2004/09/08(水)12:19
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団を読みました。
わたしの予約した書店では、予約特典として怪物的な怪物の本のクリップ(\260)をつけていました。
薄利なのに太っ腹なことです。
以下、ネタバレありです。
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シリーズ第5作目、15歳になったハリーの、厳しくなる闇の帝王との闘い、大切な人の死、初恋を扱っています。
今回も、物語はさんざんな夏休みを過ごすところから始まります。
魔法使いを敵視する人間の親戚ダーズリー家の中に閉じ込められ、いつものように虐待を受けます。
ダンブルドア校長はそこから動くことを許さず、闇の帝王が復活したというのに、
詳しい状況を知ることができないハリーは、校長に対し不信感を募らせていきます。
そして吸魂鬼事件に巻き込まれて退学の危機に陥り、魔法大臣が糸を引く日刊預言者新聞は、
闇の帝王の復活に対して警鐘を鳴らした校長とハリーを潰すキャンペーンを張ります。
校長の指揮下、不死鳥の騎士団が結成され、闇の帝王だけでなく、魔法省、マスコミを敵に回しての闘いがはじまります。
その他にも、ホグワーツ魔法学校5年生では、OWL(ふくろう)と呼ばれる将来を占う大切な試験があるし、
かわいい黒髪の女の子チョウ・チャンに振り回されるし、ハリーは大忙し。
そして、ちいさな不信感が元で事態はこじれ、敵の罠にかかったハリーは、大切な人を死に追いやってしまうのでした。
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今回も上下2冊を徹夜で読んでしまいました。
去年の原書発売時、待ちきれなかったわたしは、辞書と悪戦苦闘しながら20日もかかって読みました。
筋は知っているから、日本語版は答えあわせのつもりで読んだのに、すっかりハマってしまいました。
ハリーは思春期の情緒不安定さ爆発。
疑心暗鬼になっているし、「英雄気取り」なところにつけこまれて、
夢を現実と思い込み、助けようとした人をかえって死なせてしまう。
おバカさんなので、読んでてイライラします。
でも、チョウ・チャンに気に入られたくて空回りするところなんかはとてもかわいい。
女の子の気持ちが全然わからなくてケンカばかり。
彼女は中国系なんでしょうかね。
舞台はイギリスで、アジア系はあんまり出てこないんですよね。
映画版ではどんなかわいい子を持ってくるんでしょう、楽しみです。
そういえば、チョウとのクリスマスのシーンでヤドリギが出てきます。
わたしは去年、英和辞書を引くまでヤドリギの風習を知りませんでした。
ちょっと素敵ですね。