターの免許を取り、スクーターを走らせました。美術の勉強をしたり、新聞広告に載っていたカクテルの講習会に参加してカクテルを作る勉強をしたり…とても活発で行動的なつやちゃんは、あるときついに人生のパートナーと出会いました。自衛隊の制服に身を包んだハンサムな青年。北海道函館出身の彼は、防衛大学校卒業後、潜水艦に乗るために当時呉の港で寮生活を送っていました。大学時代にはラグビーで全日本大学ラグビーベスト１５の一人に選ばれたという身体はとてもたくましく、また北海道の大地のように大きく、広い心を持っていることがわかると、つやちゃんは彼のことが大好きになり、猛烈にアタックついに意中の人のお嫁さんになることができました。その後、つやちゃんは５人の子どもを産み、関節リューマチの発病をきっかけに長く闘病生活を送ることになりますが、「パパみたいな人を見つけて結婚しんさいね。幸せになれるけん」と、それが娘たちへの口癖でした。最後の最後まで、つやちゃんはパパを愛しぬきました。時にはケンカもしていたけど、いい夫婦だったよね今もきっと天国から、二人は仲良く私たちを見守ってくれているのでしょう。私の大好きなお父さん、お母さん。改めて…ありがとうひなたまさみ

2008年05月07日

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林芙美子

おはようございます満開になった桜が、昨日はもうところどころに緑の葉がのぞき始めていました。まるで天から舞い降りてきたピンクの羽衣が、あっという間に街を春色に染め、またふわりふわりと天へ戻っていくようです。そんな桜を眺めながら、花の命は短くて　苦しきことのみ多かりきというフレーズがふと頭をよぎります。読み始めた日本文学全集で、私がまず夢中になったのは、このことばを世に遺した林芙美子さんでした。もともと乱読、自分の心の動きにまかせ、さらさらと本を読んでしまう（精読できない）私。これまであまり女流作家の作品を読んだ記憶がありませんが、記憶に残っている好きな作家といえば、山崎豊子『沈まぬ太陽』あまんきみこ『きつねのおきゃくさま』（絵本）茨城のリ子『自分の感受性くらい』（詩）どちらかというと、ピリッとした印象の作品・作家に、とても惹かれる傾向があるようですが、今回初めて作品を読んだ林芙美子さんは、それとはまたちょっと違う、でもものすごく強烈なインパクトを与えてくれました。林芙美子さんについては森光子さんが１９００回以上も主役を演じられている舞台『放浪記』の原作者という認識と、上に書いた「花の命は…」が、私の知っているすべてでした。林芙美子さんは、行商を営む両親の間に生まれ、広島県尾道市で学生時代を過ごし、その後東京へ出て、さまざまな仕事をしながら文学の道を志し続けた女性。当時は珍しくなかったのかもしれませんが、貧乏な庶民としての暮らしが長く続いていたようです。貧乏人の苦労話が好きな私ですから、彼女の作品がそういうものだとわかるや、一冊の中に入っていた作品をすべて読みました。『放浪記』『風琴と魚の町』『清貧の書』『牡蠣』『泣虫小僧』『晩菊』『浮雲』以下は、私の勝手な感想です。本を確かめながら、ではなく、頭と心に残った印象で書きますので、文の詳細や解釈については誤りもあるかもしれませんが、どうぞご容赦ください。私が思うこの人の最大の魅力は、野に咲く花のような逞しさです。踏まれても、雨風に吹きつけられても、しゃんとそこに咲いているタンポポのような。そして、生きているうちに育ったものなのか、天性のものなのか、詩人としてのセンスが、そんな彼女の魅力をうまく作品の中で切り出してくれていて、そこだけが前後の文章とはまるで違う光を放っているようです。『放浪記』では、主人公の女性の貧しさの中での苦労が、まるで自叙伝のように綴られています。でも、どんなに貧しくても、今日食べるものがないほどの生活の中にいても、その女性は、意外なところで愉しみを見つけるのです。工場で朝から晩までくたくたになるまで働き、（もう一生こんな貧しい生活から抜け出せないのでは？）と途方に暮れながらも、狭く汚い畳の部屋で、ふと開けた障子のすき間から見える星空の美しさにうっとり見惚れてみたり、お金持ちの家でお手伝いさんのような仕事をしているときには、その家の本をこっそり読めることに無上の悦びを見出したり、『泣虫小僧』では、母親に叱られている少年が、じっと首をうなだれつつ、視線の先に見える蟻の大群に思わず、（お引越しかな？）と考えてみたり…私には彼女のようにうまく切り取って表現する力もないし、私の経験など彼女の通ってきた苦労に比べれば、まったく比較にならないくらいの出来事ばかりですが、そういう感覚が、何となく共鳴できました。私が小１のときに弟が生まれ、小２で妹が生まれました。母はそれから病気になり、寝たり起きたりの生活で、私や姉、上の妹は、家事を分担するようになったのですが、私の一番嫌いな作業は、布おむつの洗濯でした。大きめのバケツに洗剤の入った水があり、そこに汚れた布おむつをためていきます。まだ水洗トイレでなかった田舎の家。夏になると、ハエもたくさん飛んでいました。汚れたおむつの上には、かぞえきれないほどのショウジョウバエが浮いています。それがいっぱいになると、ゴム手袋をして、一枚ずつ手で下洗いしてから洗濯機に入れて洗うのですが、これは臭いし、汚いし、本当にイヤでした。泣きそうになりながら、逃げ出したくなりながら、それをするときはいつも、自分がまるでシンデレラになったような気分でした。（なんてかわいそうな私…。こんなこと、どうしてしなくちゃいけないんだろう？）ところがあるとき、急にひらめきます。（もしも私が魔法使いだったら、この山になった汚いおむつをあっという間に真っ白にしちゃうのにな）そう思ったとたん、あれほどイヤだった作業が、なんだかちょっと楽しいような気さえしてくるのです。自分がこのおむつの山を、いかに素早く、いかにきれいに洗えるのか？そう、どこまで魔法使いに近づけるか？という新たな目標が見つかったわけです。自分がどんなに泣いても、ごねても、このおむつを洗わなければいけないということに変わりはない。それだけが自分の前にある「現実」ならば、どうせやるなら、楽しくできる方がいいじゃん♪そんな気持ちに切り替わっていったのでしょう。掃除のときも、料理のときも、この魔法使いマジックは、かなり私には有効でした。そして実は今でも、自分が逃げ出したくなるような状況に陥ったとき、心のどこかで、（どうする？泣く方にする？笑う方にする？）と、自分自身に問いかける魔法使いが自分の中にいるような気がします。相田みつをさんの書の中に、「しあわせは　いつもじぶんのこころがきめる」ということばがありますが、私の中にあるのは、「しあわせもふしあわせも　いつもじぶんのこころがきめられる」という感じなのかもしれません。そういう意味で、林芙美子さんには、ものすごく共感するものがありました。一般的には彼女は貧しく、苦労人だったという解釈がされているようです。でも私の目には、恐らく彼女は傍で見ているほど自分が不幸だと思い続けてはいなかったような気がします。どん底まで気持ちが沈み、もう這い上がれないだろう、と他人が思うところまで堕ちても、自分自身でとことん自分は不幸だと自覚することがあっても、それでもやっぱり彼女自身の力で喜びや幸せを見つけられる天才だったのかもしれない、と思うのです。あとの解説のところに、「はじめて出版社の？社員が彼女をたずねたとき、彼女は着る浴衣さへ売りつくして、赤い海水着一枚であった」というような文があったのですが、それにも衝撃を受けました。いつか作家として、文学で身を立てたい、という強い、強い志を、どんな生活の中にあっても持ち続けていた彼女だからこそ、これだけの作品を遺せたのでしょうね。今回読んだ作品の中で、私が一番好きだったのは『晩菊』でした。５６歳の娼婦上がりの老女の物欲、色欲を見事に表現している作品ですが、これはなんというか…ド迫力でした。ここまでこの作品にゾクゾクしたのは、もしかしたら今、私が４０代でこれを読んだせいかもしれません。前半の、老女が自分を訪ねてくる男性のために身支度を整えるあたりは、同じ女性として身震いするほどのカッコよさを感じました。私が一番残念に思ったのは、林芙美子さんが４７歳という若さでこの世を去ってしまわれたことでした。まさに命を削って作品を遺された林さんらしい生涯だったとも思うのですが、彼女の５０代、６０代の作品も、ぜひ読んでみたかったです。今、ちょっと踏ん張りときに入っている私。このタイミングで彼女と出逢えたことで、私は林芙美子さんに大きな力を分けてもらったような気がしています。いつか、私の生まれ故郷である広島を訪れるときには、尾道にある林芙美子像を見てみたいし、新宿の林芙美子記念館にも行ってみたいと思います。ひなたまさみ

2008年04月04日

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雛人形

２月のある日のこと。商店街で一番大きなおもちゃ屋さんの前に、一人の女の人が立っていました。お店のガラス越しにじっと眺めているのは、きれいに飾られた段飾りの雛人形。（ああ、なんてきれいなんでしょう！うちにも娘が授かったわ。いつか娘のためにこんな雛人形を飾ってあげられたらいいのだけど）時の経つのを忘れ、うっとり人形を眺めていたその人は、値段を見てため息をひとつつくと、足早に去って行きました。翌年の２月。またその女の人は同じおもちゃ屋さんの前に立っていました。乳母車の中からは、生まれたばかりの女の赤ちゃんの小さな顔が覗いています。「ほら、これがお雛さまよ。きれいじゃね」おんぶひもで背負ったもう一人の娘にやさしく語りかけると、またその場を去っていきました。その翌年も、また翌年も、その女の人は２月になると娘たちを連れてはおもちゃ屋さんのガラス越しに、雛人形を眺めるのでした。やがて月日は流れ…その人が４人の娘を持つお母さんになった頃、ついにその日がやってきました。つましい暮らしの中からこつこつ貯めたお金で、夢にまで見た大きな七段飾りの雛人形を買うことになったのです。一番上の娘は、もう10歳になっていました。部屋中にあふれる箱の山。「これが、お雛さま。顔がきれいじゃね。次に置くのは、三人官女。それから五人囃子…」菱餅や小道具のひとつひとつまで、まるで宝物を触るように愛しげに飾るそのお母さんの瞳は、幸せいっぱいに輝いていました。…我が家に雛人形が飾られるようになるまでのエピソードは、こんな話だったと記憶しています。小学生だった私の寝ていた２段ベッドの上から、ちょうど内裏雛の横顔を眺めることができ、（きれいな顔だなぁ～）と、飽きることなく眺めながら眠りについていたことを思い出します。父が段を組み、毛氈を敷き、家族みんなで飾りつけをする。お雛さまを飾ることとしまうことは、一家総出の一日作業でした。やがて私たちが大きくなってしまい、雛人形を飾らなくなり、何年も経ってから私たち夫婦に娘のサキ（中１）が誕生して初節句を迎える頃、「サキちゃんは孫の中では初めての女の子じゃけん、よかったらうちの雛人形を飾ってもらえんかね？」と、母が言ってくれました。そうして我が家にやってきた雛人形。部屋が一つつぶれてしまうほどの大きさなので、もうここ数年は一番上の内裏雛を飾るだけになってしまいましたが、今年も無事、この人形を眺めることができました。もう30年以上も前に買った古い雛人形ですが、亡き母の思いを忘れず、これからもずっと大切にしたいです。【雛人形について】　少し調べてみました。古くは上巳の節句（陰暦３月３日）に、人々が野山に出て薬草を摘み、身体の汚れを祓って健康と厄除けを願ったことと、宮中での紙の着せ替え人形遊びとが融合し、「流し雛」へと発展。室町時代に、宮中で豪華なお雛さまを飾っての盛大なお祝いとなり、武家社会、裕福な商家、名主の家庭へと伝わり、庶民の間にも広がっていったようですね。もともと「高貴な家の女の赤ちゃんのお祝いの行事」、母が何年もため息をつきながら雛人形を眺めていた（手が出なかった）のも、頷けます。今では、すべての女の赤ちゃんの健やかな成長を願う行事となり、災厄除けの守り神のようなものとして雛人形を飾るそうですから、ちょっと面倒ですが、やっぱり女の子がいて雛人形のある家では、飾ってあげるのがいいのでしょうね。PS:昨日は体調がまだ回復せず、ちらし寿司の予定が、手抜きの手巻き寿司とお雛さまのケーキでお祝いしました（笑）。一日遅れの日記となってしまい、申し訳ありませんひなたまさみ

2008年03月04日

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息子と父と大相撲

毎日寒いですね。みなさん、お変わりありませんか？私の腰もこの寒さのせいか、ようやく歩けるようになってきたものの、キッチンに立って両手を離して家事が出来る時間は、まだ１０分程度。寝ていても、３時頃になると必ず腰の痛みで目が覚めます。そんなわけで、今日は２回目のブロック注射へ行ってきました。風邪で欠席し、一人で留守番が出来ない息子ヒデキはマスクをかけて私の付き添い。ブロック注射は、注射を打ってから20分くらい診察台の上で動かずに寝ていなければならないため、看護士さんに促され、注射を打つ私と一緒に、恐る恐る中へ入るヒデキ。「ママ、痛い注射なんでしょ？」（そりゃ、痛いよ～ママだってやりたくないし、やっぱり怖いよ～だから、ヒデキについていてもらった方が安心だよ）ほんとはそんな気持ちなのに、（いや、ここで、強い母の姿を見せておかなきゃ！）と、無理に強い気持ちを奮い立たせ、「そりゃ～痛いよ。でもね、ママは我慢するからね。だから、しっかり見ててよ」と、強がって、自分にプレッシャーをかける私。前回の日記で、「思ったほど痛くなかった」と書きましたが、それはあくまでも、過去にやった中で一番痛かった脊髄の麻酔と比べて…ということです。今日は血液検査でも針を刺しましたが、そんなの、私にとってはブロック注射の痛みに比べれば、ぜ～んぜん「痛い」うちには入りません。それでなくても腰が痛いというのに、わざわざ痛くもないところにまで針を刺して、痛い思いをしなければならない、ということがやっぱりイヤなわけです。ずっと私の枕元に立ち、「ママ、頑張ってね」と言っていたヒデキですが、先生が注射器を手に入って来られた瞬間、あっという間に部屋の隅に飛んで逃げてしまいました（うそっ？見ててくれないの～？）まぁ、息子にわざわざお尻を見せることもないか。私は諦めて、じっと目をつぶりました。ズンそして、じわじわと薬が入っていくにつれ、痛みというより重い感じが背骨に沿って広がっていきます。（ふぅ～っ、何回やっても慣れないなぁ…）「じゃ、そのまましばらく安静にしていてくださいね」先生と看護士さんが行ってしまうと、そろりそろりとやって来るヒデキ。「ひなたさ～～ん♪ひなたさ～～ん♪」「なあに？」うつ伏せで寝たまま顔を上げると、「にっこり、ハッピーな顔をしてください」と、ヒデキ。（ぷっ♪今は、そんな気分じゃないわよ）と思いつつ、ニコッと笑ったところで、ヒデキは安心したような顔になります。帰り道、「ママ、今日は痛い注射を頑張ったから、ご褒美にアイスを買ってあげるよ」「えっほんとに～～？」（臆病だけど、いいところもあるじゃない）そして、持ってくれていた私のバッグを持ち上げ、「この中に入ってるお金でね」（ガクッ！）ブロック注射、今度は前回よりも長く効いてくれますようにさて、そんなこんなでまた更新ができなかったので、ちょっと時間がずれてしまいましたが、今日は大相撲初場所のことを少し書いておきたいと思います。千秋楽、結びの一番は、両横綱による相星決戦というドラマチックな展開になったことや、朝青龍の二場所休場のあとだったことなどから、普段相撲ファンでない人も、かなりの人たちがテレビのチャンネルを合わせたのではないしょうか？まぁ、我が家も例外ではないわけで…普段は、ニュースや新聞で結果を見る程度の私たち夫婦、娘はまったく無関心、息子は「お尻出して、カッコ悪い」と、これまたまったく関心なし、という状態でしたが、今回ばかりは、初場所が始まって数日経った頃から、息子ヒデキが自分から相撲を観るようになっていたのです。恐らく、朝青龍のことは知っていて、その朝青龍が早くも２日目に投げられてしまったことから、急にその後が気になり始めたのだと思います。世間ではさまざまなバッシングを受けていましたが、息子は朝青龍に何か魅力を感じているようで、「朝青龍、頑張れ」と言いながら、観ていました。私も、ヤンチャな性格が嫌いだったら、ヒデキの母親なんて務まりませんからね（笑）、息子と一緒にヤンチャな横綱朝青龍を応援してはいましたが、今回ばかりは白鵬が負けてしまったら、一人で横綱として真面目にやってきた彼の意地が通らないような気もしつつ、とにかく最後の勝負を見守ることにしました。ところが、テレビに映る控えの彼らの表情から、ものすごい緊張や気迫、闘志が伝わってきて、見ているだけで、２人が土俵に上がる前から、私は吐きそうになってしまいました。（ああ、この感じ、何かに似ている）と思ったら、息子の柔道の試合直前の風景と重なったのです。ビビリの息子は、もう既に２週間後に迫った試合を意識し始め、家では、「試合の話はしないで」と、私に言っています。そんな息子ですから、試合直前なんて大変なものです。あまりに緊張している息子に、見ている私の方が泣きたくなってしまいます。そのことを思い出したのです。（ヒデキが柔道を始めてくれたおかげで、私もこんな気持ちで相撲観戦をするようになったんだな）それまでは土俵に上がってから勝負が始まるまでの時間が長く、もどかしく感じていた私ですが、このときばかりは、まるでジェットコースターの最初のガタン、ガタンのときのように、何ともいえない緊張感を感じながら、ずっと集中し続けていました。両者の睨み合いを見ていると、（もう、どっちが勝ってもいいから、とにかく悔いが残らないよう、精一杯戦って）と、祈らずにはいられませんでした。そしていよいよ勝負。相撲のことは私にはわかりません。ただ、見応えのある良い勝負だったと思いました。そして彼らの精神力、集中力に、とにかく感動しました。結果も、あれで良かったのだと感じました。終わったあとのそれぞれのインタビューを聞いても、両者ともに渾身の力で戦った清々しさを感じ、次が楽しみだと思えました。一方、息子の方は、応援していた朝青龍が負けてしまったことが悔しくてたまらなかった様子。今日になって、「他の人がやってた技だけどさ～、朝青龍、最初にタックルみたいに両足を持ってぶつかっていけば勝てたと思うんだよね」「え～っ？そんなことしてた人、いたっけ？柔道でも時々見るけど、見ている人たちにはあんまり評判良くないじゃない？やっぱり、しっかり組んで戦って欲しい、って思わない？」「まぁ、それはそうなんだけどさぁ…」実際そんなことが通用するのかどうか私にはわかりませんが、そういうことを息子が考えていた、っていうのが面白いなぁ～。「ねぇ、もしかして、相撲が好きになった？」と、水を向けると、いきなり、最近出てきたお笑い芸人（パンツをめくりながらネタをやる人）の真似をして、後ろ向きになってパンツを上げたり下げたりしながら、「スキ？キライ？スキ？キライ？キライじゃないけど…お尻を出すの無理」（って、今、思いっきり出してるじゃん）そういえば、私の両親は、生前相撲を好んで観ていました。当時私は格闘技などにまったく興味がなかったため、父や母が口にする力士の名前も顔も、ほとんど知りませんでした。唯一、私がかっこいいなと思った記憶があるのは、横綱千代の富士でした。その後、若・貴兄弟が活躍するようになると、両親は揃って貴乃花を応援するようになりました。彼の相撲が好きなのかな？彼のルックスが好きなのかな？二人が揃って同じ力士を応援するなんて、そんなに魅力的な人なのかな？すぐに、理由がわかりました。貴乃花は、どうやら私の弟と同い年だったらしいのです。幼少期からビッグ・サイズだった弟は、幼稚園の制服も特注だったと聞いています。まるで今のヒデキと同じように、コロコロしていた弟を見て、父はよく「相撲部屋に入れるか」と、冗談半分で言っていました。それは冗談で終わったのですが、相撲好きの父にしてみれば、満更冗談ではなかったのかもしれません。やがて、我が息子と同い年で活躍している力士が登場、となれば、自然に応援したくなったのでしょう。実家に電話をかけると、「今日はタカ（と勝手に呼んでいたようです）が優勝したけん、パパと乾杯しよるんよ」「今日はタカが負けたけん、パパも機嫌が悪うて、さっさと寝てしもうたわ」などと、よく母が言っていたものでした。両親はきっと、貴乃花を応援しながら、弟を応援していたのだと思います。そして、これから息子と同い年の力士が出てきたら、私もきっと彼を応援するようになるだろう、という気がします。今日（何度も書いては休む、を繰り返しているうちに日付けが変わったので、もう昨日ですが）は、私の大好きだった父が亡くなって３回目の命日でした。合掌。ひなたまさみ

2008年01月28日

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まゆみさん

「まさみ、今年年賀状が来なかったら、絶交だよ」まゆみさんから、そんな年賀状が届く。「まゆみちゃ～ん、絶交しないで～～～」私は、慌てて年賀状を送る。今から20年くらい前の話。まゆみさんは、同じ寮で一年暮らしたお友だち。同級生の中には、留学していたり、浪人していたりで、私より年上の人が何人かいた。まゆみさんも、多分ひとつ年上だった。メガネをかけて、家庭教師をして、いつも勉強をしていたまゆみさんは、頭が良くて、しっかり者で、ちょっぴり怖いお姉さんだった。在学中は、特別親しい感じではなかったと思う。それでも几帳面なまゆみさんからは、毎年必ず年賀状が届いた。私の方は、いいかげん。出したり、出さなかったり…絶交されそうになると、慌てて年賀状を出すなんて、まるで出来の悪い生徒みたい。風の便りに、まゆみさんが、どこかの大学に編入して、また勉強していると聞いた。私は結婚して、お母さんになった。次の風の便りで、まゆみさんが、今度は別の大学院に入って、言語学を勉強していると聞いた。（相変わらず、勉強が好きなんだなぁ～）私が関西で講演をするとき、まゆみさんは大きな紙袋を持って、会いに来てくれた。紙袋の中には、お菓子の箱が入っていた。「これ、みんなで食べて」私は子どもたち２人を連れ、４人で少しお茶を飲んだあと、「じゃ、私はこれで帰るわ」「えっ？講演は？聴いて行ってくれないの？」「こっちが緊張して、聞けないわ。用事もあるし」そんなことを言いながら、まゆみさんは、さっさと帰ってしまった。お世辞を言わない、さっぱりとした人。いつも白黒がハッキリしている人。でも、身体の弱かった母のことや、私の兄弟のことなど、細かいことをよく覚えていて、いつでも短いことばで尋ねてくれた人。まゆみさんが私を見捨てないでいてくれるおかげで、何とかここまで縁が切れずにいる。やがて、まゆみさんは、中国で大学生たちに日本語を教える先生になった。年に一度の年賀状の他に、時々パソコンでメールも届くようになった。まゆみさんは、私のブログをよく読んでくれているようだった。まゆみさんからも、中国での生活のお便りが、ときどき届いた。きっと、厳しい先生なんだろう。きっと、優しい先生なんだろう。可愛らしい姪っ子さんの写真も届いたことがある。まゆみさんも、おばさまになったんだ。毎年、クリスマスの頃、まゆみさんは日本へ帰ってくる。中国からのお土産、日本のアニメのDVDがどっさり我が家へ届いた。娘が目を輝かせている。「ママー、すごいよ！サキ、全部知ってるよ」食いしん坊のヒデキのためにか、お菓子の箱も必ず入っている。「ママ、早く一緒に食べようよ」いつからか、まゆみさんは我が家の子どもたちの間では人気者になっている。「まゆみ、ありがとうね」電話をしてお礼を言うと、「いいえ。私は、あなたの子どもたちのファンだから」相変わらずのまゆみさん。お返しに、可愛いまゆみさんの姪子さんに、着せ替え人形を贈るつもりで用意したのに、肝心の人形を送り忘れる私。「あなた、服だけ届いたわよ」と、笑うまゆみさん。先週もまゆみさんから荷物が届いた。「ママーーまゆみさんからだよ。開けてみていい？」子どもたちが、先を競って開けたがる。まゆみさんから食べ物が送られてきた。きっと、ブログを読んでくれてのお見舞いだろう、と思った。「まゆみ、ありがとう」「もうすぐ（あなたの）誕生日だからね」ごめんなさい、私はまゆみさんの誕生日をよく忘れてしまうのに。年に一度のまゆみさんとの長電話。２時間くらいおしゃべりしてしまう。「まゆみ、アニメに詳しかったの？」「ぜんぜん。ほら、ときどきブログに書いてあるでしょ？サキちゃんの会話の中にあるアニメのタイトルとかをチェックしてね」「まゆみ、私はね、最近～～こととか、～～こととかに興味があるの。まゆみはそういうの、興味ない？」「ないわ」「中国って、食べ物とか、心配じゃない？」「まぁでも、あれだけの人が生きてるんだから」「ご飯は美味しいの？」「不味いわよ。でも、もう慣れたわ」もしかしたら、ほとんどしゃべっているのは私ひとりかもしれないな。それでも、なぜか会話は途切れない。今年もまた、短い日本での滞在中に、まゆみさんは新たな資格を取るための勉強をしているようだ。まゆみさんが自分の道をしっかり歩み続けている姿を、私は心底かっこいいな☆と思って見ている。私は「サキとヒデキのお母さん」が、今の自分の一番好きな道だと思っている。「いつか、私がまさみの絵本を中国語に翻訳するから」私が絵本を出したとき、まゆみさんがそう言ってくれたこと。何でもすぐに忘れちゃう私だけど、そのことばはずっと大切に憶えているよ。楽しみに待っているからね。まゆみさん、いつもありがとう今日は私の自慢のお友だち、まゆみさんの紹介でした。ひなたまさみ

2008年01月26日

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パピちゃん

私の心の中のサンタさん。それは、母方の伯母さんのパピちゃん。パピちゃんは、家から車で20分くらいのところにある、お婆ちゃんの家に住んでいました。パピちゃんは、ずっと独身だったから、妹の子である私たちを、とっても可愛がってくれました。パピちゃんは銀行員。仕事が終わると、よくタクシーを飛ばして、まっすぐうちへ来てくれました。お母さんが病気で寝ていることが多かったし、お父さんは出張で留守のことが多かったから、私たちがいつも心細い気持ちを抱えていたことに、パピちゃんは気づいてくれていたのかな？パピちゃんが来ると、家の中がパッ！と明るくなりましたお風呂屋さんに連れて行ってもらうと、お風呂の中で、「10まで数えてあがろうか？ワン、ツ～、スリ～、フォ～」と、不思議な数を教えてくれました。お風呂屋さんからの帰り道、夜空を見上げながら歌った歌も、「トゥインクル　トゥインクル　リトゥルスター♪」やっぱり、不思議な歌でした。「パピちゃん、お月さまがついてくるよ。何でじゃろ？」「みんなが可愛いけん、顔をよぉ～見たいんじゃろ？」嫌いな人参を残そうとすると、「この人参を食べたら、将来まーちゃんは松坂慶子みたいな美人になれるんよお姉ちゃんは大原麗子、みーちゃんは山本陽子、楽しみじゃね～」美味しいものを食べるのが大好きなパピちゃんは、街に新しいお店がオープンすると、すぐに私たちを連れて行ってくれました。土曜日、学校が終わると姉妹でバスに乗り、パピちゃんの勤め先の銀行へ行きます。パピちゃんも土曜日は仕事がお昼までだったので、そこで待ち合わせでした。制服姿のパピちゃんは、かっこいい「新しいお店じゃね。なんじゃろ、この、ババロアって…。これ、美味しいんかね？食べてみようや」シャンデリアに赤いカーペット。白いテーブルクロスのお洒落なお店で初めて口にしたババロア。「まーちゃん、こりゃ、たいして美味しいもんじゃないね」こっそり耳打ちしながらウィンクするパピちゃん。いつか、「子どものうちから、あんまり贅沢させんでください」と言った父に、パピちゃんは、「あんた、何を言よるんね？そりゃ、逆じゃろ？子どものうちに美味しいもん食べさせんにゃ、舌が育たんのよ」と、食ってかかり、それからも父を無視して私たちに美味しいものを食べさせ続けてくれました。大きな箱いっぱいの高級菓子パン、ケーキ、フルーツ…ある日、パピちゃんは、袋の中からでっかいまあるいフランスパンをひとつ取り出し、「さぁ、誰の口が一番大きいんかね？比べてみようや。一人ずつ、一番おっきい口でパクッとかぶりついてみんさい」私たちはみんな、裂けるほど大きく口を開いて、必死でフランスパンにかじりつきます。「か、か、かったぁ～～～い」「はっはっはそうじゃった、こりゃ、フランスパンじゃったね」またすぐに会えるのに、パピちゃんが帰るときは、いつも寂しくなりました。「もう、帰るん？」「また来るけんね。さよなら三角、また来て四角…♪」玄関に立って、指を揺らしながら歌うこともあれば、「バ～ハ～ハァイ♪」と、不思議なお別れのことばを残して行ってしまうこともありました。クリスマスには、バスに乗って広島のデパートへ行き、よそ行きのワンピース、オーバー、ブーツを３人姉妹にお揃いで買ってくれたり、バレンタインデーにはダンボールいっぱいのチョコレートが届いたり…。パピちゃんは、食べることが大好きだったのにお料理が苦手で、真っ黒い目玉焼きを作ってくれたこともあったし、うちのオンボロ洗濯機と格闘して、大事な人差し指を曲げられちゃったこともあったけど、裁縫はとっても上手で、端切れを使って、リカちゃん人形のお洒落な洋服をいっぱい作ってくれました。パピちゃんが私たちに贈ってくれていたものは、あったかい真心だったんだと思います。パピちゃんの顔を見るだけで、いつでも私たちの心にはあったかい灯がともるのでした。叱るときは、これまたメチャクチャ怖かったけど、（今日は何が起こるかな？）ワクワクしたり、笑顔になったり…私たちはパピちゃんが大好きでしたパピちゃんが天に召されてもう16年になるけれど、人生後半のパピちゃんは、愛情もエネルギーもお金も、その大半を私たちのために費やしてくれていたような気がします。パピちゃんは、今でも私の心の中のサンタさんだから、毎年この時期になると、パピちゃんのことを思い出すんです。あ～あ、パピちゃんみたいな人になれたらいいなひなたまさみ

2007年12月13日

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1万円サンタさん♪

おはようございます街じゅうにクリスマスのイルミネーションが煌き、スーパーには早くもお正月用の商品が並び始めたこの時期に、我が家にもようやく…ようやく…クリスマスコーナーができました我が家のツリーは、白と青のライトが点滅するシンプルなものです。娘のサキ（中１）が喜んで飾りつけをしてくれる、可愛いクリスマスオーナメントはブログのお友だちからの贈りもの。サキの部屋のコルクボードに黒い画用紙をくっつけて、２人の子どもたちは、サンタさんへのメッセージボードを作成。それぞれ、欲しいものを緑の画用紙に書いて貼ると、あとは思い思いにイラストを…。あ、ちなみに２人のリクエストしたものは、サキ：銀魂1～20巻＆アニメ版銀魂１巻をください　（＊銀魂というのは、サキが今一番大好きなアニメです）ヒデキ：ハリー（お友だち）みたいな、アイポットじゃないけど音楽がきける1万円しないやつをください。色は青です。（かっこいい青です）この１万円しないやつってところが、ポイントです（笑）。どうやらサキが吹き込んだらしいのです。「ヒデキ、人にはそれぞれ生活のレベルっていうのがあるから。あんまり欲を出すと、サンタさんは何もくれないんだって。だから、うちは1万円以内のものにしておいた方がいいよ」（いやほんと、ありがたいそうそう。それ以上するものは、お年玉で買えますからね～）↑サンタさんの声でもちょっとサキさん、あなたの希望は、ちゃっかり、少しオーバーしていませんか？（笑）クリスマス、そしてお年玉と、子どもたちはこれから嬉しいことのオンパレードですが、一方親の方は大変なわけでして…うちは宗教を信仰しているわけではないので、クリスマスはあくまでも“楽しいイベント”の一つ。しかも子どもたちにとっては、自分たちの欲しいものを無償で手に入れられるという、またとないビッグチャンスですから、そりゃ～ワクワクしますよね～サンタさんが来てくれるのを心待ちにして、早くもツリーの前で踊り出すヒデキ。イヴの夜は、きっと興奮してなかなか眠れないでしょう。サンタさんも、そんな子どもたちが目を覚まさないようにそっとプレゼントを置いていくのに、ドキドキですね。朝起きて、プレゼントを見たときの子どもたちの歓声と笑顔。子どもの幸せは、親の幸せでもありますねま、こんな日が年に一度くらいあってもいいか。さぁ、１万円サンタさん。道に迷わず、我が家にもちゃんと来てくださいね～ひなたまさみ

2007年12月12日

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おふくろの味

みなさん、おはようございます木曜日、息子ヒデキ（小４）は、結局柔道の見学に行きました。まったくあまのじゃくというのか、「休んだ方がいいよ。たまにはゆっくり休んでのんびりしてなよ」と言うと、反対に行きたくなるようです（笑）子どもの気持ちって、わかりませんね～。最後にはヒデキの、「オレ、見てるだけでもいいんだ。だって、柔道が大好きだから」に負けて、私服のままで連れて行ったのですが、O先生はそんなに甘くはありません。「おいヒデキ、暇そうだな。暇だろう？グー・パーでもやるか」というわけで、座ったままで両手を前に伸ばし、100回、110回、120回…最後には150回連続で握力をつけるトレーニング。ヒーヒー言いながらも、なかなか楽しそうでしたよ♪昨日から始まった“柔道ワールドグランプリ”。ヒデキが泣いて暴れないよう（笑）、日本選手のみなさんの活躍に期待したいと思いますさて、最近、ますます時間に追われている私。夕飯の支度をするときには、たいてい娘のサキ（中１）を呼んで、手伝ってもらいます。「サキ、見てて。砂糖の量はこんな感じ。バサッ！塩は、パッ、パッ。あ、もうちょいかな？パラッ。うん、これくらい。醤油の量はこんな感じ。いくよ～。ドボドボドボ～！はい、ＯＫ♪うんうん。これだよ、これ！ほら、味見してごらん。これで、最後に豆腐が入ったら少し薄くなるからちょうどいいんだよ。この味を覚えておくんだよ」「ママー、サキが料理するのが好きになった理由がわかったよ」「え？なあに？」「ママがいつも適当に料理してるからだ」ガクッ！「適当って…」「だってさ、調味料とかちゃんと計らないじゃん」「まぁ、たしかに…でもちゃんと目分量っていうのがあるんだよ♪」「今日、学校で友達と話してたらね、料理の話になったんだけど、その子のお母さんは、どんな料理をするときにも、必ず全部の材料を計って作ってるんだって～」「うそっあり得な～～いそんな几帳面な人がいるんだ」「だからね、サキもビックリして、“もしも腐りかけの野菜とか、レシピよりも多めにあまってて使っちゃいたいときとか、どうするの？”って聞いたら、“書いてある分しか使わないから、そういうことはないよ”って言ってた」「サキがもしそこの家の子だったら、面倒くさいから料理なんか嫌いになっちゃったかも？だからね、ママのおかげ」そうか～あれ？私、ほんとに褒められてる？私が小学校へあがるとすぐに母が病気で寝ることが多くなり、幼い姉妹で夕飯を作るようになりました。もちろん、最初は何かを炒めるくらいしか出来ませんでしたが、やがて親子丼や肉じゃが、筑前煮、チャーハン、オムライス、豚汁などと、レパートリーも増えていきました。母はもともと料理が好きな人だったので、材料の吟味から、料理の味付けまで、どちらかと言うと細かく教えられたと思います。毎日、夕方になると母の枕元へメモを用意して行き、その日買ってくる材料を書き取るときも、「野菜の選び方はねぇ～」「鮮度の良い魚っていうのは…」とか、細かいアドバイスまで書き取ります。味見も必ず母の枕元へ持っていき、確認をしてもらっていました。「ええ？舌の感覚は大事じゃけんね。しっかり自分の舌で覚えるんよ」切ったあと、水にさらすものとそうでないもの。水から入れて火にかけるものと、沸騰してから入れるもの。調味料は「さしすせそ」。皮のむき方、切り方…まだ背が届かなかった水道やガス台の前に小さな台を置いて立ち、火傷したり、指を切ったりしながら、少しずつ覚えました。当時はまだ今ほど冷凍食品も豊富ではなかったし、お店で売っている惣菜は母には「高くて不味い」という印象があったようで、何でも家で作って食べていました。７人家族だったので、唐あげやハンバーグのときなど、肉はたいてい１kg購入。餃子もコロッケも、あまりに大量なので、いつでも全員での共同作業です。いつだったか餃子の白菜を刻むとき、誤って左手の薬指を勢いよく切ってしまい、あわや指先を切り落とすかと思うほど深く切れてしまったことがありましたが、「ほら、気をつけんさい。あんたの指なんか、誰も食べとーないけんね」と母が笑えば、「誰かの餃子にはうちの指入りじゃ～！大当たり♪」と私が答え、「おえ～～っ、気持ち悪い」と騒ぎ出す姉や妹。ティッシュでグッと抑え、少し血が止まったところで、再び包丁を握る私。病院？行かない、行かない。手当て？血さえ抑えれば、問題なし。「働かざる者、食うべからず」…泣いている暇なんかありません。だってみんなお腹ペコペコで、一刻も早く食べたかったのですから。たくましくもなりますね～（笑）。今でもうっすらと残る指先の傷あと。今、私が作る料理の大半は、そうやって何十年もかけて覚えてきた家庭料理、“おふくろの味”なのです。「ママ、サキはママの料理をもっともっと作れるようになりたい。ばあばからママ、ママからサキ、って受け継がれていくのって、なんかいいもんね」娘のことばを聞いて、幼い頃の風景、そして母のことを、ふと懐かしく思い出しました。母は私にとっては“料理の師匠”だったんだなぁ～。“おふくろの味”って、単に料理や味つけだけの話ではないんだ！懐かしい風景やお母さんの笑顔…かけがえのない思い出が隠し味になっていて、いつでもその人を幸せにしてしまう特別な料理今は時間がなくて買ってきたものですませちゃうこともありますが、なるべく手作りを心がけ、子どもたちにはこれからじっくりと“おふくろの味”を覚えていって欲しいな、と改めて思いましたひなたまさみ

2007年12月08日

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国境を越えた手紙

一通の手紙。ほんの数日前に届いた、一通の手紙。差出人は母の高校時代の同級生Kさん。母とは同じ中学から同じ高校へ進み、とても親しい間柄だったそうです。50年前に北朝鮮へ渡ったKさんは、30年後に高校の同窓会宛てに一通の手紙を出されました。その手紙は、海を越え、20年という長い年月を経て、ようやく手元に届きました。「突然のお便り誠に失礼ですが、お許し下さい。思ひ掛けない所から手紙を受け取りまして、さぞびっくりされたと思ひます」そんな書き出しで始まっている便箋２枚の手紙。「同級生の皆様は、私のことなどもうとっくに忘れていらっしゃるとは思ひますが、私は、全然、反対に、年取って行くにしたがって、三津田ヶ丘がなつかしく、お友だちが恋しくてたまらないんです。時ある毎に、アルバム、そしてサインブックなど取り出して、回想にふけったり、又は三津田ヶ讃歌とか生徒歌など口ずさんだりして、涙ぐんだりしています。」Kさんが、いかに学生時代や母校を懐かしく思われているのかが、痛いほど、切なく伝わってきます。「帰国当時は、もうすぐ我が国も統一できると思ひましたし、そうしたら、私も数年後は、日本を訪れることも、同窓会にも参加できるものだとばかり信じて居りました。でも、世界状勢は日毎に複雑になるばかりで、もう、おそらく、私が三津田を訪れることも、お友達に会うその日も、来ないと思ひます。今はもう、せめて、文通でも出来たら、と云うのが、私の精一杯の望みです。以上の様な次第で、第○期卒業生で、当時の姓名、江口津矢子、○○さんの、現住所とお名前を知りたくて、お願ひしたいんです。」Kさんのすがるような思いが、心に刺さります。伯母の話によると、10年ほど前に何かの話の折にも母は、「北朝鮮へ帰られたKさんは、どうしよってかねぇ？元気でおってじゃろうか？」と、気に掛けていたそうです。慌てて母の古いアルバムを開く私。あった仲良しグループ３名の紹介の中に、確かにKさんの写真と名前が…。母と２人、笑顔で写っているものもあります。お母さん、ほんまにこの人と仲が良かったんじゃね。まだ朝鮮の人への差別がひどかったこの時代に、お母さんにも「国」じゃない、「人」が見えとったんじゃね。それはこれまで私の知らなかった、母のひとつの側面の発見でもありました。ああ、この手紙を、生きているうちに母に読ませてあげたかった。Ｋさんは、この手紙を書かれてから、母からの返事を首を長くして待たれたことでしょう。無情に流れてしまった20年という月日が悔やまれてなりません。果たして、Ｋさんは現在もご健在でしょうか？北朝鮮。国交の閉ざされた、近くて遠い国。これまで私はその国の人と一人も出会うことなく生きてきました。私はいてもたってもいられなくなり、添付されていたメモを頼りに、数名に電話をしてみたり、朝鮮総連に問い合わせをしてみたり…「あなたは日本人ですか？」「はい」「まるまる日本人？」「そうです」「ほぉ～…」これまでしたことのないようなやり取りを繰り返すうち、私自身が数十年前にタイムスリップしたような、不思議な気持ちになりました。私一人では、まったく、どうすることもできない、重くて暗いものを確かに感じながら、それでも母とKさんのために今、自分ができることがないか？を夢中で捜し始めました。Kさんに、手紙を書こうと思っています。母がKさんのことを大切なお友だちとして、ずっと憶えていたこと。時にＫさんを思い出し、Kさんの身を案じていたこと。そして、70歳の誕生日に、その生涯を閉じたこと。もしも可能なら、母が書き遺してくれた、Kさんにとっても懐かしいはずの昔の思い出がいっぱい詰まっている『とうせんばと私』を添えて…。どうかKさんが生きているうちに、その手紙がKさんの元に届きますように…ひなたまさみ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

2007年11月29日

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美味しい野菜

みなさん、おはようございます無事、埼玉から帰ってきました。親戚のみなさんには、久しぶりに会う子どもたちの成長を喜んでいただきました。痩せ型の主人、中肉中背の私、そしてスラリとした娘に肥満の息子。「息子だけ（あんなに太って）、一体どうしたんだい？」「家族のご飯を、あの子が一人で全部食べてるんじゃないのかい？」「あの子は誰に似たんだい？」ヒデキ（小４）はどこに行っても、話題の中心のようです(笑)。体型がどっちのお爺さんに似てる、とか、目元がどっちのお婆さんに似てる、とか。親戚の方たちが、こどもたちを見ながら私たちの両親を懐かしく思い出してくださるのが嬉しかったです。当の本人（ヒデキ）は、そんなことなどどこ吹く風。テーブルに並べられたご馳走に目を輝かせ、天ぷらの盛り合わせに箸を伸ばしては、大好きなエビの天ぷらをひとつ取るごとに、「よしっ♪」と、小さい声で呟きながら、小さくガッツ。これを４回繰り返したところで、「あれが弟だと思われたくない」と、サキ（中１）がボソリ。昨夜も、薄いピンク色の毛布を見ながら、「ここ（縁）が、脂で～～、ここ（毛布）が、お肉だしなぁ～～」と、幸せそう「さっき、晩ご飯食べたばっかりだよね？笑」お肉とご飯をこよなく愛するヒデキ。頭の中は、いつでも食べ物のことでいっぱいのようです。私は、そんなヒデキの栄養バランスを考え、なるべく苦手な野菜を食べさせようと、日々格闘しています。幸い、知り合いに畑をしている人がいて、ときどき新鮮な野菜をいただけるのですが、毎日のお散歩のときにも、やっぱり毎日寄る場所があります。それは…農家の庭先の無人販売。この辺りには、こういう場所がいくつもあって、旬の採れたて野菜を１袋50円～100円くらいで販売してくれるので、とても助かっています。お散歩コースにも４～５ヵ所の販売所があるのですが、私がいつも買うのはここ。朝早く通ると、腰の曲がったお婆ちゃんが、丁寧に野菜を水で洗って準備していて、我が家の愛犬プリンを「可愛いねぇ」と言ってくださるからです（笑）。ここで、数日前から気になる野菜を発見。みなさんはご存知ですか？洋ナシのようでもあるし、瓜のようでもあります。（これ、なんだろう？どうやって食べるのかな？）そこで、早速そのお婆ちゃんに尋ねてみました。するとそのお婆ちゃん、「これはね、千成瓜といってね、薄く切って、さっと茹でてから炒めて食べると美味しいんだよ。豆板醤なんか入れて中華風にしてもいいし、味噌味でも美味しいよ。まぁ、だまされたと思って、一度食べてみてください」（なんか、美味しそうだなぁ～。買ってみようかな？）そのお婆ちゃんは続けて、「アハハ！だまされたと思うのは、やっぱり困るわなぁ～あっちにあるのを少し持って帰って、食べてみるかい？それで美味しかったら、今度買ってもらえたらいいよ」なんとまぁ、太っ腹！「ありがとうございますお婆ちゃんを信じて、買って食べてみます」１袋２個入りで５０円。２袋買って帰りました。そして…切ってみると、中はこんな感じ。我が家のプランターで採れた唐辛子を使って、湯抜きした油あげを少し入れ、甘辛いきんぴら風に仕上げてみたのですが、これが癖がなくて、絶品でしたヒデキも、「これ、まいう～～～もっとないの？」と、催促するほど。あんまり嬉しかったので、小さな容器に少し入れて、お婆ちゃんの家にも届けに行ったところ、お礼にと、たっぷり野菜をいただいてしまいました。おまけに「今度は漬け物にするといい」と作り方まで教わって…。幼い頃、家で五目いなりやおはぎなど、普段あまり作らないようなものを作ると、母に頼まれて近所の家に届けに行ったこと、思い出しました。美味しいものを届けたり、いただいたり。そのときにもやっぱり、帰りには缶詰やお菓子をもらっていましたね。久しぶりにそんな温かい人のつながりを思い出しました。時代は変わっても、大切にしていきたいもののひとつです。ヒデキ、これからもしっかり野菜も食べてねみなさんも、素敵な一日になりますように。ひなたまさみ

2007年11月22日

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炭焼き職人

みなさんには夢がありますか？あるいは、子どもの頃の夢を叶えることができましたか？または、今も現在進行形で挑戦しつづけていますか？今日は幼い頃からの夢を叶えた一人の青年を紹介したいと思います。炭焼き職人、原伸介さんです。私は数年前に彼の著書を仲間の一人に紹介され、その本に衝撃を受けました。熱い人。でも実際にお会いしたときの印象は、とても穏やかで、柔らか。“内に秘めた情熱”ですね。原さんは、現在35歳。横浜で生まれ、横須賀で育ちました。まだまだ自然豊かだった当時、裏山で遊ぶのが大好きだった少年時代。ところが皮肉なことに、自分が通うことになる新しい中学校を建てるために、その大切な裏山の大半が潰されてしまったそうです。「その時の気持ちをうまく表現する言葉はいまでも見つかりません。強いて言うならば、“自分の身体の一部が削り取られてしまった”ような気もちでした」（『笑顔は無限力』本文より）そして「いつかこの山に、恩返しをするんだ」という思いから、「将来は山で仕事をする人になる」という夢を抱いたそうです。成績も優秀だったのでしょう、高校では先輩に小泉純一郎さんやノーベル賞の小柴昌俊先生がいるような進学校へ進んだ彼は、入学直後に「進路希望調査用紙」を配られ、「希望職業」になんと、「仙人」と書いて提出した、とか。決してふざけていたわけではなく、「山」と「職業」がうまく結びつかなかった当時の彼にとって、「山で生きている人」として知っていたのが唯一「仙人」だったようです。クラスメイトには指をさして笑われ、先生には呼び出しを受け、たしなめられる。「このとき、たった一人でもいいからその夢を認め、背中を押してくれるような大人がいてくれたら…」そんな思いから、彼は今、炭焼きのオフシーズンである夏になると、日本全国の中学、高校から講演会の依頼を受け、飛んで回っています。そして、若者たちに向かって、「夢は叶うんだよ！ここに生きた見本がいるぞ！」って背中を押しているそうです。さて、仙人を夢見た少年は、やがて「森林科学科」という学科の「森林」ということばに惹かれ、信州大学の森林科学科へ進学します。（毎日、山の中で実習をたくさんするんだろう）入学してすぐに、それが勘違いだったことに気づき、挫折。大学に失望し、北海道へ放浪の旅へ…。大学卒業後、師匠と出会い、日中は山の中での厳しい修行、夜は家庭教師や塾の講師のアルバイトをしながら、やがて独立へ。現在は秋から山にこもり、冬の間じゅう自らの手で木を伐採し、丹精込めて炭を焼き続ける炭焼き職人としての生活。さて、いったい彼はどんな人たちと出会い、何を見つけ、何を感じながら炭焼き職人になっていったのでしょうか？笑いあり、涙あり、壮絶で温かいドキュメンタリー。●『ボクは炭焼き職人になった～修羅場の修行篇～』　原　伸介●『ボクは炭焼き職人になった～怒涛の独立篇~』　原　伸介（新風舎“第20回新風舎出版賞・優秀賞”作品）●『笑顔は無限力－仙人は今日も笑っています』　炭師・原　伸介（文屋文庫）「時々勘違いされてしまうのですが、僕は決して強くないし、根性もないんです。だからこそ、挫けそうになったとき、こんな自分でもどうしたらこの困難を乗り越えられるのか？を考えなくちゃならなかったんです」著書の中には、子育てや夢を叶えるためのヒントもいっぱい！ぜひ、みなさんにもオススメしたいと思います。余談になりますが、彼の奥さまは林業のプロ。丸太を満載した８トントラックを運転し、冬になると鉄砲を持って森へ猟に出かけるそうです。道路で車にひかれたテン（イタチの仲間）を見つけたときのこと。大抵の女性の反応としては、「かわいそう」「気持ち悪い」と目をそらすか、「お墓を作って、埋めてあげよう」だと思うのですが、（私なら間違いなく、怖くて目をそらします）彼女は、なんと「これ、首に巻くと暖かいんだよね」と拾って帰り、実際に解体し、皮は防寒具に、肉は犬のエサにし、血に弱い原さんの方が腰が引けたそうです（笑）。命を決して無駄にしない。自然の中で、自然とともに暮らす人。ご夫婦そろって、まさに現代に生きる「仙人」のようです。「未来にゆこうか！」「ゆ」＝夢・勇気(夢を叶えるには大切なこと）「こう」＝行動（行動を起こさないと始まらない）「か」＝感謝（気持ちを忘れない）～原さんのことばより～今、この本を娘のサキ（中１）に少しずつ読み聞かせしています。現代っ子の娘も、目をキラキラさせて聞き入っています。夢に向かって挑戦しつづける人、やっぱり私は好きだなぁひなたまさみ

2007年11月15日

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今更ですが、ハロウィンの報告です♪

みなさん、こんにちは秋の週末、いかがお過ごしですか？私は今日も明日も仕事です昨夜更新する予定だった日記、更新できなくてすみませんでしたもうすっかりハロウィンは通り過ぎてしまったようですが、セトハル＆セトママさん宅でのハロウィンパーティーの報告をしたいと思います。私たちが瀬戸家へ初めて訪問したのは、ちょうど去年のハロウィンパーティーだったと思います。３年間アメリカで生活していた瀬戸ファミリーにとって、ハロウィンはとても親しみのある行事。家じゅうを飾りつけ、盛大なパーティーとものすごい人数にビックリしてから、早いものでもう一年が過ぎました。今年も瀬戸ファミリーでは、セトママ自慢の大きな大きな鍋いっぱいのおでんと、ポテトサラダ、ミートソーススパゲティなどが用意されていて、私たち親子が行ってからあっという間に20人近い人たちが集まってきました。お料理はどれも本当に美味しかったなー50インチ画面のテレビでやるゲームは迫力満点セトハル君、弟のマサト君、妹のちーちゃんそれぞれのお友だちやセトママ、両国のご隠居さんのネット仲間や知り合いの人たちが参加していたので、気がつくと、小学生、中学生、高校生、大学生、そして社会人…と、本当にさまざまな年代の人たちが集まっていることがわかります。お兄さんたちがゲームをやっている間に、サキたちはちーちゃん達と一緒に、ゲームの罰として食べさせる唐辛子、わさび、タバスコ、辛子入りのお菓子などの準備に大忙し味見をしては、「ダメだ、まだ普通に美味しいこれじゃ罰にならない」などと、試行錯誤の繰り返し。マサト君が業務スーパーで買ってきたお菓子は5,000円分！？そのまますぐに駄菓子屋さんが開けそうなほどの量です。やがてマジックの得意なお兄さんが道具箱を開けて、本格的なマジックが始まると、正面の席を陣取って歓声をあげるヒデキ（小４）。マジックを披露してもらうたびに目をまん丸にして驚くヒデキは、「いいよね～、この反応が！かっわい～～いこういうサクラ、絶対に必要よね」と、セトママに褒めちぎられていました。漫画を読む人、パソコンに向かう人、ゲームをする人、おしゃべりに花を咲かせる人、にこにこ笑ってお酒を呑んでいる人（あ、これはご隠居さんだ。笑）…自由な空間。響く笑い声。大人も子どもも、初めて行った人も、みんなちゃんと居場所ができる。瀬戸家の居心地の良さ、魅力の秘密は、やっぱり豪快で器の大きなセトママさんなんでしょうね～。学校ではいじめられちゃう、と言っている子も、いろんなストレスを抱えている人も、み～んな瀬戸ママにかかったら、「だいじょうぶよ」「あなたはとっても魅力的なんだから～」聞いているうちに、なんだか本当に（大丈夫なんだ）って気持ちになってくるから不思議です自分の存在が認めてもらえる、って、とっても大切なことですね。パーティーは明け方まで続いていたようですが、私たちは翌日子どもたちも学校があったので、残念ながら早めの帰宅。子どもたちが楽しかったのはもちろん、私までセトママの笑顔と笑い声に、日頃の疲れを吹き飛ばしてもらっちゃいました。あ、そうそう、別に「ハロウィン」じゃなくてもよかったのかもね？（笑）何かしら理由をつけて、こうやってみんなでワイワイ集まれるのが楽しいから♪次はきっと、クリスマス！！かな？瀬戸家のみなさん、本当にありがとうございましたＰＳ：サキが必死で準備していた中学校（支援学級）でのハロウィンパーティーも大成功だったそうです。魔女に変身したサキに付き合って、先生方までドラキュラやかぼちゃに仮装してくださったようで、みんなでクイズをしたり、お菓子（宝）探しをしたり…お陰さまでサキは大満足で帰ってきました。クラスのお友だちも楽しかったかな？みなさん、お疲れさまでしたひなたまさみ

2007年11月03日

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バレンタインデー☆

「ヒデキ、今年のバレンタインはチョコレートもらえるかなぁ～？」（ちょっとサキ！そ、それはヒデキに言っちゃダメだってば～～）慌ててヒデキの顔を見ると、既にカタマッテいる様子。「ふんっ、そんなもん知らねぇ～し！」あちゃ～！お姉ちゃんったら…。”モテない男子ヒデキ”としては、憂鬱なバレンタインデー。ママはずっとヒデキの前でバレンタインの話はしないように気をつけていたのになぁ～。慌ててフォローに回る私。「あ、あのさヒデキ。学校へはお菓子なんて持って行っちゃいけないんだから…それにほら、まだ３年生だし…チョコレートなんて学校へ持って行く子はいないと思うよ」ところがそんな私の気持ちも知らず、ヒデキは「いや、そうでもないよ」と、あっさり否定。「えっ！？こっそり渡す子もいるの？」「いるよ。どーせ今年もイケメンのＳとかがいっぱいもらうんだろ」（完全にスネオ状態）「しかもオレ、チョコレートなんて大っ嫌いなんだしな！」（うそっ、いつもチョコレート食べまくってるじゃん。こりゃかなりの重症だぁ～！笑）ふぅ～っ。ヒデキ、こればっかりはママにもどうすることもできないよ。どうやら小学生のうちは、女子にモテる男の子というのは、スポーツの得意なイケメンか、頭の良いイケメンに決まっているらしい。惜しいっ！ヒデキはスポーツは得意なんだけど、”どすこい体型”で”イケメン”とはとても言えないよねぇ…(^^;「ヒデキ、黙ってあと10回我慢しな。あと10年もして、ヒデキが柔道の日本代表でオリンピックに行く頃になると、うちには日本全国のヒデキのファンからトラックでダンボールのチョコレートが山ほど届くようになるからさ」…母も必死です（笑）。モテナイ男子にとっては苦痛のバレンタインデー。お気の毒なヒデキだけど、９歳にして小さな？敗北感を味わうこともまた、ますますヒデキの男っぷりを上げてくれるはずだとママは信じているよさて、お姉ちゃんのサキ（小６）の方は大騒ぎです。本命の男の子はいないようですが、友だち同士で交換する”友チョコ”作りにものすごい気魄でした！リストを見ただけでも恐ろしいほど…今年のサキの準備は１ヵ月も前から。本屋さんへ行っては立ち読みを繰り返し、スケッチブックにイメージのイラストを描いて…こんなチョコや、こんなチョコや、こんなチョコ。それからアニメキャラクターの顔のこんなチョコも作りました♪なんだか今年のサキはすっかりクリエイターみたいです。サキの作るチョコレートの材料だけで6,500円もかかって焦りましたが、ちょうどそのスーパーのポイントが5,000円分たまっていたらしく、会計は何と1,500円！（ラッキー☆）今夜はヒデキに私からもチョコレートをプレゼントしてあげましょう。みなさんも、どうぞ素敵なバレンタインを☆ＰＳ：実は先週から、私の仕事がちょこっと増えました。まだ慣れない環境と、生活のリズムを調整中でなかなかＰＣを開けませんが、私は元気です。いつもご訪問ありがとうございます。レスも遅れていてごめんなさい。もうすこし落ち着いたら、またじっくりみなさんのところへお邪魔したいと思っています。ひなたまさみ

2007年02月14日

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もうすぐアクセス10万です♪

おはようございます一昨日から息子の気管支炎＆副鼻くう炎で、身動きがとれず、更新できずにいますもうすぐ…たぶん、今日…10万アクセス達成ですこんな数字になる日がくるとは…夢のようです♪みなさん、本当にありがとうございます10万ちょうど、それから前後を踏まれた方たちに、感謝の気持ちを込めてささやかな贈りものをしたいと思っています。楽天ブログをされていない方は、ぜひ掲示板か私宛のメールで連絡をくださいね。それでは、素敵な一日をお過ごしください。ひなたまさみ

2007年01月31日

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天国へのラブレター♪

お父さん、お父さんの三回忌。あっという間の２年だったね。久しぶりに『ノープロブレム！！』を読み返したよ。お父さんが癌の末期だとわかってから、離れて暮らしている自分にできることを考えた挙句に思いついた”お父さんへのラブレター”。それまで照れくさくてあまり言ってこなかった「ありがとう」や「大好きだよ」という気持ちを込めて、小さい頃からのお父さんとの思い出を毎回一枚ずつ、書いて届けることにしたんだよね。でもいざ渡すとなるとやっぱり恥ずかしくて、ちゃんと説明しないまま、お父さんの病室にあったファイルに挟んで帰っちゃった。「これはね～、パパへのラブレターだから。ま、退屈なときにでも読んでみてね」って言うのが精一杯だったよ。お父さんは、「なんじゃ？細かい字は、もう読めんぞ」って言ったけど、次にはまた懲りずに続きを書いて持って行って、帰りがけにこそこそファイルに挟み始めたとき…「なんじゃ？”字は読めん”言うたのに、また持ってきたんか？」「え？あ、う、うん…。無理に読まんでもええけん。ま、調子と機嫌のええときがあったら…」「そりゃ、あれか？”ノープロブレム！！”のつづきか？」「えっ！？パパ、こないだの、読んでくれたん？」「あったり前じゃ！はっはっはっは…」（読んでくれたんだ）それがとっても嬉しくて…以来、お父さんが本当に字を読むのが辛くなるまで、全部で21枚書いて届けたね。企業戦士で本当に忙しいお父さんだったから、そんなに思い出がないような気がして、実はネタ切れになるのが怖かったんだけど、書けば書くほど懐かしい思い出が蘇ってきて、（お父さんったら、こんなにたくさん思い出を作ってくれていたんだ）って、驚いたっけ。タイトルの「ノープロブレム」は、生前のお父さんの口癖。豪快なお父さんらしいことばだと思ってタイトルにしたんだけど、久しぶりに読み返しながら、このことばについて考えてみたんだよ。生きていると、いいことも悪いことも起こるね。きっと、それはみんな同じだね。「まいったなぁ～！」って思うようなことは、誰にでも起こるもんだよね。実際は「ノープロブレム」なんて呑気に言っていられないときが、お父さんにもあったんじゃないかな？だけどお父さんはいつでも大きな声で、「ノープロブレムじゃ！」って言いながら笑ってた。私だったら、そんなときに「ノープロブレム」って言うのには、勇気が要るよ。自分の力でその問題を解決する自信や覚悟がないと、そんなこと言えないもん。お父さんはいつでも「ノープロブレム」って言っていられるような楽しい人生だったわけじゃなくて、もしかしたら、本当は、いつでも「ノープロブレム」って言わなくちゃいけないほどの、たくさんの困難に立ち向かいながら生きていたのかもしれないね。今頃、ふとそんなことを思ったんだよ。まぁ、これは私の勝手な想像だけどね。お父さんが天国へ旅立ってから２年。兄弟たちにもそれぞれ変化があったよ。この２年のうちに、ひとりひとり、やっぱりいいことも悪いこともあったと思う。でも、久しぶりにみんなで集まって、一緒にご飯を食べて、いろんなことを話して…嬉しいニュースをみんなで喜びあってきたよ。これからもいろんなことが起こると思うけど、私も「ノープロブレム！」って言いながら生きていくからね♪（なるべく…ね。私の場合、実際はいつも周りの人たちにたくさん助けられているから…笑）大好きなお父さん。お父さんの娘として生まれてきたことを、誇りに思っているよ。お父さん、私のお父さんになってくれてありがとう。いつも天国から応援してくれていて、ありがとう。今も、いろんなことを教えてくれてありがとう。私には来世があるのかどうかよくわからないけど、もしもまた出逢えるチャンスがあるなら、やっぱりまたお父さんに出逢いたいでもそんなチャンスはもうないかもしれないから、せめて自分の命がある限りは、お父さんに恥ずかしくないようにしっかり生きてみるよ。２年ぶりのお父さんへのラブレター。ちゃんと天国へ届きますようにひなたまさみ

2007年01月29日

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41歳、ありがとう♪

今日（もう昨日かな？）は私の41回目の誕生日でした誕生日と言っても、いつもどおりの一日でした。朝から主人と息子を送り出し、仏壇にきれいなお花を供えて誕生日の報告。娘を送って行き、仕事をしてから息子の柔道へ行き…帰ってからは夕食、お風呂、そして子どもの宿題…まぁ、お母さんの誕生日なんてそんなものですね。両親が元気だった頃は、私の誕生日には「家族みんなで美味しいものでも食べておいで」と、実家から１万円や果物などが送られてきたりしましたが、今はありません。そのかわり友人たちから嬉しいメールや手紙、プレゼントが届き、サキ（小６）とヒデキ（小３）は２人で張り切ってケーキを作ってくれました。お年玉をもらった頃から私の誕生日を気にしてくれていた子どもたち。「ママ、誕生日に何が欲しい？あっ、もう”愛”とか言うのはやめてね♪（笑）」と娘に言われてしまったものの、結局リクエストが決まらないまま今日を迎えた私。２人がそれぞれ私のために用意してくれたプレゼントは…サキからは、今ハマっている絵本｢タンタンの冒険旅行シリーズ」のキャラクターのスケジュール帳（忙しい仕事のスケジュールも、楽しい気持ちで見られるように）とあったかいパジャマ（パソコンに向かうのに寒くないように）。ヒデキからはエプロン（毎日使って欲しいから）とグッチ裕三のカエルのフライ返し(お姉ちゃんのオススメだったから）のセットでした。（欲しいものなんて、特にないなぁ～）と思っていた私ですが、いざ開けてみると、どれも嬉しいものばかり。子どもたちって、親が喜ぶものを、ちゃんとわかってくれているんですね♪更に２人からの手紙。（サキは秘密らしいので、ヒデキのものだけ公開します♪）ママへママもうちょっとボクシングをがんばればプロになっちゃうかもね。ママ　大（い）すきいつまでもやさしい人でいてね！おたんじょうび　おめでとうやっぱりこういう手紙は最高ですね去年は「大人の仲間入り」への期待と喜びで迎えた40歳の誕生日でした。そして今年。これまで誕生日というのは「おめでとう♪」って、人からお祝いしてもらうものだと思っていた私ですが、今日は家族や友人、これまで出逢えたすべての人たちに、心から「ありがとう」って言いたい気持ちです。いつもブログを読んでくださるみなさんにも、この場で感謝の気持ちを伝えたいと思います。みなさんの貴重な時間を、この拙い日記のために割いてくださり、本当にありがとうございます。私はブログのランキングには登録していないし、これからもしません。縁あって（間違って？偶然？も含めて）ここを見つけてくださった方たちと、楽しくおしゃべりできれば、幸せです。そもそも根気のない私がここまでブログを続けてこられたのは、みなさんの支えのおかげだと思っています。だからいただいたコメントには自分なりのレスを返したいんですね。（そんなことにはならないと思いますが）コメントがあんまり多すぎてレスできなくなるのも寂しいので…ひなたまさみ41歳。まだまだかっこいい大人にはほど遠いですが、これからも泣いたり笑ったり、走ったり休んだり…精一杯生きながら、ここでのんびりひなたぼっこをしていきたいと思っています。こんな私ですが、これからも末永くお付き合いいただければ嬉しいですひなたまさみ

2007年01月25日

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速報です♪

速報ですブログ仲間で、とってもお世話になっている両国の隠居さんが出された本が、明朝（10日）、日本テレビの朝の番組「スッキリ」で紹介されるそうです。（朝の９時15分頃）紹介される本は、これです。『個人出版（自費出版）実践マニュアル』太陽出版高石左京（両国の隠居）著　定価1575円本を作りたいと考えている人たちみなさんに、ぜひ読んでいただきたいオススメの一冊です。詳しくは、両国の隠居さんのページでご覧くださいね♪ひなたまさみ

2007年01月09日

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年賀状

みなさん、おはようございます新年早々、お休みしてしまいました。申し訳ありませんでした。PCが使えない間、浜松の実家へ帰ってきました。姉妹に会い、母のお見舞いにも行けました。今日はヒッポの子どもたちの会があるので、出かける予定でしたが、主人と息子が風邪をひいてしまい、行けるかどうか不安なところです。PCは、無事復活みなさんのところへの訪問は夜になってしまいますが、とりあえず更新しておきますね～年賀状。毎年、我が家にもたくさんの年賀状が届きます。結婚の報告、出産の報告、就職、転職の報告…写真つきの年賀状などをいただくと、一年間会えなかったそれぞれの家族の様子、特にお子さんたちの成長していく姿が伝わってきて、とても嬉しいものですそんな中から、今日はみなさんに一枚の年賀状を紹介したいと思います。ほうき杉　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　湯川仁士（ゆかわ　まさし）日と月と昇りくる悠久の大地にゆったりと　いきている縄文杉よ　いつまでもいのちの尊厳にあふれ天寿を　まっとうしてください私の著書『おねえちゃん』（文芸社）の絵を描いてくださった湯川仁士さんからの年賀状です。湯川さんからは毎年、このような絵と詩の年賀状をいただきます。デジカメの撮影が下手で、申し訳ありません下半分の詩は湯川さん自身の作。一文字ずつ、丁寧に毛筆で書かれています。湯川さんは自然をこよなく愛し、絶滅寸前のブナの再生を願いつつ、山や木の絵を描き続けていらっしゃいます。静かに自然を見つめ、心の中で自然との対話をくり返しながら…この絵を見ているだけで、ホッと心が癒され、日常の喧騒から遠く離れた世界へ連れ出してもらえるような気がします。私も『月の少女ルナ』で太陽族、月族に触れたばかりだったので、この詩が「日と月と…」から始まっていたのにもハッとしました。また忙しい毎日が始まります。せめて心の中だけでも、こんなゆったりとした時間を持っていたいと思います。ひなたまさみ参考湯川仁士1953年、静岡県小山市に生まれる。早稲田大学卒業。トルコ日本芸術世界勲章受賞。丹沢自然保護協会「丹沢だより」に、絵と詩の作品『四季の抒情』を連載中。

2007年01月05日

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ごあいさつ

今年もあとわずか。みなさんには、今年一年、大変お世話になりました。ありがとうございました更新がまばらだったり、なかなか訪問できなかったり…みなさんにはたくさんご迷惑をおかけしましたね。申し訳ありませんでしたみなさんからの心温まるコメントに支えられ、根気のない私がこうしてブログを続けることができています私はブログの内容から、「優しくて、いつも明るくて、前向きで、理想的なお母さん」と誤解されているかもしれませんが、そんなことはありません。泣いたり、笑ったり、凹んだり、迷ったり…いたって普通のお母さんです。私がブログに我が子のことをたくさん書くのは、「うちの子たちが特別だから」と思っているからでもありません。（そういえばうちの子も…）（そんなこと、うちでもあった）何かが上手にできるから、頑張ったから、じゃなくてもいい。理由なんかなんにもなくてもいい。あなたが生まれてきてくれて、今日も生きていてくれるそれだけでもう、あなたはお母さん（お父さん）を幸せにしてくれているよ。大好きだからね子どもたちとケンカした日も、いっぱい叱っちゃった日も、（自分も含めて）ここに来てくださったみなさんが、なんだかポカポカあったかい気持ちになって、我が子をギュ～っと抱きしめたくなる。…そんなブログになったらいいなそれが開設時から変わらない私の願いです。みなさん、どうぞ良いお年をお迎えください。来年もよろしくお願いいたします！（年内にはもう更新ができないかもしれません）来るべき新年が、みなさまにとって素晴らしい一年となりますように☆１月１日の元旦に、二藤部冬馬さんとの初コラボレーション作品『月の少女ルナ』を公開しますお時間のあるときに読んでいただけると嬉しいです♪ひなたまさみ

2006年12月29日

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近日公開！新作予告♪

「奇跡の出逢い」がありますね。よくこの人と、このタイミングで出逢えた！というような…。私が二藤部冬馬さんと初めて会ったのは、JPS出版局の設立パーティーのときでした。「冬馬さんの音楽には愛がある」「ハルオがさんざん探して、やっと出逢えた人なのよ」「ハルオは冬馬さんの曲が大好きだから、サキちゃんの”メロンパンの一日”にも、きっと彼の音楽を使わせてもらうでしょうね」パーティーでセトハル君に紹介された彼は、ちょっとシャイな美少年という第一印象。私は顔が美しい男の人って、ちょっと苦手しかも、年齢も私よりずっとずっと若いし…共通の話題がないじゃない？ところがセトハル君のお母さんセトママさんが、彼の故郷が山形だと教えてくれました。そして作曲するときには山形に帰って、故郷の自然に触れる、とか。「故郷は山形ですか？うちの主人も山形なんですよ。山形のどちらですか？」「○○です」（緊張していて覚えていないのか、私の脳の記憶力が負けたのか？ごめんなさい、忘れちゃった！笑）「うちの主人のところはもうすごい山奥で…ちょっと行くと、熊が出て…山菜が美味しくて…」聞かれてもいないのに、一方的にしゃべりまくるオバサンやがて彼のCDがその場で販売されていることを知り、一枚購入することに。「あ、でも…”メロンパンの一日”に使われる曲は、この中には入っていないんですけど」申し訳なさそうに言ってくれる冬馬さん。「いえ、いいんです。聴いてみたいので…」それは「彼が美しいから」という理由「だけ」ではなくて（笑）、本心でした。シンセサイザーの音楽っていったいどんな感じだろう？セトハル親子が大好きな、愛のある曲って？CDを渡しながら、冬馬さんが「ぜひ４曲目を聴いてみてください。Lunalian（ルナリアン）っていう曲なんですけど…」それはアルバムのタイトルにも書いてある曲名でした。「ルナリアン…ルナって、月ですよね～」（そうそう、たしかスペイン語よ。ヒッポやっていて良かったぁ♪）「そうなんです。僕は月の住人なんで…（笑）これは月をイメージして、平和を願って作った曲なんです」とたんに冬馬さんの瞳が輝き始めます。その曲に、よほど深い思い入れがあるのでしょう。そういえば、セトママさんからこんな話を聞いていました。「冬馬さんとハルオが初めて会ったとき、ハルオが彼に”夢は何ですか？”と尋ねたんだけど、その答えがハルオの夢とピッタリ一致していたんだって」「え？どんな夢なんですか？」「ふふふ…”月へ行ってみたい”って」月へ行きたい青年たち。月の妖精…月の少女…そうだ！…「月ですか～！そういえば私、ちょうど月の妖精の物語を書きたい、って思っていたところだったんです！」（…これも美しい冬馬さんの興味を惹くために、でたらめを言ったわけではありません。念のため。笑）数ヵ月前から、私の頭の中でひとつの物語が浮かんでいました。月の妖精…それは娘のサキ（小６）でした。私にとって、サキは月からやってきた妖精のような気がしてならなかったから。サキが月なら、私は太陽自分とまったくタイプの違う娘を育てるのに、これまで私はずいぶん戸惑ったし、迷ってきました。「どうしてそう思うの？」「どうして？」私とサキは、いつもお互いにこの質問を繰り返しながら、少しでも相手のことを理解したい、と思ってきました。そしてようやくたどり着いた私なりの結論が、”月の妖精”というイメージだったのです。（これは長編になる！）と思った私は、物語に必要な知恵を授かるために、何冊も関連の本を読んで準備にかかりました。でもなかなかうまくまとまらず、ずっと頭の中でぼんやりしたままでした。帰宅すると、早速私はLunalianをかけてみました。そしてその曲こそが、私にとっての奇跡の出逢いだったのです（これよ！これ！）曲に合わせて、ぼやけていたストーリーが、どんどんまとまっていくような気がしたのです。それでも、しばらくはやっぱり書き出せませんでした。書きたいことがあまりにも膨大になってしまい、どこから手をつけて良いのか、またしても霧の中に迷い込んでしまったよう。次の衝撃は、先日日記で紹介した冬馬さんのブログで見た、Lunalianの動画。１回、２回…そして３回目に見ていたとき、（そうだ）それからは、一気に書き上げました。Lunalianを聴きながら、その曲に導かれるように指の先から溢れてくるストーリー。翌日には、形になっていました。私はその出来たての新作を、週末のヒッポとセトハル家のクリスマスパーティーで、早速発表してみました。涙を流して聞いてくれる人。「高校生の子どもに聞かせたかった」と言ってくれる人。「曲とストーリーが、不思議なくらいピッタリ！」と驚く人。一人の中学生の女の子は、「感動したよ！これを膨らませて、長いお話にするといいよね」（あはは♪そうそう、もともとはそのつもりだったんだよ。笑）Lunalianとの出逢いは、私がこれまで考えてもみなかった、まったく新しい形の作品を生み出してくれました。そして…その作品を…いつもブログに来てくださる皆さんにも気軽に見ていただけるよう、近いうちに公開できることになりました機械音痴な私ですから、自分ではできないので、セトハル君の力を借りて、なるべく早く発表したいと思っています。タイトルは『月の少女ルナ』サキと私の格闘の日々。すべての思い出を詰め込んで…今の私の精一杯の愛を、月に導かれて表現した作品です。どうぞ楽しみにしていてくださいね♪みなさんには一足早く、二藤部冬馬さんの”Lunalian"を聴いていただけると嬉しいですひなたまさみ

2006年12月26日

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メリー・クリスマス☆

サキ（小６）とヒデキ（小３）へ…ヒデキ、今年もあなたのサンタさんは、ドキドキしながら枕元へプレゼントを無事届けて帰って行きましたよ♪「ママ、サンタってママなの？」って、突然聞かれたときはビックリしたよ！（いよいよきたか！？笑）「ど、どうして？」「だって、友だちがそう言ってたから」「そっか…じゃ、きっとそのお友だちはサンタさんがいることを信じられなくなっちゃったから、サンタさんもその子のところへは行けなくなっちゃったんだね。そうするとお父さんやお母さんがサンタさんの代わりをするしかないからね」「ふーーん。そうなんだ！じゃ、オレのところはちゃんと来るよね？」「もっちろんだよ」（ふぅ～～っ）次にドキッとしたのは、「うちのサンタは1万円以内のものじゃないといけないから…」と、呟いたのを聞いたとき。（確かにそうだけどさ～、私はそんなこと言ってないぞ！ずいぶん現実的なサンタさんじゃないの！？笑もしかして…？）「ねぇ、どうして１万円以内なの？」「あのね、お姉ちゃんが”サンタさんは世界中の子どもたちにプレゼントするから大変じゃない？ヒデキはもうそういうことがわかるくらい大きくなったんだから、１万円くらいまでのものにしてあげなよ”って言ったの」（やれやれ、サキだったか…）今夜寝るときに、「早く寝ないとサンタさんが来てくれないから」と、慌てて布団に入って、すぐに目を閉じたヒデキ。何とか今年もサンタさんを迎えることができたけど、もうすぐあなたはサンタさんから卒業するでしょう。サキ、ヒデキより一足早く、サンタさんがどんな人か知っているあなた。それを承知で、弟のヒデキにつきあって、一緒にサンタさんにプレゼントをお願いするお手紙を書いて、ツリーに貼ってくれたね。「ヒデキが信じている間は、やっぱり大事にしてあげないとね」…弟の信じる気持ちを大切に守ってくれたサキ。もう立派にサンタさんの仲間入りだね♪ありがとうママは毎年この日になると、これまでのクリスマス・イブのことを思い出すんだよ。プレゼントがなかなか決まらなかったり、直前になって急に変更したり、人気のもので売り切れだったり…何軒も探し回って、いっぱい冷や汗もかいたよ。親戚やお友だちに手伝ってもらって、やっと手に入ったときの嬉しかった気持ち。枕元に置くときの、ドキドキする気持ち。朝、喜ぶあなたたちの歓声を聞き、笑顔を見られるときの幸せな気持ち。どうしてママはそんなに一生懸命になってきたのか、わかる？心の中に、ひとたびサンタクロースを住まわせた子は、心の中に、サンタクロースを収容する空間をつくりあげている。サンタクロースその人は、いつかその子の心の外へ出ていってしまうだろう。だが、サンタクロースが占めていた心の空間は、その子の中に残る。この空間がある限り、人は成長に従って、サンタクロースに代わる新しい住人を、ここに迎えいれることができる。　　(松岡享子・著　「サンタクロースの部屋」　こぐま社・刊)そう。２人の心にサンタクロースの部屋を作ってあげたかったから。目に見えないものを感じたり、信じたりできるって、とっても素敵なことだとママは思っているから。いつだったか、サキに「ママにはサンタさんが来ないの？」って尋ねられたとき、「ううん。ちゃんと来るよ」って、ママは答えたね。あれは嘘なんかじゃない。ママは今でもサンタさんはいる、と信じているよ。ママがサンタさんからもらえるのは、プレゼントじゃなくて、あなたたちの笑顔。２人の幸せいっぱいの笑顔が、ママまで幸せにしてくれる。それが、最高の贈り物サキとヒデキのおかげで、ママの心の中にも大きな大きなサンタクロースの部屋があるんだよ♪さぁ、もうすぐヒデキが、いつもよりずっと早く目を覚まして、興奮した顔で私を起こすだろうな…ママもそろそろ休まないとね。みなさんにも、Merry ChristmasひなたまさみPS:先日「速報」で触れたセトハルくんの「うぇぶたま」出演の件。実際にうつったのは、ほんの一瞬だけでした(^^;みなさん、ごめんなさい！週末はヒッポと、セトハル家での楽しいクリスマス会。不在でコメントのレスなどが遅れています。（これもごめんなさい！）もうしばらくお待ちくださいね♪

2006年12月24日

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速報です！

みなさん、おはようございます速報です今夜（深夜ですが）、ゲームクリエイターのセトハルくんこと瀬戸晴生（せと　はるお）さんの作品”My Diamond Baby”がTVで紹介されるそうです。（セトハルくんは、私の娘サキの創った絵本『メロンパンの一日』をコラボレーション作品としてパソコンゲーム（動く絵本）にしてくださる方です）そして先日の日記でも紹介しました、そのゲームの中に使われている二藤部冬馬（にとべ　とうま）さんの音楽も紹介されます。（セトハルくんがゾッコンのアーティスト。彼の音楽の優しさ、美しさに魅せられ…新作「メロンパンの一日」でも、きっと彼の音楽が使われるでしょう）クリエイターのタマゴ。発掘バラエティ『うぇぶたま』 ◆テレビ東京　12月22日(金)26:10～ ◆日本海テレビ　1月22日(月)26時01分～ ◆ティー・ヴィー・キュー九州放送　1月15日(月)24時53分～ ◆福島中央テレビ　1月10日(水)24時56分～ ◆北日本放送　1月25日(木)25時55分～ ◆テレビ愛知　1月17日(水)24時58分～（予定のため、変更の可能性アリ）今日の二藤部さんのブログで、彼が平和への祈りを込めて作曲した”Lunalian”を聴くことができます。私も大好きな曲です♪みなさんも気ぜわしい毎日をお過ごしのことと思います。クリスマスプレゼント代わりに…「メロンパンの一日」の予告版として…？ぜひ、彼の奏でる美しい音色に、しばし安らぎのひとときをお過ごしください。今日も素敵な一日となりますように☆ひなたまさみ

2006年12月22日

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闘うバイオリン弾きさん

おはようございますごめんなさい！今日は一気に２本目です。速報です（って、もう一日遅いですが…）まずは、両国のご隠居さんが掲載された昨日の東京新聞の記事ですそして驚いたことにもう一人、昨日の新聞に載った人がいました。いつもこのブログでコメントを残してくださっている”闘うバイオリン弾きさん”こと西垣恵さんの記事が、昨日12月15日（金）の中日新聞やyahooのボクシングニュースに掲載されました！西垣さんが彼の母校である愛知県豊岡中学校にて講演、という記事です。私が西垣さんと初めて会ったのは、今年の夏。息子ヒデキと２人で通っていた夏休みの不二ボクシングジムで。ロッカールームから小さめのスーツケースのようなものを提げて出てきた西垣さん。Ｔトレーナーは私たちに、「このケースの中には、銃が入っているんですよ」と冗談を言ったあと、「いえ、彼はプロボクサーですが、実はバイオリンのプロでもあって、テレビＣＭや映画音楽もたくさん弾いているんですよ」「え～～っ！？本当ですか？」（ボクサーで？バイオリン？？？）あまりにも唐突で、イメージは湧かないまま、「あの、バイオリン、見せていただいていいですか？」と、わかりもしないのに見たがる私。「ええ、いいですよ」と、すぐにケースの中を見せてくれる西垣さん。「おお～～～っ！！！」よくわからないけど、ものすごぉ～っく高そうなことだけはわかる気がします。「何か、弾いてもらいますか？」と、Ｔトレーナー。「えっそんな…プロの方の生演奏を（タダで聴けるなんて）？」…実は私、自分では楽器の演奏はできませんが、ピアノとバイオリンは聴くのが大好きで、特に好きなフジ子・ヘミングさんや川畠成道さんのコンサートには何回も足を運んでいます。でも、プロの人に目の前で演奏してもらったことなんて一度もありません。こんなチャンスは滅多にない！と、すかさず、「い、いいんですか？」西垣さんは、相変わらずにっこりしながら、「ええ、いいですよ」そして、手にしたバイオリンで本当に演奏を始めてくれたのでした。（いつもは”ロッキーのテーマ”などが流れている）ボクシングジムのリングの脇で、じっと正座をして耳を傾ける私とヒデキ。目の前でバイオリンを奏でる西垣さん。ちょっと、なかなか見られない光景ですね（笑）それはとても贅沢で幸せなひとときでした「ありがとうございました」たった一曲でしたが、私には長い夢のような時間でした。優しいソナタ…その美しい音色と旋律は、今でもはっきりと心に響いてきます。それはもちろんヒデキにとっても初めての経験。すっかり感動と興奮に包まれた私たちは、帰り道もずっと、演奏してもらったメロディーを２人で口ずさんでいましたそんな忘れることのできない素敵な思い出を私たち親子に贈ってくれた西垣さんだったので、いつか皆さんにも紹介したいな、と思っていたところでした。ミクシィをされている方は、”ひなたまさみ”のマイミクシィから”闘うバイオリン弾き”さんを探してみてください♪西垣さんのHPへも遊びに行ってみてくださいね～！西垣さん、お疲れさまでした。私たち親子はボクサーとしても、バイオリン弾きとしても、西垣さんを応援しています♪これからも、どうぞよろしくお願いいたします。ひなたまさみ

2006年12月16日

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新たな門出

おはようございますいつも来てくださってありがとうございます。なかなかみなさんのところへ行けなくて、申し訳ありません今日はブログ仲間、両国の隠居さんの満60歳のお誕生日です。長く出版業界に携わってこられたご隠居さんが、出版業界に革命を起こすべく立ち上げることとなったJPS出版局も、今日正式に設立されるそうです。本当におめでとうございますそしてさらに、ご隠居さんの書かれた本が、近日発売されます。『個人出版（自費出版）実践マニュアル』私は「校正のお手伝い」という名目で、一足先にこの本の原稿を読ませていただきました。自分の役割も忘れ、思わずただの読者になって読みふけってしまうほど、興味深く、読み応えのある本でした。出版業界の裏事情、本を出すためにかかる費用、そしてJPS出版局がどうして生まれることとなったのか…ご隠居さんの一編集者としての真摯な姿勢、本作りにかける情熱、誇りが本の随所から伝わってきて、”マニュアル本”のはずなのに、感動で胸がいっぱいになってしまうような一冊でした。実際には、まだ数回しかお目にかかったことはありませんが、ご隠居さんはとっても「聞き上手」な方、という印象があります。そして人が思わず寄って行きたくなるような、穏やかで温かい雰囲気の方です。そんなご隠居さんの、編集者としての熱い想い…出版業界へ投じた一石。（こんな人に手がけてもらって、本が出せたら幸せだな）と、心から思いました。サキ（小６）の短編童話集や私の創作童話を出せる時がきたら、ぜひJPS出版局にお願いして本にしたいです。ブログ仲間のみなさんの中には、いつか本を出してみたい！と願っている方がきっといらっしゃると思います。またご本人はそのつもりはなくても、私がブログを読ませていただきながら、（この人の本が出たら、絶対に読んでみたい！）と思う方が何人もいらっしゃいます。そんなみなさんに、ぜひ一度は読んでおいていただきたい一冊です。ご隠居さんはまた、私の娘サキの中にたくさんの可能性を見出してくださいました。そして、サキにゲームクリエイターのセトハルくんとの出会いをプレゼントしてくださいました。いよいよ来週の月曜日に迫ってきた「JPS出版局設立記念パーティー」では、サキの創った「メロンパンの一日」というお話が、セトハル君の手によってゲームとなり、発表されることになっています。私もサキも、とっても楽しみにしています当日の飛び入り参加もOKみたいです。このパーティーに参加された方には、ご隠居さんのこの本がプレゼントされるそうですよもしも、このブログを読んで参加された方は、当日必ず私に声をかけてくださいね～（メガネをかけた女の子と、太った男の子を連れているお母さんを探してください！笑）ご隠居さんとサキの新たな門出の日。一人でも多くのみなさんとお会いできることを楽しみにしています！ひなたまさみ

2006年12月07日

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みなさん、ただいま♪

やったー私が…この、ひどい機械音痴の私が悪戦苦闘しながら…ついに自力でセットアップ完了しましたよ～（いやぁ～、ほんと！成せばなるもんですね）ほんとに機械が苦手な私は、何回登録してもうまく接続ができなくて、ついにメール受信とインターネット接続ができたときには、嬉しすぎて、泣きそうでしたよでも…なぜか接続先が３つくらいあるんだけど？？？（笑）（登録に失敗したのも残っちゃったのかな？）これまでかなりの量になっていたデータのバックアップも、無事、外付けのものにちゃんと移っているから一安心です。でも、このPCに移すのはこれから…実は今週、編集の仕事が山場を迎えています。そんな中でPCが使えなくなってしまったので、それはもう大変でした土石流のように押し寄せてきている仕事今夜と明日で、何とか目処をつけたいなぁ～そんなわけで、今夜はみなさんにとりあえずのご挨拶だけですが…みなさ～～ん、お騒がせいたしました。「ただいま」で～～～っすこうしてまたここでみなさんとお会いできることが、本当に嬉しいですとにかく大きな声で「ありがとう」って言いたい気持ち。これからも、どうぞよろしくお願いいたしますひなたまさみ

2006年11月30日

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お葬式

こんばんは☆ようやくPCが直ったら、今度は仕事がいっぱいで、真夜中の更新ですブログをお休みしている間に、いろんなことがありました。主人の伯父さんが亡くなりました。火曜日のお葬式のため、月曜日の夕方から家族で山形まで車で出かけました。主人は小学校へあがる前にお母さんを病気で亡くしました。そのお母さんには兄弟がたくさんいて、その一番上のお兄さんが亡くなったのでした。伯父さんには幼い頃からずいぶんお世話になった、と主人から聞いていました。でも、知らせが入ったとき、私は正直ちょっと迷ってしまいました。日に数本しか通らない電車。山奥の小さな部落。車で移動するしかないけど、長時間の高速道路の運転は疲れるし、仕事もてんこ盛り、急な出費…繊細な娘サキ（小６）には、なるべく人の死に直接触れさせたくない。せっかく安定してきた娘の睡眠リズムを崩すのも怖い。そのとき、いつだったか母が言っていたことばを思い出しました。「自分にとって大切な人が亡くなったときは、何をおいても駆けつけるんだよ」主人も「俺一人で行ってくるよ」と言ってくれたのですが、私は、「やっぱり、家族みんなで行こう！」山形まで500ｋｍ。８～９時間の道のりを、主人と交替しながらハンドルを握りました。夕方出たのに、伯父さんの家にたどり着いたのは真夜中の２時半すぎでした。「まんづ、よぐ来たな」既に埼玉や神奈川から駆けつけていた親戚が、和室いっぱいにゴロゴロ転がって寝ていました。迎えてくれたお嫁さんに隙間の布団を見つけて寝るように言われると、ヒデキ（小３）はあっという間にイビキをかき始めたけれど、サキはすっかり興奮状態。「ママ、眠れないよ～この部屋、暑すぎて気分が悪いよ。外に連れて行って！」３時すぎ、サキを連れて家を抜け出し、伯父さんの家の前の道を２人でお散歩。主人の育った家のあった場所へ行き、主人が魚をとって遊んでいた川へ行き…「ママ、お腹すいた」車に戻り、ファミリーレストランを検索すると、１９ｋｍ先！！！「サキ、２人でドライブしようか？」真っ暗な山道を２人でドライブし、ようやく見つけたコンビニで食べ物を買い、そのまま朝まで車の中で過ごしました。亡くなった伯父さんは、村の長老のような人でした。84歳でしたが、スタスタと山へ行っては山菜やきのこをとり、川へ行っては魚をとる。家にいる時は静かに筆を握って書をしたためている。口数は少ないけれど、自然のことなら何でも知っているような、不思議な風格のある人でした。私たちの結婚式のときには、代表者として親族紹介をしてくださいました。「トス（トシ）のオズ（伯父）の…」ふるさと訛りのことばで、緊張しながらも一生懸命その役割を務めてくださった伯父さん。直接会話を交わしたことはほとんどありませんでしたが、その深い皺が刻まれた穏やかな顔に会えると、ほっとするような人でした。山に囲まれた小さな村のお葬式ですが、今回は葬儀屋さんの会場でした。６年前に義父が亡くなったときには、村の人たちみんなで行うような、手作りの雰囲気のお葬式にビックリした私ですが、葬儀屋さんのお葬式は、ちょっぴり寂しいような気がしました。主人の両親が他界し、実家がなくなると、なかなか山形へ足が向かなくなってしまっていた私たち家族。親戚のみんなと顔を合わせるのは、決まって誰かが亡くなったとき。おじいちゃん、おばあちゃんはもういないけれど、子どもたちの成長を喜んでくれるおじさん、おばさんたちがいます。サキを見て、ヒデキを見て、おじいちゃん似だとか、おばあちゃん似だとか…私の知らない義父母の思い出話を聞かせてくれる人がいます。「○○（主人の名前）も、立派になったもんだ」と、主人を褒めてくれ、「まさみさんは、こどもたちをしっかり育てて、たいしたもんだ」と、私のことまで褒めてくれます。「こうして遠くから子どもたちを連れて来てくれている親の姿を、子どもたちはちゃんと憶えていくんだよ」（お金もかかるし、子どものこともあるし、ほんとは迷ったんだけどなぁ…）そんな風に言われると、私は恥ずかしい気持ちになりながらも、やっぱりみんなで行って良かったと、改めて思うのです。悲しみの場で親戚の人たちの温かさに触れ、心の中にあった小さなことがらが、ぜんぶ吹き飛んでしまうようでした。人の温もり、血のつながりのありがたさを、しみじみ感じることができました夕方４時、家族で主人の両親のお墓参りに行き、そのままとんぼ返りほとんど眠らないままの運転は、さすがに緊張のしっぱなしでしたが、翌日の真夜中２時すぎに無事家に戻ってきました。案の定、サキは体調を崩し、数日間は生活のリズムがまた狂ってしまい、私たち夫婦もその日から疲れきった身体に容赦なく襲ってくる仕事の山に追われていますが、それでもこうして生きていられるのだから、やっぱり精一杯頑張らなくっちゃ！と思っているところです。みなさんも、どうぞ素敵な週末を…ひなたまさみ

2006年11月25日

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初めてのゴルフ

みなさん、こんにちは連休が終わり、激務モードに突入！たくさんいただいたコメントのレスもできずに駆け回っていました。ごめんなさいっ！なるべく時間を見つけて、じっくりレスしていきたいと思っています。さて、みなさんは楽しい休日を過ごされましたか？連休中、我が家の休日は日曜日の一日だけでした。その日曜日は年に一度のパパの会社のバスツアーで“東京ディズニーランド”へ行ってきました♪何といってもこのツアー、一日パスポートが大人3,000円、子供1,500円往復のバスの中でおやつ＋飲み物（ビールかジュース、お茶）２本ずつ支給という嬉しいツアーなので、必ず参加するようにしています♪朝の７時過ぎに会社に集合し、解散は22時。一日たっぷり楽しんできました。本当はそのときの報告もしたいのですが、今朝はその前日のゴルフ体験の話を、忘れないうちに書いておきます。土曜日、私の仕事と仕事の合い間の２時間、サキ（小６）、ヒデキ（小３）は生まれて初めてのゴルフを体験しました。ゲームクリエイターのセトハル君のお母さんセトママさんはゴルファー。娘さんでセトハル君の妹のちーちゃんは、来春から“ゴルフ特待生”で大学に入学が決まっているほどの腕前です。そのセトママさん親子が私たちをゴルフに誘ってくださったのです。（ゴルフなんて、と～んでもありませ～～ん）私にとっては、ゴルフ＝セレブ＆おじさんのスポーツとにかく「お金がかかる」というイメージ（セレブ）と、長く営業職に就いていた父が熱心にゴルフをしていたというイメージ（おじさん）しかないのです。「うちみたいな、一般庶民の子どもがやるようなスポーツじゃないですから～～！」それでもセトママさんは、「私はアメリカでゴルフに出会ったんだけどね、向こうじゃ、そういうイメージじゃないのよ。道具だって日本よりずっと安いものからあるから、子どもたちも気軽に楽しんでいてね。私、それがとてもいいことだと思うの♪」と、本気で声をかけてくださったのです。「でも、ゴルフの道具なんて本当に何一つ持ってないんですけど？」「ぜ～んぜん平気。私たちのを使って、一緒に使ってやりましょう」「やったー！いつやるの？」と、私の横で無邪気にはしゃぐヒデキ。そんなヒデキの期待に応えるように、数日後にはセトママさんから日程を決める連絡が入ったのでした。セトママさん親子が普段練習しているゴルフ場は、私たちの住む秦野市内なのですが、ゴルフに無縁な生活をしてきた私は、市内なのに道に迷いながら到着（笑）。それでも緑豊かなゴルフ練習場に足を踏み入れたとたん、（懐かし～～い）小学生の頃、日曜日によく父のゴルフ練習（打ちっぱなし）に姉妹でくっついて行ったことを思い出したのです。父は平日でも毎朝のように５時頃起きて、近所にあるゴルフ場で一汗流してから出勤するほどのゴルフ好きでした。ゴルフには関心のない私たち姉妹の目当ては、裏の川で遊ぶこと。父の練習が長ければ長いほど、私たちが遊べる時間が長いので、とにかく嬉しいのです。時々こっそり父の練習を覗いては、カゴの中のボールの数を確認し、残りが少ないと、「パパ、それが終わっても、まだまだやっててね～」なんて言ったりして…（笑）。何度か父に、「やってみるか？」と、声をかけられ、教えてもらったこともありましたが、長い棒を振り回すのも難しいし、それで小さなボールを飛ばすなんてもっと難しく、私はやるたびに（ゴルフはいいや…）という思いを強くするばかりでした。父の日にも、誕生日にも、父への贈りものは必ずゴルフのシャツ。父はリタイア後、大好きなゴルフ三昧の生活を送ることを夢見ていたようですが…母の介護を一手に引き受け、ゴルフクラブの代わりに包丁を握るようになってから他界するまで、二度とクラブを握ることはありませんでした。（そういえば、お父さんのゴルフ道具、まだ実家にあるのかなぁ～？）私が一人でそんなことを思い出しているうちに、ヒデキはセトママさんにクラブの握り方からスウィングを教わっています。（いきなりの専属コーチ！？なんて贅沢な…）そしていよいよボールを打ちます！！！「ヒデキ、最初はみんな当たらないから、空振りでも気にしなくていいからね」私はヒデキがガッカリしないように、先にフォローに入ります。ところがヒデキ、いきなりポ～ン♪と勢いよくボールを飛ばしてしまったからビックリです！すっかり気を良くしたヒデキはその後もどんどん打ち続け、あっという間に100ヤードを越え、140ヤードあたりまで飛ばせるようになったのでした。セトママさんやチーちゃんは、もちろん一番奥の200ヤードまで届きますが、「ヒデキくん、すっごいねぇ～これならすぐにコースに出られそうじゃない？」と、盛んに褒めてくれるので、気分は早くもプロゴルファー！？（笑）その後はチーちゃんがヒデキのトレーナーになり、的確なアドバイスをしながらヒデキのやる気をどんどん育ててくれ、あっという間にカゴの中は空っぽに…。この姿をお父さんに見せたかったなぁ～☆（あれ？ゴルフって、そんなに簡単だったっけ？）それなら…と、私もセトママさんに教わりながらチャレンジしてみたのですが、私は子供時代とおんなじ(^^;地面ばっかり掘り続ける始末。（ボールさえなければ、うまいんだけどなぁ～～笑）↑「フォームは悪くない」らしいんですけどねぇ～？さて、運動が苦手なサキは…？さすがにヒデキほどではありませんが、私よりはずっとボールが飛んでいるようです。そして私が何より嬉しく感じたのは、とっても楽しそうにやっていることでした。サキはずっと体育が苦手でしたが、スポーツは決して嫌いじゃないようです。バスケットボールでもテニスでも、先生から教わるようなフォームを無視しているのか、そうできないのか、ビックリするくらい自由な（あり得ない？）フォームでシュートしたり、打ったりするのですが、案外それでちゃんと決まったり、ゲームが続いたりするから不思議です☆サキにしてみれば、「あそこに入ればいいんでしょ？」「打ち返せばいいんでしょ？」っていう感じなんでしょうね～。そんな調子でゴルフもいたってマイペース。横でヒデキが「天才！」とか「才能ある！」とか言われていても、ぜ～んぜんそれをプレッシャーに感じないで、自分なりに楽しんでいるところが、サキらしい。休憩中は、セトハルくんと夢中でDSをやりながら、大笑いして盛り上がるサキ。自分の前で練習していた上手なおじさんの脇で真剣に観察しながら、ナイスショットが出るたびに、「すっげぇ～～～！！！」と、歓声をあげるヒデキ。同じ親から生まれた姉弟ですが、ぜ～んぜん違っていて面白いです♪「ねぇ、今度はいつやるの？」と、今度はゴルフに興味を持ってしまったヒデキ。（スポーツには、ほんとに見境がないようです）ゴルフクラブは一本数万円する、とか。「ママ、オレにもああいうの（クラブ）、一本買ってよ～！」と言うヒデキに、「ムリムリムリムリ！！！調子に乗らないでよ～っ」と、冷や汗の私。セトママさんが横で、「だいじょうぶ。中古のでよければ、3,000～5,000円くらいのもあるから。最初のうちは、とりあえず一本あれば十分楽しめますよ」小さいうちにいろんな経験をしておけることは、確かに大事。特にゴルフは、セトママさん一家と出会わなければ出会えるチャンスがなかったと思うと、しばらく月に一度くらいのペースでセトママさんたちとのゴルフを経験させてあげようかな？という気もしています。私たちにとっては、ゴルフも楽しいけれど、そこで会えるセトママさん家族のひとりひとりが大好きだから、みんなで一緒に過ごせる時間が嬉しくって仕方がないのです。本当に人との出会いって、ありがたいですね☆ひなたまさみ

2006年11月07日

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小さな出会い

今朝、いつものように愛犬プリンを連れてお散歩をしていました。運動公園のウォーキングコースへ入ったとたん、私たちのすぐ目の前を歩いていた初老の男性が、プリンに気づき、「かわいいね♪ほら、おいで！」と、声をかけてくれました。大喜びでその男性のもとへ駆け寄り、甘えるプリン。「犬を飼っていらっしゃるんですか？」「いえ、欲しいんですけどね。うちは誰も面倒を見ないから、飼えないんですよ」それから自然に、その人と話をしながら歩きました。「ウォーキングは毎日ですか？」「ええ、1時間ほどね。実は３年前に糖尿病になりかけまして…血糖値が190になったときにお医者さんから10kgくらい痩せるように言われて…」「10ｋｇですか！？それは大変ですね」「それからウォーキングと、あと食事をなるべく野菜中心にして、数ヵ月で痩せたんですよ」「数ヵ月で、ですか？それはすご～い！」「それから3年になりますけど、今も毎日こうして歩いているんですよ」額から汗をいっぱい流しながら颯爽と歩く姿は、とても糖尿病になりかけた人には見えません。「でも、お元気そうですね」「ええ、今では血糖値も標準になって、痩せたおかげで体調もいいんです」会話をしながら、ふと（この人、お父さんと同じくらいかな？）と、リタイヤしてから毎朝ウォーキングをしていた父のことを思い出しました。「あの、失礼ですが、おいくつですか？」「今年の10月で70歳になります」（父が生きていたら、11月で確か71歳だったはず）「じゃ、昭和…」「私は11年です」「やっぱり！私の父と同じくらいなんですね。うちは父が10年、母が12年生まれですから」「ああ、そうでしたか。私らの世代の者は、みな戦争を経験していますからね。お父さんもお母さんも気が強いでしょ？」「あはは♪確かにその通りですね」「さんざん頑張って、働いて…でも私の仲間も、もうガンや糖尿、心臓やらでたくさん亡くなりました。お父さん、お母さんはお元気ですか？」「え？」私は、一瞬ためらいました。病気を克服して、こうして毎日頑張って歩いているこの人に、本当のことを告げることはやっぱりできませんでした。「ええ。ありがとうございます！」ガンで亡くなった父と、入院中の母の顔が浮かびます。（ウソついちゃった。ごめんなさい！）「でもね、本当は私たちの親たちが、もっと苦労をしてきたんですよ。まぁ、若い人たちに話しても、つまらない話でしょうけどね」「いえ、私の母は広島出身で、焼け野原を歩いた人ですから。その頃の話はよく聞いて育ちましたから…」「そうでしたか。あの頃はね～、食べるもんがなかったですからね。芋のつるやら、葉っぱやらを煮て食べましたよ。汁の中に、小麦粉なんて滅多に入ってなかったですから」「そういえば、私の父はよくサツマイモは見るのもイヤだと言ってました」「ええ、ええ。私もね、カボチャとサツマイモはもう食べませんよ」「そうそう！そういえばカボチャもでした！笑」いつもはプリンに水を飲ませる場所も、つい通過してしまいます。そうしてぐるりと一周まわったところで、お別れしました。「それじゃ、失礼します！」「ありがとうございました！どうぞ、お元気で～～～！」テンポ良く歩く後ろ姿を見送りながら、私はちょっぴり切ない気持ちになりました。それから慌ててプリンに水を飲ませ、帰り道はずっと、元気だった頃の父のことを思い出していました。すると家に着く頃には、何だかウキウキしてきました。お父さん、今日は朝からお父さんのことを思い出せたから、やっぱり嬉しいね♪さぁ、今日もがんばるぞ～！ひなたまさみ

2006年09月05日

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講演会の報告です♪

ただいま♪長野から無事、帰ってきましたいやぁ～～、長野は遠かった行きが４時間、帰りは５時間、往復９時間の運転でした。今日は朝から腰痛、頭痛、肩のコリで、ついに接骨院へ・・・そうそう、去年ギックリ腰をしていたことを忘れていました。そんなに遠いなんて知らなかったんだもん！というわけで、今日は長野での長岡秀貴氏の講演会の報告を書きたいと思います。その日、私たちは急に一緒に行ってくれることになったＮちゃんと９時半に車に乗りこみました。（３時間もあれば着くだろう・・・）と思いながら車のナビで検索したところ、到着予定時間は１３時４５分！（まさか！？）講演開始は１３時３０分。（間に合わない！？）幸いＮちゃんの実家が山梨だったので、ナビの出したルートではなく、御殿場経由で行くことに。途中、諏訪湖のＳＡで休憩したときに、景色の美しさにウットリ・・・私の住んでいるところも丹沢の山に囲まれ、のどかな街ですが、同じ山でもまた違うんですね。ちょっと険しい感じでもあり、荘厳な印象もあります。せっかくの講演会だから、遅れずに到着したい！私たちはドライブ気分もそこそこに、お昼も車の中でおにぎりをかじりながら、会場を目指しました。そして、１３時３２分に無事到着！ホールの受付けに走り込むと、チケットを送ってくれたココメ姉さんが一瞬キョトンとした表情で、次にはガシッ！とハグして、号泣！「こんな遠くまでよく来たね～～♪今日はもう無理だと思ってたよ！」（ウソ！？無理っていう選択肢もあったの？笑）慌ててホールに入ると、ちょうど誰かの挨拶が終わり、長岡先生が紹介されるところでした。（やった！間に合った♪）私たちは、せっかく遠くから来たのだから・・・と、ずんずん前へ進み、前から４列目のど真ん中に座りました。長岡先生の今回の講演会のタイトルは「あきらめないで　夢はかならず叶うから」。講演の主な内容は以下の通りでした。（あくまでも私の感想です）長岡先生は1973年生まれの33歳。私よりずっと若いです。世間の人から見ると、「先生」という肩書きに「型破りの」とか「異色の」とかいう形容詞がいくつもくっついてしまうような履歴の持ち主です。長野の上田でやんちゃくれだった、という長岡先生。入った高校は、いわゆる受験に失敗した人たちだらけの（ヤンキーだらけの？）学校。仲間の一人は近所の目を気にする親に制服を隠すように上着を着せられていた、と言います。入学してすぐに思ったことは、みんなの目が死んでいる。そこに何の夢も希望も見えなかった。それでも自分の母校となる以上、胸を張って卒業したい。そこで長岡少年は恥ずかしくない母校に変えよう！と、生徒会長になり、母校改革に取り組みました。野球少年で甲子園を目指していた長岡少年は、その高校時代に突然病魔に襲われます。進行性の脳の病気で、ある日突然左半身がまったく動かなくなり、病院のICUに・・・。そのICUにいるうちに、７人の人が次から次へと亡くなるのを見ながら、（次はオレの番だ）と、生まれて初めて死の恐怖に襲われたそうです。（死にたくない！死にたくない！）運良く生命の危機から脱したものの、医師からは車イス生活を宣告され、絶望の淵に突き落とされます。あるとき、トイレに行こうと病室を出たところ、どうしてもスロープを上がることができず困っていると、一人のお婆さんが助けてくれた。窓に、自分の乗っている車イスをお婆さんが懸命に押してくれる姿がうつる。（自分が手を貸してあげなければいけないようなお婆さん。そんなお婆さんに助けられないと生きていけない自分・・・）このとき、彼は生まれて初めて（死にたい！）と思った。命の危険はとりあえずない。命はあるのに、生きる希望が見えず、生きられない。そんな少年を頻繁に見舞ってくれたのが、担任の先生。その若い男性教師は、遠い未来の話などしなかったし、「頑張れ」とも言わなかった。いつも彼にごく近い未来の具体的な話をしたそうです。「来週、○○があるんだけど、お前どう思う？一緒に考えてくれないか？」その先生のおかげで、自分でも役に立てる、頼りにされている、という気持ちが芽生え、夢中でリハビリし、車イスなしで退院。それは奇跡だと医師に言われたそうです。長岡少年は生徒会長としても全力投球。いつしか学校の雰囲気も変わっていったとき、「やればできるんだ！」を実感。そして、水谷豊が主演だったドラマの影響で小学校教師を目指し、猛勉強して大学受験。くる日もくる日も不合格の通知が届く中、ついに静岡の大学に合格！！（ここらへんは爆笑エピソードがいっぱいでした）大学のサークルでテニスをしていたとき、一人の後輩の女の子が自殺をしてしまった。自ら飛び降りたのにもかかわらず、病院へ運ばれるとき担架の上で「死にたくない。死にたくない・・・」と言い続けていた、そしてそのまま帰らぬ人となってしまった彼女。一方、高校時代の恩師からは「お前は小学校じゃなく、高校教師に向いているよ」と言われ続けていた長岡少年は、やがて「あの先生と一緒に教壇に立ちたい」という夢を胸に、高校教師の資格も取ろうと決意したが、それをその先生に報告する前に、今度は32歳という若さで恩師が急逝。・・・こうして自身の闘病、仲間と恩師の死という経験から「どうせ拾った命なら、少しでも人の役に立ちたい。自分の周りで、もう二度と自殺する人を作りたくない！」と考えるようになったそうです。大学卒業後、長岡氏は、母校（高校）へ教師として帰郷。昔の仲間たちは、自分たちの中から先生が誕生したことを心から喜んでくれ、両親も安堵。ところが、傷つき、心を病む生徒たちの何と多いことか！長岡先生は校内に相談室を自ら作り、その担当になった。「死にたい！」「どうやったら死ねるのか教えて欲しい！」と訴えてくる生徒たち。20歳の頃夢に胸に抱いた「自分の学校を創りたい！」という夢が再び甦り、ついに５年間の教員生活にピリオドを打つ。周囲はみんな猛反対、両親には泣かれたそうです。そりゃそうです。ようやく教員として安定した生活や生き甲斐が確保できたのに、なぜ？・・・親ならそう思うのもわかります。でも、長岡先生にはやっぱり捨てられない夢だったのです。いざ学校を辞めたものの、新しい学校を創るなんて、そう簡単にできることではありません。いろいろ考えた挙句、資金作りのために次に先生が始めたのは“ショット・バーの経営”でした。何ともユニークな人です。教師から一転、バーテンダーになったのです。開店のお祝いに来た教師仲間の一人に、「お前の夢はこれか？こんなことをさせるために、お前を送り出したんじゃないぞ！」と、言われたときのショック。そして次に考えたのが「本を出す」ということでした。自分の想いを一人でも多くの人に伝えたい！一緒に学校を創ってくれる人が欲しい！・・・魂を込めて書き上げた「ダッセン」（HIDBOOKS）を手に、仲間とともに書店を歩き回る日々。その本がベストセラーになり、多くの人たちの賛同を得て、ついに夢が叶ったのです。「侍学園スクオーラ・今人」スクオーラという言葉の語源は「余暇」だそうです。学校はもともと「余暇」だった。その昔、人々には余暇などなく、狩猟や農耕に追われていた。やがて、ほんの少し余暇ができたとき、人々は集い、そこで互いに情報を交換した。それが「学校」の始まりだったようです。つまり、学校というのは「互いに学び、ともに成長する場」である。そんな学校にしたい、という想いが込められています。講演の最後に、とても印象的な話がありました。「コミュニケーション力というと、自分の考えをきちんと相手に伝えられる力、と思われがちだが、本当は“理解できないこと、わけのわからないことを受け入れる力”なんだと思います。」「夢を持つことは比較的やさしい。難しいのは、その夢を持ち続けること。忘れないこと。途中で転んでもいい、休んでもいい、でも消してしまってはいけない」「生徒によく“どうして死んじゃいけないの？”と、聞かれます。僕は必ずこう答えます。死んではいけないから。ダメなものはダメ。”理屈の中で育つ子どもたちは、どんなときにも理屈を求めます。でも、理屈ぬきでダメだということもあっていいと思います。“人を殺してはいけません”“自分で死んではいけません”僕は少なくともこの２つに関しては、何度でも何度でも繰り返して言っていいと思っています。」著書「ダッセン」を読んだとき、電車の中で号泣してしまった私ですが、長岡先生はその印象どおりの熱くて、まっすぐな人でした。無理やり起こして車に乗せたサキ（小６）は、睡眠不足から講演の途中、大きなイビキをかいてしまい、何度か鼻をつまんで起こしたし、ヒデキ（小２）はみんなが笑うと一緒にバカ笑いするので恥ずかしい思いもしましたが、それでも一緒に連れて行ったのは、私は子どもたちに、この長岡先生と直接出会って欲しかったから。そして、最初は「ダッセン」を読んで欲しい、と送ってくれ、今度はチケットを送ってくれたココメ姉さんのおかげで、長岡先生という人の存在を知ることができたのですから、ココメ姉さんにも感謝です☆人と人とのつながり、というのは本当に素敵ですね。ありがとう♪思春期のお子さんをお持ちのお父さん、お母さんにはぜひ親子で、人間らしい人間、心が揺さぶられるような感動を求めている人もぜひ「ダッセン」を読んでみてください！ガツン！とくる一冊です。ひなたまさみ

2006年05月23日

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17歳にタイムスリップバトン♪

みなさん、こんばんは☆今日は今やっと、仕事が一段落しました。今夜は、いつも遊びに来てくださるくうふう３さんからいただいた「17歳にタイムスリップバトン」をやってみたいと思います♪くうふう３さん、ありがとう(^^)/＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊【Q１】17歳の時、何をしていた？17歳といえば・・・高３ですね。浜松の女子高に通っていました♪今年で創立100周年を迎える、規則の厳しい、伝統的、典型的な女子高。ちなみに私のクラスは「藤組」でした☆その学校ではクラスの名前が菊とかスミレとか、月・・・、そうそう、一番成績の良い人たちの選抜クラスは「星組」でしたよ☆（まるで宝塚みたいでしょ？）女子高なのに、テストの度に成績順位を容赦なく貼り出したり、主要教科は成績別のクラス分けだったり、とまぁ、とっても熱心な学校でした。一方、先生と生徒はとっても仲良しで、休み時間になると、質問だけじゃなく、先生方とおしゃべりしたりするのに、職員室が生徒でいっぱいでした♪私の大好きな母校です☆ 【Q２】17歳の時、何を考えてた？ええ～～っ！？あまりに昔のことで思い出せないなぁ～（汗）女子高だから付きあっている人もいなかったし、アルバイトも禁止でやっていなかったし、部活はバレーボールだったけど、家の手伝いのため2年生までしかやらなかったから・・・多感な時期ではあったはずですが、あまり深く物事を考えたりしていなかったと思います(^^;でも、高校時代はとっても楽しかった記憶があるので、お友達にも先生にも恵まれて、毎日充実して過ごしていたのだろう、と思います♪【Q３】17歳のイベントといえば？やっぱり「学園祭」かな？正門の前にズラリと生活指導の先生たちが立ち並び、招待状のない男子は入れなかったし、招待状には誰からの招待かがわかるようになっていました。他校へ通っていた妹が、制服の袖をまくったまま入ろうとして、「きちんとおろしなさい」と指導を受け、あとで文句を言っていました（笑）。女子高なので、共学だと男子が担当するような作業もすべて女子がやるわけですよね。この学校で、思いっきりいろんなことにチャレンジできました。あ、私は何故かバンドをやることになって、歌いました♪オフコースの曲でした。練習で学校へ泊まったりして、、、ドキドキしたし、歌も下手だったけど、大きな達成感がありました！【Q４】17歳でやり残したことは？「読書」ですね。たまたま仲良しの物理の先生が読書家で、たくさん小説や歴史ものを貸してくださったことで、読書の楽しさにハマりました。毎日１冊のペースで読むようになった頃、模擬試験で国語の偏差値が一気に10点上がってビックリしたことがありました。でも若いうちに、もっともっとたくさんの本を読んでおけば良かったなぁ～。【Q５】17歳に戻れたら何をする？本を読みたい！楽器を習いたい！（ピアノかサックス）あとは・・・当時経験できなかった、同じ高校生の男子の友だちもいっぱい作りたい！それから、英語圏でない国で、一年間ホームステイ留学をしてみたいです。ドイツかフィンランド、ロシア、インドネシア、フランス、イタリア、ブラジル、中国・・・行ったことのない国ばかりです。【Q６】17歳に戻っていただきたい人いつもコメントをくださる方たちの中から、どなたかお願いします♪乙姫さん、noppyさん、moeさん、スーパーTAKEさん、twohanさん、chuyoshikoさん、お奉行さま、ヒーローさん、jojoさん・・・いかがですか？みなさんの学生時代のお話、ぜひ伺いたいです(^^)よろしくお願いします♪ひなたまさみ

2006年02月02日

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写真展に行きました

みなさん、おはようございます。年末から年始にかけて体調を崩し、しばらくお休みしてしまいましたが、ようやくブログ復活です♪ご心配をおかけして、申し訳ありませんでした。今年もどうぞよろしくお願いいたします！昨日、ブログで出会ったjojoさんの主催されている写真展「戦争が終わっても」に、サキ（小５）とヒデキ（小２）を連れて行って来ました。サキの睡眠障害が戻ったり、いろいろなことが重なって、精神的にもかなりぐったりしてしまっていたので、写真展に行きたい、お手伝いしたい、という気持ちばかりで、なかなか行動に移せない焦りを感じていたところ、名古屋のスーパーTAKEさんが名古屋から車で行かれることを知り、そのパワーに背中を押してもらうように決心したのでした。ブログだけでのお友だち、一度もお目にかかったことのないTAKEさんですが、いつもブログでたくさん力をいただいている方なので、この機会にぜひお会いしたいな、という気持ちもありました。当日は午後２時頃に到着する予定でしたが、やはりサキが起きられず、２時間近く遅れての到着になってしまいましたが、TAKEさんが冷たい風の吹く会場の外まで迎えに出て下さいました。ブログに写真が載っていたので、一目でTAKEさんだとわかりました。名古屋から同行されていたみんなのなおかさんも紹介していただきました。なおかさんはTAKEさんの仕事仲間。なおかさんは、とっても若くて、キュートなお姉さまでした☆そして写真展に案内していただき、jojoさんとも初めての対面です。jojoさんは素顔で、とても美しい人でした。内面の美しさや強さが滲み出ているような印象。昔キリスト系の学校へ通っていた頃の先生方（シスター）を思い出しました。娘の手を引いて写真を一枚ずつ説明しながら見ている間、ふとヒデキを探すと、少し離れたところでTAKEさんがヒデキと笑顔で会話してくださっています。突然「ひなたさんですか？」の声に振り返ると、連日お手伝いをされているあんずさんが声をかけてくださったのでした。あんずさんとも初めての対面でした。あんずさんの明るい笑顔にとっても心が和み、嬉しかったです♪会場のあちこちにjojoさん手作りのメッセージボードがあり、アフリカの布と一緒にセンス良く飾られていました。アフリカの人形や楽器、民芸品なども展示されていて、jojoさんがアフリカのことが大好きで、みんなに知ってもらいたい！と思っていらっしゃることが、まっすぐ伝わってきました。全国のブログ仲間やjojoさんのお友だちからのメッセージカードやみなさんが心を込めて作ってくださったビーズアクセサリーには、胸が熱くなりました。会場全体がjojoさんと、jojoさんを応援する仲間のみなさんの「愛」で溢れていて、これまで見たことのない温かい写真展だったように思います。多くのリベリアの子どもたちが戦争の犠牲になってしまった現実。そして戦争が終わった今も、その爪痕は深く、子どもたちの心を蝕んでいる・・・。教室が足りなくて、ひとつの教室の２枚の壁にそれぞれ黒板をつけ、すし詰めになった子どもたちに２つの授業が行われている光景にサキはとても驚き、いつまでも見ていました。写真は正視できないほど衝撃的なものもありましたが、今、この平和な日本で毎日家族と布団の中で眠れる、という「あたりまえ」のことに感謝する気持ちを思い出させてもらいました。ビーズアクセサリーの売り上げ金はそのままリベリアへの献金となる、ということだったので、私たち親子は5点ほど購入させていだきました。どなたが作ってくださったものかはわかりませんが、jojoさんの開いてくださった写真展のことを忘れないよう、サキとヒデキにもブレスレットとネックレスをそれぞれ選びました。最後にアンケートを記入している時、退屈なヒデキは展示してあったアフリカの小さな楽器を触って遊んでいたのですが、突然、「あっ！オレわかったよ！」と、ドレミファソラシ♪と順番に弾き始めたのです。キーは真ん中がドで、左右にひとつずつレ、ミ、、、と広がっていくような配置になっていて、とても不思議なつくりでしたが、ヒデキがそれを発見したことをjojoさんも、「それに気づいた人は初めてやわ！」と受けてくださったので、ヒデキはすっかり上機嫌(^^)アフリカのお母さんたちの人形に興味を持ったサキにjojoさんは、「ほら、見てごらん♪赤ちゃんをおんぶしてるよ。アフリカではね、こうやって背中のずっと下の方に頭がくるようにおんぶするのよ。おしりに座らせる感じでね・・・」と、丁寧に説明して下さいました。アフリカの食べ物のことなども本当に丁寧に教えてくださり、最後に「トンボ玉」というビーズに興味を持っていつまでも見ているサキに、jojoさん手作りのトンボ玉をひとつ選んでいいよ、と箱を持ってきてくださいました。当然そばにいたヒデキは、「オレも！」jojoさんが、「一人ひとつずついいよ。お母さんにも選んであげてね」と言ってくださった途端、ヒデキは自分の選んだものと色違いの物を手にして、「オレとママ、お揃い！」とニッコニコ♪「え～～？ママには、お花の模様の方がいいよ」と、サキが横から口を出しても譲らない様子に、jojoさんがもうひとつ色違いのものを取り、「これもいいよ。ほら、これで３人お揃いになったでしょ？」結局jojoさん手作りのトンボ玉を、図々しくも４つもいただいてしまいました(^^;たくさんの人たちの応援もありますが、それにしてもこれだけの会をたった一人で主催されたjojoさんの情熱と行動力には、本当に頭が下がります。一人の人間としても、とっても尊敬します。jojoさんのおかげで、リベリアという国が、近くなったような気がします。子どもたちが興奮して騒いでしまったり、TAKEさんやjojoさんには申し訳なかったのですが、それでもやっぱり一緒に行って写真を見たことや素敵な大人の人たちに出会えたことは、本当に良かった、と思いました。今日は写真展最終日です。もし近くにお住まいの方で、興味を持たれた方がいらっしゃったら、ぜひ足を運んでみてくださいね☆ひなたまさみ

2006年01月09日

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みなさ～ん、よいお年を♪

みなさん、こんばんは☆あと残り数時間で、今年が終わろうとしています。みなさん、いかがお過ごしですか？喪中につき、新年のご挨拶はご遠慮させていただきたいと思いますが、今夜は今年の締めくくりに、この一年間を自分なりに振り返ってみようと思います。今年は父が亡くなりました。大好きだった父の死は、私に改めて人の命の尊さを教えてくれました。すべての人に与えられた限られた命。今、こうして生きていられることへの感謝。そして父がその生き方を通して私に教えてくれたたくさんのこと、親として惜しみなく与え続けてくれた愛情への感謝。そして私の拙書「おねえちゃん」と母が病床で綴った「とうせんばと私」を出版。応援してくださる方々のあたたかさに何度も涙を流しました。周りの人々への感謝。この一年は、一言で表現するなら、「感謝」の一年でした。ブログを通して、いつも声援を送り続けてくださったみなさん・・・本当にありがとうございました。そして来年。私は40歳になります。幼い頃、少女の私の目には、40歳の人たちは大人に見えました。何でも知っている、立派な大人。ところが実際に自分が40歳になろうとしている今、一人の人間としての自分自身があまりに未熟で、恥ずかしい気持ちがしています。それと同時に、もっといろんなことを知りたい、学びたい、という気持ちが湧き起こってきているのを感じています。意欲が漲る一方で、体力の衰えも痛切に感じているのもまた事実です。来年はまず「健康第一」でいきたいと思います。そして来年からスタートする次の40年では、少しずつで良いから日本と世界の歴史を学び、移りゆく時の中で私たち人間が大切にしてきたもの、変えていくべきこと、守るべきことをじっくりと見つめ、次の世代へ手渡したいものを探していけたらいいなと思っています。このブログを読んでくださるみなさん、本当にありがとうございます！みなさん、どうぞ良いお年をお迎えくださいね☆来年もみんなでいっぱい笑って、いっぱい幸せを感じましょうね♪これからも引き続き、よろしくお願いいたします(^^)v追伸：明日から実家へ帰ります。風邪は何とか落ち着きました。ご心配をおかけしました！　　　「宝くじ」、初めて3000円が一枚当たりました（笑）ひなたまさみ

2005年12月31日

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私のサンタクロース

こんにちは♪全国各地で雪が降ったようですね。停電や交通機関への被害も出たようで、まずはお見舞い申し上げます。滅多に雪が降らない地域のみなさん、慣れない雪に滑ってケガなどしないよう、どうか気をつけてくださいね。息子のヒデキ（小２）が、今朝目覚めるとすぐに、「ママー、いよいよ明日の夜、サンタさんがくるんだよ！」と、目を輝かせて言いました。幼い子どもたちが何かを信じるまっすぐな瞳を見ると、私はとても崇高なものを感じます。そしてそんな時、率直に、「子どもたちの夢を叶えてあげたい。しっかり守っていきたい。」っていう気持ちになるのです☆そこで今日は、サンタクロースについてふと思い出したことを書きたいと思います。「私のサンタクロース」私は広島県の呉という町で生まれ、小学校を卒業するまで12年間、そこで暮らしました。私の大好きな故郷です。私が小学校へ入ってすぐに弟が生まれ、２年生になると妹が生まれ、私は５人兄弟の２番目のお姉ちゃんとなりました。母は出産後、リューマチを患い、寝たり起きたりの生活になってしまったため、ご飯を作ったり、洗濯をしたり、生まれたばかりの弟と妹の世話をするのは、３年生、２年生、幼稚園年長の私たち、上３人のお姉ちゃんたちでした。母は病気で寝ている、父はいつも出張でいない・・・。家の中はどうしても暗くなりがちでした。でも、私たちにはサンタさんのような人がいたのです。ほとんど毎日、夜になると「ハロ～～♪」とやってくるパピちゃん。パピちゃんが来るだけで、家の中がパッと明るくなります。パピちゃんは母のお姉さん。だから本当は伯母さん。でも、いつの頃からか私たちは伯母たちのことを「パピちゃん」と呼んでいたのです。結婚していないパピちゃんは、市内におばあちゃんともう一人のパピちゃんと暮らしていました。一番お姉さんは銀行に勤めていたから「銀行パピちゃん」、下のお姉さんは名前がカヨコさんだから「カコパピちゃん」。こんな風に私たちは使い分けていました。銀行パピちゃんは、美味しいものを食べることが大好き♪カコパピちゃんは、美味しいものを作ることが大好き♪だからいつでも私たちに美味しいものを持ってきてくれました。カコパピちゃんはお店をやっていて忙しい人だったので、毎晩のように通って来てくれたのは銀行パピちゃんの方でした。（今日は何を持ってきてくれたかな？）パピちゃんがくると、いつも私たちはワクワク迎えます。パピちゃんは、いつも何かお土産を持ってきてくれました。シュークリームやケーキ、町で一番オシャレなパン屋さんのパンを箱いっぱいに買って来てくれたり、、、。あるとき私たちの顔より大きなまんまるいフランスパンを３人の前に出し、「さあ、せ～の♪でかぶりつくんよ！誰が一番おっきいお口で食べられるかなぁ～～？」なんて言うから、アゴが痛くなるくらい思いっきり口を開けてかじりつくと、カタイ、カタイ！！！（涙）ご飯のあと、私たちを銭湯に連れて行ってくれて、パピちゃんが湯船の中で歌うのは、「トゥインクル　トゥインクル　リトルスター♪・・・」“きらきら星”の英語の歌。英語で１から10まで数えるのを教えてくれたのも、銭湯の湯船の中でした。パピちゃんは英語が話せるわけじゃなかったと思うし、今思えばコッテコテのカタカナ英語だったと思うけど、パピちゃんと歌うのはとっても楽しくて大好きでした。小学生の私たちが作れる夕食は、まだレパートリーが少なく、炒り卵と炒めたウインナーばかり続いたり、その頃ようやく出たレトルトカレーに頼る日もありました。そんな時、パピちゃんは栄養のバランスを心配したのか、張り切って目玉焼きを作ってくれるのですが、食べることは大好きでも料理は苦手なパピちゃん、いつも真っ黒にこげた目玉焼きが乗っかってしまうのも、なんだか可笑しくて・・・。帰るときも、玄関で「じゃ、また明日ね！“さよなら三角また来て四角四角はとうふ、とうふは白い・・・♪」なんて歌いだすから、いつまでたっても帰れない（笑）。市内に洒落たレストランが出来ると、お休みの日に私たちを連れて行ってくれるのもパピちゃんでした。「ババロア」を生まれて初めて食べてビックリしたり、大きな水槽に綺麗な熱帯魚が泳いでいる喫茶店でホットケーキを食べたり、真夏に白玉宇治金時を食べようと注文したら、クーラーが効きすぎて、最後には爪が紫色になってガタガタ震えながら食べたのも、ぜ～んぶパピちゃんと。ニンジンが嫌いな私たちにニンジンを食べさせようと必死だったパピちゃんは、「ほら、これを食べたらね～、お姉ちゃんは大きくなったら大原麗子みたいになるんよ。まーちゃんは松坂慶子、みーちゃんは坂口良子みたいに美人になれるんよ～！」って言ってくれるのですが、私たちには（それ、誰だよ～～？笑）クリスマスになると、バスに乗って広島まで出かけ、百貨店へ・・・。上の３人にお揃いで素敵なパーティードレスのようなワンピースとピッカピカのエナメルの靴とオーバーコートや襟巻きをポン♪と買ってくれ、私たちの気分はもうすっかりシンデレラ☆です(^^）宝くじを買うと、必ず「はい♪おまじない☆」と、私たちに１枚ずつくれて、ウィンクをする。私にとってはまるでサンタクロースのような、いつも夢を運んできてくれる素敵な素敵な伯母さんでした。そのパピちゃんが腎不全で倒れてしまったのは、私が18歳の時でした。アメリカ留学を翌年に控え、学校が休学になってからの数ヵ月間、私は懐かしい呉の町へ戻り、学費稼ぎのアルバイトをしながらパピちゃんに付き添いました。皮肉にもパピちゃんは、入院先の大きな総合病院が新設されたとき、銀行から会計窓口を任され、そのスタートから一生懸命働き、その責任感の強さで、高熱が出ても、血圧が200を越えても仕事を続け、ついにその病院の入院患者となってしまったのです。入院していても、パピちゃんはいつも私たちのことを気にかけてくれていました。「あ～、今日は○○ちゃんのお誕生日じゃね。あの子は小さい時から身体が弱かったけん、無理したらいけんのよ・・・」「まーちゃんたちと毎年お花見に行ったのが楽しかったねぇ～。」（パピちゃんは、こんな風にいつも私たちのことを大切に思っていてくれたんだ！）パピちゃんの入院している部屋は、いつもお花で溢れていました。ナースの方たちもよく「ここはいつもお花屋さんみたいじゃね～♪」と、見に来てくれました。パピちゃんは決してお金持ちでも有名人でもありませんでした。小さな町の病院の会計窓口で働く、一人のおばさんでした。それなのに、パピちゃんが窓口にいないことを知った患者さんたちが、次から次へとお花を持ってお見舞いに来て下さるのでした。ある日も一人のおばあさんが訪ねてきて、「ここに○○さんがいらっしゃいますか？」私が姪だとわかるとそのおばあさんがこんな話をしてくれました。「私はね～、物忘れがはげしいけん、よく財布を忘れてしまうことがあって・・・○○さんは忙しいのにいっつも笑顔で“私が立て替えておきますから、また次の時でいいですよ”と言って貸してくれて。私しゃ、ほんまにあなたの伯母さんには感謝しとるんです」そんな風にたくさんの人が伯母に「お世話になりました」とお花を届けてくださるのを見るうちに、私は何だかパピちゃんの姪であることが誇らしいような気持ちになるのでした。結局パピちゃんは59歳という若さでこの世を去ってしまったのですが、最後まで口癖のように私に言ってくれていたことは、「まあちゃん、人にはよう（よく）してあげるんよ」でした。大人になり、親になった今、改めて当時のことを振り返ってみると、銀行パピちゃんがどれほど頑張って私たちを支えてくれていたかがよくわかります。独身で自由な身だったとはいえ、毎日仕事で疲れきったあと、買い物をしてはタクシーに乗って私たちの家まで来てくれ、銭湯へ連れて行き、寝かしつけ、、、容易なことではありませんね。母親が病気だと、子供はやっぱり不安です。恐らくパピちゃんはそんな私たちの気持ちを察して、必死で私たちのもとへ通い続けてくれたのだと思います。いつも楽しいことを言って笑わせてくれて、ビックリするようなプレゼントをしてくれて、私たちに、「あなたたちは、こんなに愛されているんだよ。守られているんだよ☆」って、伝え続けてくれたんだと思います。パピちゃんの名前は「佐津恵」さんでした。今でも私の憧れの人、私の永遠のサンタクロースです。「いつか女の子が生まれたら、“さ”で始まる名前をつけよう！」これが、娘の名前が“サキ”になった理由の一つです。私もいつかパピちゃんみたいなサンタさんになれたらいいな♪と思っています。みなさんの心の中にも、素敵なサンタさんはいますか？ひなたまさみ（＊母の著書「とうせんばと私」の中に、佐津恵姉さんとしての若い頃のパピちゃんが紹介されています。パピちゃんは、母にとっても憧れのお姉さんだったようです）

2005年12月23日

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「有り触れた蒼い空と」

こんばんは☆今日はおかげさまで、40000hitを達成することができました。これまで訪問してくださったみなさん、本当にありがとうございました。残念ながら、40000を踏んでくださったのはゲストの方だったようですが、申し出がありませんでした。次は50000hitで、何かまた考えたいと思います。重度の機械音痴の私は、HPを5年も前から開設したいと思いつつ、まったく手も足も出ず・・・。半年前にブログと出会って、その開設がHPよりずっと簡単だったから、ようやく自分の部屋を持つことができました。最初は、いっさい画像もなく、文字の大きさや色を変えることも出来ず、本当にただ「おしゃべりのみ」のページでした。それでも少しずつ訪問してくださる方やコメントが増えてきて、そんな方たちとのコメントのやり取りがとても楽しいことだと知りました。そのうち、仲間の方から本などの画像の載せ方を教えていただき、自分の書いた本の紹介ができるようになり、やがて文字もカラフルにできるようになり、仲間の方のブログへ飛べるようにもできるようになり、、、どれも、本当に小さな一歩かもしれませんが、私にとっては嬉しい一歩の成長でした。そしてこの半年のうちに、ブログを通して素敵な仲間の方たちと、たくさん出会うことができました。毎日のように訪問してくださる方たちは、本当にバラエティに富んでいますね。子育て中のお父さん、お母さん、海外在住の方、学生さん、、、年齢も職業もさまざまです。そんなみなさんからいただくコメントに、いつも元気や勇気をいっぱいもらって、私はこのブログのタイトルどおり「ひなたぼっこ」しているみたいな、ポカポカとしたあったかい気持ちにさせていただいています。だから、このブログが、そしてここでみなさんとおしゃべりできるひとときが、私は大好きなんです♪そして、みなさんのブログへ訪問させていただくことも大好きです。普段の生活の中では出会うことのできない、遠く離れた場所に住む人や仕事の種類のまったく異なる人たちのブログを読ませていただきながらたくさんのことを感じたり、学ばせていただいたり、、、自分の世界が豊かに広がっていることも実感しています。「いつも本当に、ありがとうございます♪」これからもどうぞよろしくお願いいたします。今日は、この半年のうちに私がブログを通して出会った皆さんの中から、一人の方を紹介したいと思います。「有り触れた蒼い空と」（通称「空と」）さんです。数ヵ月前に足跡のハンドルネームに惹かれて訪問させていただいたのがきっかけでした。そこにはたくさんのハッと息を呑むような、そして優しく心を癒してくれるような、たくさんの写真がありました。（素敵な写真を撮る人だなぁ～！）と思い、私は早速リンクをさせていただきました。その頃、既に彼の本の出版が決まっていたかどうか、、、はっきりとは憶えていないのですが、いつからかその本の出版を心待ちにするようになりました。・・・私が彼について知っているのは、それがすべてでした。そして先日、ついに出版されたばかりの本が届きました。「有り触れた蒼い空と」私が気になっていたハンドルネームが、そのまま本のタイトルとなっていました。表紙は爽やかな青い空の写真。本当はすぐに開きたかったのですが、私はしばらく待ちました。自分の時間がちゃんとできた時に、ゆっくり楽しみたかったからです。その時間がなかなか作れず、ようやく今日になってじっくりと読むことができました。私は写真のことはさっぱりわかりません。素人の考えとしては、感動的な写真というのは「被写体が良い（状態にある）」「技術が優れている」「カメラの性能が良い」・・・などの条件が揃った時に素晴らしい写真が撮れるのかなぁ～、と漠然と思っていました。でも、写真と一緒に載っていた彼の｢詩｣を読んだときに、もうひとつ大切なことがあるような気がしたのです。それは「撮る人の心」・・・同じ物を見ても、人によって感じ方が違う。その違いが、レンズという物質だけじゃなく、撮る人の心のレンズを通して写し出されるような、、、うまくは言えないけれど、、、（ああ、「この人だからこの写真」なんだなぁ～☆）それは、私に初めて「写真と撮る人とのつながり」を教えてくれた一冊でした。興味を持たれた方は、ぜひ｢有り触れた蒼い空と｣さんのところへ遊びに行ってみてくださいね。ひなたまさみ●「有り触れた蒼い空と」　中原　宏二　　　発行：アルファポリス　発売：星雲社　　　　　

2005年12月21日

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ヒロパパの伝説（その８）「家事に目覚めた編」

みなさん、こんばんは☆楽しい週末を過ごされましたか？私は昨夜、娘と一緒に、数ヵ月ぶりに夜11時過ぎから８時間、そして昼間に３時間、合計11時間も寝ることができました！！！本当はやらなくてはいけないことはたくさんあったのですが、とにかく「眠る」ことを最優先にして、ひたすら眠った週末でした。眠れる、って大事ですね♪これでまた、当分頑張れそうです(^^)vさて、今夜はヒロパパの伝説のつづきを書きたいと思います。前回では、若い頃のヒロパパの「豪傑ぶり」を書きましたが、今夜は一転、「真面目で几帳面なヒロパパ」について書いてみます。私の母はずっと病気で寝たり起きたりの生活でしたが、「男子厨房に入らず」の言葉どおり、ヒロパパが台所に立って料理をすることなどありませんでした。そんなわけで私たち姉妹は、小学校にあがるとすぐに、家事のいっさいをみんなで分担してやるようになったのですが、そのヒロパパが会社をリタイヤして以来、唯一の趣味だったゴルフをキッパリやめ、母のために日に三度の食事を作り、母の介護に徹した、その徹し方は実に見事で、私たち姉妹は、本当に驚いたものでした。●　買い物ある日実家に帰ると、ヒロパパがいません。「あれ？ヒロパパは？」と、寝ている母に尋ねると、「買い物に行ったけん、当分帰ってこんじゃろ」という答え。「え？近所のスーパーじゃないの？」「それがね～、最近チラシを見ては、安いのを探すことに目覚めてね～、先着○名の特価品なんか、もう、目の色変えて行列に並びに行くんよ。それが買えた時には、自慢げに見せるんじゃけ。もし買えんかったら、機嫌が悪いんよ。まるで子供じゃね。笑」「へぇ～～！？あの、気が短くて、待つことの大っキライなヒロパパが行列に？スーパーのチラシを隅から隅まで見てるの？」「もう、すっかり主婦業に目覚めたんよね～」母とそんな噂をしていると、「ただいま。おっ、まさみ来とったんか。おい、この油、見てみ！78円で買ってきたぞ！家に油あるか？何本か持って帰るか？」（ほ、ほ、ほんとだ！）●　米とぎ編実家に泊まったときのこと。明け方、ガンッ！ガンッ！とすごい音が台所から響き、ビックリして見に行くと、ヒロパパが朝食用の米をとぎ、ざるから炊飯器に移したところでした。（なにも、そんなに力いっぱいやらなくても・・・）ホッとした私が、お茶でも飲んでまた寝ようと思ったら、ヒロパパが老眼鏡をかけ、さっきのざるを目の前に置き、爪楊枝を持って、イスに座っていました。「何してるの？」「いや、このすき間にの～、米粒が挟まるんじゃ・・・」そして、その米粒をひと粒ずつ、爪楊枝でつついて落とし始めたのでした。「ヒロパパ、そのざる、使うのやめれば？」（もっと細かい目のざるにすればいいじゃん？）「いや、これが楽しみなんじゃ！」「・・・・」忙しい主婦には考えられないことですが、実はこれ、本当にその先何年も、毎日これを繰り返していたんです。本当にヒロパパは、それが大好きだったようです。（笑）●　実験室？もともと理数系の得意だったヒロパパは、料理も数字から入りました。最初は分量の計算。レシピの人数と作る人数の比の計算から、野菜を茹でたり、魚を煮たりする時の時間。そして、すごかったのは「温泉卵作り」にハマッた時のことでした。「おい、まさみ。温泉卵、食いたいか？」（いや、別に食べたくないけど・・・）「温泉卵があるん？」「おお」「それ、美味しいん？」「当ったり前じゃ！ワシが作ったんじゃけ。食べてみるか？」と言った時には、もう温泉卵の入った器とスプーンまで渡され・・・「すっごいじゃん♪これ、ほんまにヒロパパが作ったん？美味しいねぇ～！」「な？うまいじゃろ？これはの～、90℃のお湯を○○ccに対して、Mサイズの卵じゃったら○個で○分。これがの、卵がLサイズの時には、○個にして、それから時間も○分長めにせにゃいけんのんじゃ。それでの～、もっとたくさん作りたい時には・・・・」まるで、小学生が理科の実験を楽しんでいるようなんです。帰りには、冷蔵庫じゅうの温泉卵をパックに詰め、「これ、としちゃん（主人）に持って帰れ！」と、渡されましたが、いくらなんでも10個はないでしょう？（笑）その後、お礼の電話をした時も、「としちゃん、温泉卵、食べたか？」「う、うん。美味しい、って喜んでたよ♪」「そ～か、そ～か！お前も作ってみたら？ええか？90℃で、Mサイズの卵じゃったら・・・」私はあまりに可笑しくて、笑いをこらえながら聞くのに必死でした。今思えば、メモしておけば良かった・・・。●　ワシの責任几帳面なヒロパパは、毎朝決まった時間に起き、三度の食事の仕度をしながら、食前30分の薬を必ず母に飲ませ、食事も必ず食べさせてくれていました。母は朝、調子が悪い時が多く、実家に泊まった日は、私が朝、母を起こしに行くのですが、「今朝は食欲がないけん、何も食べられんわ」と言われると、可哀想でつい、「じゃ、ゆっくり休んでね」と、引き下がってしまいます。すると今度はヒロパパが母の部屋に行き、「ダメじゃ！ちゃんと食べにゃ！ワシが面倒みる以上は、餓死されちゃ困るんじゃ。これはワシの責任問題じゃけ～の。（そんな、大袈裟な！）とにかく、一口でも食べてもらわにゃ許されんのじゃ！」・・・結局、母がどんなに具合が悪い時でも、最後には母の口に何かを運び、薬を飲ませるのでした。こうして真面目で几帳面なヒロパパは、母の介護と主婦業に徹している時でも、会うたびに腕を磨き、どんどん進化していくのでした。ヒロパパがあんなに頑張ってくれていたから、母も生きていられたんだろうなぁ～。ヒロパパ、ありがとう♪本当にお疲れさまでした。お母さんのこと、これからもちゃんと見守っていてね☆ひなたまさみ

2005年12月11日

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写真展のお知らせ

おはようございます♪だいぶ夜に慣れてきたひなたまさみです(^^)昨日はたくさんコメントをいただき、ありがとうございました！今夜は珍しくサキ（小５）が、この時間（２時前）に寝てくれました。（昨夜から一睡もしないまま、ついさっきまで起きていたのですから、、、）こんな時は私も早めに休めば良いのでしょうが、今日はどうしても皆さんにお伝えしたいことがあって、これを書いてから寝ようと思います。人って不思議ですね。「知ること」（出会い）から、自分の世界が広がっていきますね。妊娠したとたん、街を歩いていると、やたら妊婦さんの姿が目にとまったり、新車を購入したとたん、運転しながら同じ車を見つけるようになったり・・・。事故や病気で車イスの生活を経験したあとは、自分の足で歩けるようになっても、車イスで立ち往生している人を見かけると、咄嗟に手を差し伸べたり・・・。「挫折や失敗、辛い別れ、悲しい涙を流した分、人は優しくなる」というのも、その気持ちを経験したから、わかるからこそ、そっと寄り添うことができるのでしょう。娘のサキ（小５）が黒柳徹子さんの本と出会い、『窓ぎわのトットちゃん』に続いて『トットちゃんとトットちゃんたち』という本に興味を示し、それを読み聞かせることから、私はまた新たな世界と出会うこととなりました。飢餓や戦火、災害、貧困に苦しむ国々。そして、その中で容赦なく命を落としていく子どもたち・・・。サキは言いました。「ママ、どうして人は戦争をするの？誰がそれをしたがっているの？サキはね、お金や時間（時計）のない国に行きたい。みんなで食べ物を作って、分け合って、時計がないから時間を気にしないで、自分の好きな時間に起きて、寝て、、、。食べ物も着る物も、ゆっくり手作りして・・・。誰が偉いとか、そんなこともなくて、みんながそれぞれの得意なことで力を出し合うから、競争もない。みんなで物を取り合うんじゃなくて、分け合う国。そんな国だったら、きっと戦争なんて起こらない、平和な生活ができるだろうね」娘がこんな話をサラッと口にするたびに、私はハッとします。だって自分が小学生だった時に「世界」とか「国」とか「平和」とか、そんなことは恐らく一度も考えたことはなかったような気がするからです。そんな娘の話を聞きながら、ふと「本当にそんな国があったら・・・」と思いを馳せるとき、なんだか穏やかでほのぼのとした気持ちになっていくのです。約一週間前に、ブログ仲間のタイガーウッズ＆乙姫さんのブログで、ある写真展の案内を見つけました。「戦争が終わっても」～西アフリカ・リベリアの子供たち～一人の黒人（恐らく）子供の顔がアップになった写真。数ヵ月前の私だったら、（アフリカ？リベリア？遠い所の話か、、、）なんて思ってクリックしなかったかもしれませんが、その時の私は反射的にそのページへ飛んで行きました。その時が、jojo@jojoさんとの出会いの始まりでした。彼女は今から約18年前の1986年から２年間、青年海外協力隊員（助産婦さん）として、リベリアに渡りました。施設（衛生環境）も栄養状態も劣悪な状況の中、たくさんの赤ちゃんが生まれては死んでいく現実。そして帰国後、リベリアで内戦が勃発、やがて、目の前で家族を殺されたわずか７～８歳の子供たちまで少年兵としてドラッグ漬けにされた上、人殺しをさせられている、と知ったそうです。（詳しくはjojo@jojoさんのページでお読みください）（まさか、私が取りあげたあの子たちまで？彼らは生きているの？）自分がその手で取りあげた子どもたちのことです。jojo@jojoさんが他人事とは思えなかったのもよくわかりますね。5歳未満の子供たちの死亡率が高いリベリアでは、ただでさえ生きていくのは至難の業。それでも懸命に生きようとしている、罪のない子どもたちがなぜ犠牲に？これまで家族や社会の愛を知らず、いっさい教育も受けず、ただ人を憎み、殺すことを教えられてきた子どもたちは、停戦になったから、と言ってもすぐに平和な心で夢を持って生きていけるはずもありません。そこで、jojo@jojoさんは立ち上がりました。彼女はリベリアで出会った報道カメラマンの高橋邦典さんの写真を借り、自腹を切って写真展を開くことにしたのです。みんなに知ってもらうために。一人でも多くの人たちとリベリアの子どもたちを救うために。そして、もう決して戦争をくり返さないために。写真展では、手作りのアフリカン・ビーズのアクセサリーが売られるそうです。私はこの「アフリカン・ビーズ」の由来も知らなかったのですが、、、その昔、アフリカからアメリカやヨーロッパへたくさんの黒人たちが「奴隷」として連れ出されました。当時、ベネチアなどで作られた美しいビーズと奴隷とが交換されたりしていた、という悲しい歴史があります。そういうことも忘れないために、写真展に足を運んでくれる人たちにアフリカン・ビーズを持っていて欲しいそうです。jojo@jojoさん一人の強い想いは、ブログを通じて全国、いえ世界じゅうの仲間たちを動かし始めています。ビーズアクセサリーを作ることを作る人、当日、会場で受付や案内のお手伝いをする人、チラシの英訳をする人・・・。もちろん、みんなボランティアです。収益金はすべてリベリアへ送るために、ビーズを送る費用もすべてjojo@jojoさんの持ち出しとなっています。私が彼女の存在や写真展について知ったのは、ほんの一週間前のことでしたが、いつしかその熱い想いに打たれ、私にも何かお手伝いできることはないかな？と思うようになりました。そんな矢先、「絵本を作ろう」という新たな企画が持ちあがり、イラストやメッセージの募集に、私はすぐに手をあげました。当日来てくださった方たちに小さな冊子を配る、というもの。絵も文も、みんなの気持ち。どれかを選ぶ、というより集まっただけ作ろう♪ということになりそうです。興味を持たれた方は、ぜひjojo@jojoさんのページへ行ってみてください。そして何らかの形で参加できる、という方はぜひjojo@jojoさんに連絡してみてください。トップページのリベリアの国旗の近くにSomething about Liberia　というコーナーがあって、そこへ行くと、ユニセフ親善大使としてリベリア訪問された黒柳徹子さんの報告も読めるようになっています。私の中では『窓ぎわのトットちゃん』から、ずっとつながっているようで、こんな偶然もまた嬉しかったりします。こんなことを書いている私ですが、恥ずかしながら実はこれまでこういう募金運動などに対し「ピンとこない」気もしていました。街角にも、コンビニにも、募金しようと思えばいくらでも募金先はあります。大災害の被災地の人たちや交通遺児たちの育英募金など。見ればどこにも協力はしたいけど（自分の暮らしで精一杯なのに、そんなにたくさんできないよ！）という気持ちや、（私のこの小銭が一体どれほどの役に立つのだろう？）という思いもあり、実際に募金しても、実感が湧かなかった感じなのです。でも以前、仲間のご両親が三宅島噴火で避難生活を余儀なくされた時に、必死で周りに呼びかけて署名を集めたり、みんなで車を走らせて物資を運んだ時は、それとは違っていました。（ちょうどこんな暮れの時期で、“せめてお正月のお餅を・・・”と、仲間たちでたくさん買って運んだことを思い出します。）「してあげる」なんて気持ちじゃなかった。ただ「いっしょに生きていこう！」と伝えたい、それだけでした。今回、久しぶりにあの時の気持ちを思い出しています。jojo@jojoさんを応援したい！そして、やっぱり子どもたちを救いたい！小２の息子ヒデキにこの話をしてみたら、「ママ、俺、おこづかいの300円あるよ」と、答えました。あまりにあっさりと答えた息子を見て、（それでいいんだ♪）と思えました。そう、難しいことじゃない。自分が出会った順番でいいし、本当にやりたい！と思ったことを、できるだけでいいから精一杯やればいいんだ、って。私はブログでも、私生活でも、本当にたくさんの人たちにいつも支えていただいています。何に恵まれている、って「人の縁」に本当に恵まれているのです。大好きなみんなに、いつも「ありがとう☆」と、心から思っています。だから、そのお返しのひとつのつもりで、この写真展に参加しようと思っています。絵本の文章はもうすぐ完成します。また、できたらアップしますので、読んでくださいね。（ふぅ～っ、気がついたらもう朝です。今日も長くてごめんなさい。おやすみなさい）ひなたまさみ●「戦争が終わっても」　高橋邦典　写真展　　～西アフリカ・リベリアの子供たち～　　平成18年1月５日（木）～９日（月・祝日）　　　神奈川県逗子市　逗子文化プラザホール　　

2005年12月08日

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ヒロパパの伝説（その７）「豪快編」

おはようございます♪昨日11月29日は、父の70歳の誕生日のはずでした。父は今年１月に亡くなってしまったので、もうプレゼントを選ぶことができなくなりました。これまで何度か「ヒロパパの伝説」（カテゴリー「大好きな人たち」）で、父について書いてきましたが、今日は特別編として、ヒロパパの「豪快編」をお届けしたいと思います（笑）ヒロパパは酒豪でした。とても几帳面な人でしたが、その反面、信じられないくらいヤンチャで豪快なところも持ち合わせていました。【その１】検問自衛隊で潜水艦に乗っていた頃（若い頃）、父は休みのたびに飲みに行きました。呉の飲み屋さんより、広島まで出た方が楽しい♪と、広島まで通うようになったのですが、最終電車の時間は早く、かと言って毎週タクシーで帰るにはお金がかかりすぎる。そこで、ヒロパパはいいことを思いつきました。「そうだ！免許を取ろう♪」（なんでやねん？笑）晴れて自分の車を手に入れたヒロパパは、広島まで自分の運転で飲みに通うようになりました。そして呉まで帰る途中で、ついに「検問」にひっかかる時が来てしまったのです。ヒロパパは車を止め、窓を開け、覗き込む警官の目の前で、何と！？そんな時のために用意しておいたウイスキーのビンをグビグビとラッパ飲みし、「あっ！見ましたね？わしはたった今、お酒を飲んでしもうたけん、もう運転できません！すみません、送って行ってもらえますか？」と自ら車を降りてパトカーに乗り込み、警官に送り届けてもらったそうです。【その２】門限自衛隊時代は門限が厳しかったようですが、飲んでいるとつい時間を忘れ、門限を過ぎてしまうことも・・・。ある夜、門限を過ぎてから、仲間と二人でこっそり戻ろうとしたところ守衛さん？に見つかり、ものすごい勢いで逃走。何とか部屋まで戻ったのですが、翌朝宿舎は大騒ぎ。前夜一緒に逃げた仲間が、「おいヒロ、大変だ！昨夜の逃走犯をしらみつぶしに探しているみたいだ。もうすぐこっちまでくるぞ！」と、顔面蒼白で飛び込んで来たとき、ヒロパパの答えは・・・「よしっ！パチンコに行こう♪」（うそだろー！？）二人でパチンコ屋に行き、パチンコをしていたのですが、再びその仲間が青い顔。「ヒロ、お前の隣を見てみろ」何と！？隣には鬼の教官が・・・昨夜の門限破りのことも当然耳に入っているであろうその教官と目が合ったとたん、ついに観念したヒロパパは、「昨夜の騒動はわしのやったことです！申し訳ありませんでした！」と、白状したそうです。が、、、、その、あまりに潔い謝罪ぶりが鬼教官のお気に召したらしく、こってり絞られはしたものの、処分は免れた、というのです。【その3】チンピラ広島で、飲み仲間と二人でいつものスナックへ向かっている途中、一人のチンピラに絡まれたヒロパパは、ついにラグビーで鍛えた腕で、そのチンピラを川へ放り投げた！怒ったチンピラが、「お前、どこのもんじゃ？」と叫んだところ、「わしゃ、○○いう名前じゃ。逃げも隠れもせん、○○（スナックの名前）で飲みよるけん、文句があったらそこまで来い！」と言い残し、スナックで飲んでいたところ、ヤクザのお兄さんたちが集団で店に乗り込んできた！ところがそのスナックのママが、「ちょっとあんたら、うちの大事なお客に指一本触れたら、警察呼ぶよ！さっさと帰りんさいっ！」と一喝、事なきを得たというのです。（広島ならでは、ですね！）＊２・３のエピソードは、防衛大から幹部候補生学校時代の自称「悪友」さんが、父の通夜から駆けつけ、「ヒロー！ヒロー！」と男泣きに泣いてくださった時に聞かせていただいた話でした。【その４】車検これは、数年前の話。実家でヒロパパに酒の肴を用意しながら、私はヒロパパとおしゃべりしていました。「わしゃ、自衛隊のときに、船や車の構造はみな勉強したけん、バラバラにしても組み立てられるんぞ。仲間の車もみなバラバラにして、組み立てたことがあるんじゃ」「へぇ～！？すごいじゃん♪それで、その車、ちゃんと動いたの？」「おお！アクセル踏んだ途端に逆走しよったわい（爆）」「え、ええ～～～っ？（汗）そ、それで？」「もう一回バラバラにして、やり直したんじゃ」「あ、ああ、ちゃんと直ったのね。（ほっ・・・）でも、それじゃ“車検”なんて出さなくても、自分で出来ちゃうんじゃないの？」「アホか！わしだって、命が惜しいわい！わっはっはっ♪」「・・・・・」一体どこまで本当なのか？こんな豪快なヒロパパのことが、私はやっぱり大好きでした☆今頃、天国でも豪快に飲んでいるんじゃないかな？（笑）ひなたまさみ

2005年11月30日

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ヒロパパの伝説　（その６）　「たった一度の思い出」

ヒロパパは、なかなか厳しい人でした。「本物」しか認めない人でした。私は自分の仕事について、たまに実家に帰るとヒロパパに尋ねられることがありましたが、いつも「ふ～ん、そうか」でおしまいでした。「いつかヒロパパに認められたい」・・・私はいつの頃からか、心のどこかでそんなことを思いながら頑張ってきたような気がします。ある日、義父が亡くなりました。それはあまりにも突然の死でした。（まだ、何一つ親孝行できていないのに・・・）もう何年も帰れずにいた雪深い山形へ向かう電車の中で、私も主人も呆然としていました。主人の実家には、たくさんの人が集まっていました。近所の奥さんたちがみんなで食事を作り（葬儀の時に作る伝統料理があるのです）、死に装束を一針一針、みんなで手縫いをしながら準備します。少し前までは（火葬するための）藁を各家で出し合ったりしていたと聞き、「みんなで心を込めて送り出す」という、私が知っている葬儀屋さんの葬儀とは違う、「手作りの温もり」が心に沁みました。私は「長男の嫁」なのに、ことば（方言）も習慣もわからず、おろおろしながらも、ただもうみんなの迷惑にならないよう、一生懸命にお手伝いするしかありませんでした。義父には心の中で（お義父さん、ごめんなさい！）を言い続けていました。そんな中、浜松からヒロパパが駆けつけてくれました。気がつくと、お酒を酌み交わす親戚たちの真ん中で、ヒロパパが豪快にしゃべる姿が目にうつりました。ことばもわからないその中で、ヒロパパがみんなにお酌を続けていたのは、決して営業で接待に慣れていたからではなく、「義父を送る」という一大事に直面しているというのに、あまりにも情けない娘（私）の力不足を懸命に補ってくれているように思えました。親のありがたさに涙が溢れました☆葬儀を無事終え、ヒロパパを駅まで送り、別れ際に、「お父さん、ありがとう」と言った私に、ヒロパパは一言、「よくやった！」と、言ってくれました。それは、本当に思いがけないことばでした。私がヒロパパに認めてもらえたのは、このときが最初で最後でした。（来週29日は、大好きだった故・ヒロパパの誕生日です♪）ひなたまさみ

2005年11月15日

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子供自慢バトンです♪

こんばんは☆さぁ～、復帰第一号の更新は・・・いつも遊びに来てくださっているmoe2525さんにいただいたバトンからいきたいと思います♪「うちの子最高 ! 親ばかバトン !」自分の子供のいいところ、素晴らしいところを最低５つ以上、あげてみましょう。・・・だそうです。いつも親バカ丸出しの日記ばかり書いている私なのに、これ以上？みなさんもご迷惑かとは思いますが、せっかく受け取ったバトンなので、書いてみようと思います！まずはサキ（小５）から・・・１：　「親を見てよく学ぶ」サキは親を見ながら、「ああいう失敗はしてはいけない」ということを見事に学び、そうならないよう、努力しています。買い物に行くたびに買うべきものを買い忘れる私、ちゃんとメモを持っていく娘。出かける間際になってドタバタ、必ず忘れ物をする私、前日からきちんと支度をする娘。・・・いやぁ～、私も娘から学ばなくちゃ！２：　「自然や平和を愛する心」娘は、私なんか何十年生きていてもぼんやりとしか見てこなかった地球の環境汚染や、自然破壊などの問題について、とても関心を持っているようです。世界平和や人を愛する心にも、本当に尊敬してしまいます。娘のおかげで、今更ながらそういう本を読み漁っている私です。３：　「小さい子を可愛がる」近所の子はもちろん、毎週参加するヒッポの活動で小さい子たちがいると、必ず徹底的に面倒をみています。そんな娘はおチビちゃんたちからは大人気♪あんなに毎日大ゲンカしている弟のヒデキに対しても、実はとっても面倒見が良いのです。だから、ヒデキはどんなにお姉ちゃんより体重があっても、いつまでもお姉ちゃんに頭が上がりません！（笑）４：　「物事の本質を見抜く目がある」はい、私はサキの鋭い感性には、ちょっとついていけてません(^^;先日はいきなり塩をひとつまみ、アルミホイルに包んで、「ママ、これだけの塩をとるのに、海水はどのくらい必要なの？」・・・もちろん私は答えられませんでした。気がつくと娘はその塩を紙コップに入れて棚の上に置き、「塩の神様へ」と書き、手を合わせていました。驚いた私が尋ねると、「だって、塩や水は人間にとって大切な自然の恵みでしょ？こういうものに感謝した方がいいと思うよ」「あ、は、はい。これからはそうします！(^^;)」５：　「素直で優しい」娘は現在「反抗期」でイライラの真っ最中。私に悪態をついては大泣きする毎日。それでも、しばらくすると「ママのこと大好きなのに、どうしてこんな風に言っちゃうのか、わからないよ～！ママ、ごめんなさい！」と言いながら抱きついてきます。その昔、私が反抗期だった頃は、こんなに素直じゃなかった、と思うのです。泣いたり、笑ったり、大騒ぎの娘ですが、私としては感情をぜ～んぶ出してくれるので、わかりやすくて助かっています(^^)ジャ～ン♪お次はヒデキ（小２）です。１：　「元気いっぱい！」　　　よく食べ、よく遊び、よく眠る。最近ちょっと見かけなくなってきた、一昔前までの、田舎育ちの元気印の男の子♪って感じです。スポーツが大好きで、毎日ランドセルを玄関に放り投げ、真っ暗になるまで外で遊んでいます。これはもう花丸あげちゃいます☆２：　「ユーモアたっぷりのムードーメーカー」　　　いつもブログで紹介させていただいている通り、お茶目で、楽しいお笑い系！体型がコロコロで、イケメンじゃないところが、またほのぼのしていていいんでしょうね～（笑）元気で明るいヒデキがいるだけで、家の中の空気がガラっと変わります(^^)３：　「責任感、正義感が強い」　学校の宿題はもちろん、ルールなども「約束ごと」はきっちり守らないと気がすまない性格。（意外ですが、、、）お友だちがいじめられたりすると、相手が上級生でもかかっていくような正義感の強いところもヒデキの魅力です☆４：　「小さい子の面倒をみる」　お姉ちゃんもそうですが、ヒデキもチビちゃんたちの面倒をよくみるのです。ふざけてキックしてきたり、タックルしてきたりする幼稚園児などにも、辛抱強く耐えながら、遊んであげている様子などは、見ていてほっとします。捨て猫、捨て犬などは必ず「飼ってあげようよ」と、しつこく言い続けます。５：　「素直で優しい」　　　これもお姉ちゃんと同じですが、とにかく喜怒哀楽が全部丸出しになっているので、わかりやすい！そして、ワンパクでケンカもしますが、思いやりがあって、心の根っこはとっても優しいので、ちゃんと話してわかれば、素直に謝ります。（頭ごなしはダメ。納得できないと、絶対に譲りません！頑固ですよ～）こんな私の宝物たちの紹介でした♪小学校の保護者会へ行くと、親の自己紹介では必ず「うちの子は～ができません」「～がダメです」と、できないことばかりを発表しあったりしていませんか？私は娘が２年生の時の保護者会で、（どうして出来ないことをわざわざ探して言わなくちゃいけないんだろう？）と疑問に思い、とうとう自分の番が回ってきた時に「うちの娘はできないこともたくさんありますが、とっても心が優しい子です。私は娘のそういうところが大好きです♪」と言って、スッキリしたことを憶えています。「謙遜」を美徳とする日本人ならではの慣わしなんでしょうね、きっと・・・。　moe2525さん、ありがとうございました！ここには、子育て中の素敵なお父さん、お母さんもたくさん遊びに来てくださっていますから、みなさんの「子供自慢」をぜひ伺いたいですね☆どなたか、このバトン、興味を持たれた方は、ぜひ受け取ってみてください♪＊moe2525さんは、とっても素敵な子育て中のママです。これを機に、みなさんも遊びに行ってみてくださいね☆　　ひなたまさみ

2005年11月01日

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笑顔

昨夜、悲しいお知らせがありました。私が新宿でヒッポファミリークラブのグループを主催していたとき、そのグループの仲間として一緒に活動をしていた方が、亡くなられたそうです。愛妻家で子煩悩・・・とっても素敵なお父さんでした。去年の今頃、そのグループのMLに、その方が書き込まれていたメッセージは、まだこのパソコンで読むことができます。私の息子ヒデキの大きな身体を、何度も膝の上に乗せてくれました。年頃の娘さんを意識してか、いつでもとってもお洒落で、派手な靴下なんかをはいて来ちゃう人でした。冗談を言っては笑わせてくれる、お茶目な人でした。笑顔が本当に印象的な、明るい人でした。グループのみんなが大好きな人でした。48歳・・・あまりに早すぎるお別れです。今はただ、そっと手を合わせ、心からご冥福をお祈りするばかりです。日曜日にお別れの会があるそうです。「出会ってくださって、ありがとうございました」きちんと「ありがとう」を伝えなければいけない、と思っています。「今、生きている」・・・これは決して、あたり前のことじゃないのですね。

2005年10月21日

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ヒロパパの伝説（その５）　「ヒロパパと雛鳥たち」

秋刀魚の季節ですね。ヒロパパは魚が大好きでした。焼いた秋刀魚は箸であっという間に見事に開き、「秋刀魚は腸が一番旨いんじゃ！」と言っては苦い腸からペロリと食べ、最後はお皿の上に頭と背骨だけが残っていました。ヒロパパは営業マン。出張ばかりで、家に帰れない日が月の大半を占めていました。そんなヒロパパが帰って来る日となると、家族みんなでウキウキして待っていたのは言うまでもありません。ヒロパパは出張先の名物のお菓子や果物を買って来てくれ、私たちは家族の夕食以外にヒロパパのために大好物のお刺身を1,000円分買って待っているのでした。（今から30年も前の1,000円といえばかなり高額でした）夜遅くなっても、私たちは寝たふりをしてヒロパパの帰りを待っていました。そして帰ってくるといっせいに布団から飛び出します。「パパー！おかえりなさ～～い♪」「なんじゃ、まだ起きとったんか！？」母が病気で寝ていることが多かったから、ヒロパパが帰って来るだけで家の中がパッと明るくなるような気がしました。私たちはヒロパパの周りにまとわりつくようにして座り、順番に一人ずつ膝の上に飛び乗るのです。そしてもうご飯はとっくに食べ終わっているというのに、ヒロパパがお刺身を食べ始めると私たちはいっせいに口を開いて、、、「あ～～ん」「あ～～ん」「あ～～ん」思いっきり口を開けて待っている幼い３人の娘たちは、まるで雛鳥たちのようでした。ヒロパパはそれぞれの口にお刺身を一切れずつ入れてくれるのですが、私たちは急いで食べてはまたすぐに口を開ける、の繰り返し。やがて奥から、「もういい加減にしなさいよ。お父さんのがなくなるでしょ？」と、母の声が響き、「はぁ～い♪」と、舌を出しながら笑いあう子供たち。・・・懐しい思い出の一コマ。30年以上経った今、私がふと思い出すのは、こんな日常のささやかであったかい風景だったりします。そういえば、ある日曜日に私がヒロパパの前で「算数の図形がわからない」と呟いたとたん、お茶の筒からラップの芯、ティッシュの箱、、、といろんな形の物をかき集め、それを分解しながら説明してくれたこともありました。ヒロパパの説明は、学校での教え方とまったく違ったために、私の頭はすっかり混乱し、結局ますますわからなくなって終わり、それ以来、ヒロパパの前で「算数がわからない」とは決して言わないことに決めましたが、そのときヒロパパが夢中で教えてくれた姿だけは今も忘れられません。自分も大人になり、気がつくと日常のさまざまなことに追われ、仕事に追われ、肉体的にも精神的にもゆとりがなくなってしまいがちな今、改めて当時の親がしてくれたことを振り返ると、思わず手を合わせたくなることがあります。ヒロパパもいつも疲れて帰って来ていたはず。それなのにいつも本当に優しかったなぁ～。ヒロパパのお刺身をみんなで食べたがっていたとき、私たちは決してお腹が空いていたわけではなかったのです。もしも面倒だから、とヒロパパが別のお皿に取り分けて「自分たちで食べなさい」と言っていたら？そう、私たちはきっと食べなかったでしょう。ヒロパパは私たちに対し、決して「甘い」パパではありませんでした。物を買ってくれたり、頭を撫でてくれたり、、、そういう思い出はほとんどありません。冗談を言っては笑わせてくれるような楽しさもほとんどありませんでした。それでも時間の許す限り、こうして私たちにとことんつきあってくれました。特別なことではないけれど、私たち子供に対し、目の前にいる時間はいつも精一杯向き合ってくれたのです。ヒロパパが営業マンとして成功したのは、そんな「目の前にいる人と真剣に向き合う」姿勢があったからかもしれません。私たちがヒロパパと過ごした時間は、みんなよりずっと短かったと思いますが、いつも心のど真ん中をあったかく包まれているような、心地よい安心感を与えてもらっていました。そんなヒロパパのことを、私はこれからもずっと憶えていると思います。

2005年10月08日

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いつも訪問してくださる皆さんへ・・・

「おねえちゃん」という一冊の童話の本が生まれたとき、「ひなたまさみ」が生まれました。そして「ひなたまさみ」の本が世の中に出るほんの少し前に、「ひなたまさみとひなたぼっこ」が生まれました。まだ誰も「ひなたまさみ」を知っている人がいない頃、自分でもまだ使い慣れないその名前で、ドキドキしながらスタートさせたこのブログ。この３ヵ月間で、本当にたくさんの人たちと出会うことができました。人は生きていくうちに、たくさんの喜びや幸せと出会い、恐らく多くの人が苦しみや悲しみ、不安や迷いとも出会います。私は、毎日の生活の中で、いつしか身も心も疲れてしまったときに、まずは自分自身が読んでホッと心が安らぎ、また明日から元気を出して頑張ろう！と思えるような場所になったらいいな☆という気持ちでこのブログを始めました。そしてできれば、訪問してくださるみなさんにも、読むうちにひなたぼっこしているようなあったかい気持ちになっていただけたら嬉しいな☆とも思いました。以前からお友だちだった人、ブログを通して新たに出会えた人、、、今では皆さんのコメントからあたたかい気持ちや元気をいただいたり、たくさんのことを学ばせていただいています。みなさんとの出会いに、心から感謝しています。本当にありがとうございます。これからも私はその時々の素直な気持ちで日記を綴っていきたいと思っています。ただ、皆さんからのコメント間でさまざまな誤解が生じたり、議論のぶつけ合いの結果、ここがホッとできる場でなくなることは、本来の私の目的ではありませんので、専門的なアドバイスをいただける方（特にLDについて）や私に個人的なご意見がおありの方は、お手数ですが私宛てにメールをいただけると嬉しいです。このブログのタイトルどおり、訪問してくださった皆さんに「ひなたまさみとひなたぼっこ」を楽しんでいただけることを心から願っています☆どうかこの私の気持ちが、皆さんの心にまっすぐ届きますように・・・。ひなたまさみより

2005年10月05日

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ヒロパパの伝説（その４）　「一番になる方法」

あ～～、あまりに疲れて寝てしまっていました！みなさん、こんばんは☆（って、もう朝ですよね～）今日は大事な仕事があるのに、何だか台風で大変そう。ちょっと気分が落ち込み気味の私です(^^;子供の話でも・・・と思っていましたが、お彼岸でしたから、やはり亡くなった父との思い出を今日も書こうと思います(^^)中学生になると、定期テストが始まり、成績表には自分の順位が示されるようになりました。私が通っていた中学は名古屋のマンモス校。（父の転勤で広島から名古屋へ移動）学年に15クラスもありましたから、すごい人数！当然私の順位なんていつも３ケタばかりで、成績表が戻ってくる度にため息をついていました。「わしゃ～、いっつも成績はトップじゃったぞ！」・・・私たちの世代では、多くの親たちがそう言っていたようですが（笑）、ご多分に漏れずそう豪語するヒロパパ。羨ましいやら、悔しいやらで、私は尋ねたことがありました。「パパー、子供の頃のパパって遊ばないで勉強ばっかりしてたの？」「アホか？子供は遊ぶもんじゃ！」「じゃ、夜遅くまで勉強してたの？」「アホか？子供は夜は寝るもんじゃ！」「え？じゃ、いつ勉強してたの？」「思いっきり遊んで、成績も良くなりたかったら、授業中にみな覚えてしまうんじゃ！ハッハッハ♪」（そりゃそうだろ～けど、、、それがそう簡単には出来ないんだよ・・・）そしておもむろに、「じゃ、テストで一番になる方法を教えてやろうか？」と切り出してきたのです。「うん♪知りたいっ！教えて～～～！」「そんなもん簡単じゃ。全教科、100点満点取ること！それが何人おっても、みんな一番じゃ！ノープロブレム♪ハッハッハ・・・」（あ、あ、あり得ないことを！！！）・・・途方に暮れる私に向かって、ヒロパパは更に念を押すように続けました。「ええか？これだけは覚えとけよ。誰か自分がライバルじゃと思うのがおるとする。そいつに勝ちたい時に、そいつが熱が出りゃ～ええ、失敗すりゃ～ええ、とか、邪魔して足を引っ張ってやろうとか、そんな情けないやつだけには絶対になるなよ！競争は、人とするもんじゃないぞ。いつでも自分が100点満点を目指すんじゃ！」ヒロパパが、外資系のコンピューター会社に転職を考えたとき、臨時募集人員はたったの1名だったそうです。みなさんだったら、それを知ったらどう思いますか？私だったら？（1人だけなんて、、、いくらなんでも無理だろう）と思ったことでしょう。ところが！ヒロパパはそれを知ったとき、こう思ったそうです。「ワシのための１ぢゃ～～～！！！！！」（その自信は、一体何を根拠に生まれてくるんだよ～！？笑）そして実際にものすごい競争率の中で受験し、面接の時には、「私はこの年齢で(採用条件の35歳を越えていた！？笑）、３人も子供を抱え、この条件じゃとても食っていけません。もうちょっと給料を上げてもらわんと・・・」と面接官に交渉までしてしまい、その結果、見事、ヒロパパ１人だけが合格、採用となったのでした。ただ、面接の時の度胸が買われたのか、給料を自力で上げられるようにしてくれたのか、本人希望の「技術」ではなく、歩合制の「営業」としての採用だったことだけは納得がいかなかったようですが・・・（笑）「競争は人とするもんじゃないぞ」・・・それはまさに、ヒロパパ自身の生き様でもありました。今でも私は落ち込むたびにこの言葉を思い出しては、心の中でヒロパパに喝を入れてもらっているのです(^^)

2005年09月24日

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ヒロパパの伝説（その３）

私の小学校の入学準備が着々と整っていた頃の話です。ランドセルも入学式に着て行くワンピースも文房具も揃っていく中、学習机だけがいつまでたっても買ってもらえませんでした。１つ年上の姉の学習机はピンク色の可愛らしいものだったので、自分もそんな机を買ってもらえるんだ、と密かに期待していたある日、突然ヒロパパが私を呼びました。「お～～い、まさみ！お前の机が来たぞ～～～！」（え？私の机？だってまだ何も選んでないけど？）慌てて飛んで行くと、姉の机の横に、でっかい机が置かれていました。色は茶色と黒、それはどう見ても「男子用」の机でした。ガ～～～～～～～～～ン！私はショックのあまり、倒れそうになりましたが、ヒロパパは満面の笑みでこう言ったのです。「どうじゃ？形といい、色といい、いい机じゃろ？」（いえ、どっちもイヤなんですけど）私の目には涙が溢れてきました。（何で勝手に決めちゃうんだよ～！？しかもこんな男子用の机なんか、、、私だってお姉ちゃんみたいなピンクのが良かったのに、、、パパのバカッ！）そんな私の気持ちを知ってか知らずか、ヒロパパは私にその机の説明を始めたのでした。「これはの～、すごい机なんじゃ。見てみ、この引き出し。これがの～、普通の机は～～じゃが、この机は～～なんじゃ。それからこの本棚。これはの～、普通の机は～～・・・」ヒロパパの説明は延々と続きました。そして不思議なことにそれを聞いているうちに、私はだんだんその机が本当に素晴らしい机なんだと思い始めたのでした。ヒロパパは外資系の大手コンピューターの会社で営業成績が日本トップとなり、「営業の神様」「伝説の営業マン」と呼ばれていた頃があったそうです。（もちろん本人はそんなことは言いませんでしたから、会社の人から聞いた話ですが。）私はヒロパパが、営業の技術に特別長けていたわけではなかったような気がします。コンピューターが今ほど普及していなかった時代、営業マンだったヒロパパは門前払いばかりだったそうです。ヒロパパは滅多に私に仕事の話はしませんでしたが、「自分が心底惚れ込んだもんは絶対に売れるんじゃ！」と言ったことがあります。私に学習机の説明をしてくれたときの何とも誇らしげなヒロパパのイキイキとした表情と弾んだような声を、私は今でも思い出すことができます。ヒロパパは実際にいろんな机を調べ、その時自分が「最高だ！」と惚れ込んだ机を私に選んでくれたに違いありませんでした。（自分が小学生だったら、絶対にこの机が欲しい！）と思ったものを選んでくれたのですね。（だから男子用になっちゃったのかなぁ？笑）最後にヒロパパが、「な？こういう机が一番いい机なんじゃ！」と言い切ったとき、「そうじゃ！これが一番いい机なんじゃ！」と、私も本気でそう思っていたのでした。私はその机を高校を卒業するまで、ずっと使っていました。そして私は、その机が大好きでした。

2005年09月23日

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母の本が完成しました！

今月２度目の連休、みなさんいかがお過ごしですか？アメリカではまた大きなハリケーン、日本でも台風が近づいています。テキサスのはるちゃんはもう避難しているのでしょうか。アメリカにお住まいのみなさんは大丈夫ですか？被害がとにかく少ないことを祈っています☆連休でお出かけのみなさんも、台風の雨や風には気をつけてくださいね。今日、ついに母の本が完成し、手元に届きました！「とうせんば」と私（広島・呉　幻の商店街）杉山津矢子・著ひなたまさみ・編集文芸社　定価1,200円去年の暮れ、父がガンと闘っている中、私は童話を書き、そして母は入院中の別の病院のベッドの上で自分の幼少時代の思い出を綴りました。こんな風に親子で本を出すことになるとは、その時は予想していませんでした。現在も闘病中の母に、母の書いた本を渡せることを目標に、私も編集に携わらせてもらいました。これは、広島、呉市で生まれ育った母が、幼い頃にその目で見たもの、心で感じたことを記した「昭和の一庶民の心の歴史」です。奇しくも今年は戦後60年。この本は「戦争」そのものについての本ではありません。少女が住んでいた家が、大好きだった町が空襲で焼け落ちるまでの、少女だった母の記憶に残っている昭和の人々の暮らしの記録です。私、ひなたまさみは「編集後記」を書かせてもらいました。この年齢になり、まさか母が本を書くとは！？そして私が母と共に力を合わせて一つのものを完成させる機会に恵まれるとは！？・・・手にした本を眺めながら、自分の本が完成した時以上の深い喜びを噛みしめています。いつもこのブログを読んでくださっている方たちに、先行販売のご案内をさせていただきたいと思います。母は自分でみなさんへサインをしたい、と思っているようです。母の体調により、少し時間がかかってしまうとは思いますが、11月の書店販売より先に、みなさんの手元へお届けするつもりでいます。もしもご希望の方がいらっしゃいましたら、個人メールで予約をお願いいたします。（帯に書かれているメッセージ）あの町が消えるまでの活気に満ちた日々――津矢ちゃんが大好きだった「とうせんば」のにぎわい、懐かしいあの風景が今、蘇る！大切に伝えたい、すべての人の中に息づく「一庶民の心の歴史」（帯の裏）『とうせんば』は、空襲で焼けてしまった、いわば「幻の町」である。作品は記憶をもとに書かれているはずなのだが、あまりにもその記憶が詳細で、なにより「みずみずしい」のだ。そこに生きる人々の温もりやたくましさが目に浮かんだ。それは私にとって、少女「津矢ちゃん」としての母との新たな出会いでもあった。　　　　　　　（ひなたまさみ）＊表紙には、奇跡的に残っていた一枚の母の少女時代の明るい笑顔の写真（顔のアップ）が、セピア色で大きく写っています。

2005年09月23日

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ヒロパパの伝説（その２）「ヒロパパ式教育！？」

私が小学校１年生だった頃のこと。ある日、家にピンクの自転車が届きました。それはヒロパパの営業成績のご褒美として贈られた、会社からのプレゼントでした。シンデレラ姫の絵がついたピッカピカの自転車に乗る自分の姿を思い浮かべただけで、まるでお姫さまになったみたいで、もううっとり☆小２の姉と私は夢見心地でその自転車を見つめていました。ところがふと見ると、補助輪がない！「パパー、コロがないよ！」「コロ？何じゃそりゃ？」「お友だちのにはついとるよ。うしろのちっちゃいの２つ」「ああ～、そんなもん、どうせすぐ取るんじゃ、いらん！」（いや、いるでしょ？）ヒロパパは早速その自転車をひきながら私と姉を小学校の校庭へ連れて行きました。そして乗り方、降り方、ブレーキのかけ方を教えたあと、いきなりその補助輪なしの自転車に乗る練習を始めたのでした。何度も何度も後ろから押してくれたのですが、ひとしきりそれをやったあとで、「じゃ、あとは２人で練習して、乗れるようになったら帰って来い！」とだけ言い残すと、スタコラ家に帰ってしまったのでした。「うそ～～～！？乗れるようになったら？じゃ、乗れなかったら帰れないの～！？」私と姉が青ざめたのは言うまでもありません。私たちは必死で練習しました。何度も転んで、膝も肘も傷だらけになりました。そしてとっぷり日が暮れるころ、ついに２人とも乗れるようになったのでした！真っ赤な夕焼けの空の下、傷だらけの少女は、ボロボロになってしまった自転車を元気いっぱいでこぎながら家に帰りました。「パパーーーー！見て～～～！ほら、乗れるようになったよ♪」また、小３の時、初めて大山という山へスキーへ連れて行ってもらった時のこと。北海道出身のヒロパパにとってスキーは朝飯前。私たちにまず歩き方、すべり方、止まり方、傾斜の上がり方、そして体重のかけ方をさ～～っと教えてくれ、初めて見るリフトにすっかり感激して乗りたがった私に、「おお、いいぞ。乗ってみるか？」と、リフトに乗せてくれたのでした。ところが着いた先にもまたリフトが、、、。「パパー、あそこにもあるよ。乗ってもいい？」「おっ、あるな！乗るか♪」これを繰り返すうちに、ついにてっぺんまで行ってしまった私は、次に下りるリフトを探しました。「パパ、下に行くのはどこにあるの？」「アホか！そんなもんあるか！？下りは滑っていくんじゃ！あとは一人で滑って下りてこい！」「え～～！？できないよ～～！」「ええか？自分で滑って下りるしかないぞ。じゃ、先に行くぞ！ノープロブレム！」そう言うとヒロパパは本当に私を置き去りにして、一人優雅に滑り下りてしまったのでした。（クソオヤジ！鬼！悪魔！覚えてろ～～～！）どんなに泣きたくても、もう誰も頼る人がいなくなった私は、決死の覚悟で滑って下りるしかありません。転倒を繰り返しながら、最後には雪だるまのようになってしまいましたが、それでも何とか下までたどり着くことができました。最後に小さな山をヒロパパと２人、肩を並べて滑って下りたときの達成感と感激は、今でも忘れることができません。まるで我が子を谷に突き落とすライオンのような、あまりにも厳しいヒロパパの教育方法、これはどの子にも有効だとは思えません。ヒロパパももちろんそれをよく知っていました。私がそのターゲットになったのは、男勝りで負けず嫌いの私の性格をちゃんと見抜いていたのでした。だってその時リフトに乗せてもらったのは、私一人だけだったのです。そして実際、その方法が私にはピッタリだったようです。私はこの時、「自分の力を信じる」ということを覚えたのでした。

2005年09月21日

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ヒロパパの伝説（その１）「一姫二姫！？」

ようやく、我が家の夜の女王様（サキ）が眠りにつきました。でも、私は今日、講演会を主催するという大切な仕事があり、朝の７時半には家を出なくてはいけません。今から寝てしまって、もしも寝坊しては大変なので、このまま起きていようかと思っています。そこで、勝手に新しいシリーズを誕生させることにしました。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊名づけて「ヒロパパの伝説」。今年１月28日に永眠した、私の父との思い出を少しずつ綴ってみようと思います。そこで今日は父の紹介です。父の名前は「裕美」。ヒロヨシと読みます。昭和10年生まれ。私が物心ついた頃には、コンピューター会社の営業マンでした。どうしてここでみなさんに父のことを紹介するのか？それは父のことが大好きだからです☆「ノープロブレム」が口癖だった父は、実に豪快でユニークな人でした。私のペンネームが「ひなたまさみ」なのも、息子の名前が「ヒデキ」なのも、父の名前と同様に「ひ」で始まる名前にしたかった、というのがその理由のひとつでした。ヒロパパは北海道函館で生まれ育ちました。早くに祖父が他界し、祖母が小学校の教員をしながら、２人の息子を育てあげたそうです。ヒロパパには「船長になりたい！」という大きな夢がありました。そしてお兄さんが私立の大学へ進んだあと、自分は母親に経済的な負担をかけられない、と思った父は「お金をかけずに船長になる方法」を探しました。そしていきついたのは「防衛大学へ行くこと」という結論でした。防衛大では、授業料がかからないばかりか、おこづかいまで貰えた、とか？それから海上自衛隊へ進んで船長になれれば言うことなし！そしてヒロパパはめでたく防衛大学２期生として入学。高校時代から大好きだったラグビーを続けるため、ラグビー部へ所属し、全日本大学ラグビーのベスト15にも選出されたほどのスポーツマンだったそうです。卒業後は海上自衛隊へすすみ、広島県呉市の港で潜水艦に乗っていた頃母と出会い、結婚。子供が３人生まれ、順風満帆に見えた人生でしたが、艦長になる直前、ようやく叶う「船長になる」という夢を捨てていきなり転職、外資系コンピューター会社の営業マンとしての人生がスタートしたのでした。ヒロパパは最初から「息子が欲しい人」でした。私は次女ですが、私が生まれた時、ヒロパパは「息子の誕生に立ち会おう！」と必死で産院へ駆けつけたのです。ところが生まれた私が娘だとわかったとたん、「何で女なんじゃー！？」と叫んだそうです。「昔から“一姫二太郎”って言うじゃろ～が？娘のあとは息子に決まっとる！」どうしても諦めきれないヒロパパは、とうとう産婦人科の先生にまで食ってかかり、ついに、「お父さん、世の中には子供が欲しくても出来なくて悲しんでいる人もたくさんいるんです！そんなことを言うもんじゃない！」と、たしなめられたそうです。（そうだ！先生が正しい！）そんなヒロパパを見て、母は（この人はほんまに学がある人なんじゃろうか？）と不安になったとか（笑）それでも納得できなかったヒロパパが最後に出した結論。「わかった！本当は男じゃったのに、大事なもんをつけ忘れて出てきてしもうたんじゃ！」それからというもの、私が何か忘れ物をするたびに、「お前はのぉ～、そもそも生まれた時から大事なもんを忘れてきたんじゃけ～、忘れん坊なんじゃ！」「お前はほんまは息子のはずじゃったんじゃ！」と、耳にタコができるほど言われ続けたのでした。「ねぇお父さん、どこまで本気でそんなこと言ってたの？」って、一度ちゃんと聞いてみたかったなぁ～。ヒロパパ、生まれ変わってもう一度あなたの子供として生まれてくる時には、ちゃんと「大事なもん」をつけて出てきてあげるよ。もしも「忘れなければ」ね♪（笑）（多分）つづく

2005年09月19日

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ヒロパパの伝説（その５） 「ヒロパパと雛鳥たち」

いつも訪問してくださる皆さんへ・・・

ヒロパパの伝説（その４） 「一番になる方法」

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母の本が完成しました！

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ヒロパパの伝説　（その６）　「たった一度の思い出」

ヒロパパの伝説（その５）　「ヒロパパと雛鳥たち」

ヒロパパの伝説（その４）　「一番になる方法」