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化石燃料に変わる新しいエネルギー源として注目されている、メタンハイドレート
(理論化学式:CH4・5.75 H2O)はメタンガスがある条件下(低温・高圧)で水と 化合してできる白いゼリー状または雪のようなもの。永久凍土の下部や深度500m 程度以深の深海地層中に存在することが明らかになってきた。 メタンハイドレートは加圧と冷却によって生成され、ある温度と圧力の範囲におい て安定に存在する。実験室レベルでは0℃で30気圧程度まで加圧するとメタンハイ ドレートができる。 メタンハイドレートなどという物質は、ほんとうに最近まで耳には丸で なじみがなかった。水の物質収容力の凄さを、あまり頓着しなかった 時にこんなものが世の中にあると知って驚いたが、さらに驚いたのは 日本にもこんな物質が推定賦存量として6兆立方メートルも埋蔵 されているという。 地域としては、四国・紀伊半島・奥尻・十勝・日高沖・網走沖 ・西津軽沖など。 見たことも聞いたこともなかった物質が、この国土の底深くに存在 しているというではないか。日本国民が消費する天然ガスのおよそ 137年分規模もあるのだとか。 これを資源とみるのか、みないのかという事は別にして水という物質 の力量をまざまざと見せつけられる思いがする。 (1)燃焼した際に、硫黄酸化物の排出がない。 (2)ひろく既知の天然ガスの貯蔵方法である冷却して液体にして 貯めるLNG貯蔵法は体積比で600倍の天然ガスを貯蔵することができる。しかしながら欠点としては、天然ガスを液体にするには-162℃という非常に低 い温度にしなければならない。 そのために、当然高価な冷却装置と貯蔵容器が必要になる。 メタンハイドレートは、なにしろ氷の一種である。水を隔離容器に 封じ込めて、多少の圧力をかけるもののアイスクリームを作るような 感覚で170倍以上ものガスをシャーベットにしてしまえる。 (摂氏0度、1気圧時の体積比)これはLPGに準じるほどの秀逸 なガス固化法である。 (3)自然に埋蔵されているものを採掘するという資源利用の視点 以外に、メタンガスの貯蔵法としての選択もいずれに侮りがたく 重要な社会的影響を生じさせるものだ。 地球温暖化の全般的危機の中で、地上のメタンガスをこのように 利用可能性の高いメタンハイドレート化して保存を試みるという 発想は極めて貴重なものではないかと思う。 おっと、時間切れ。 続きは、また明晩。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年11月18日 22時52分45秒
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