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2005年04月01日
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久しぶりに執事さんの日記を拝読していたら「猥褻」という文字が
眼に入った。そういえば、こちらの日記には猥褻とかエロとかの話題は
見事に払底しているかもしれない。どうも、子供の頃に春本、エロ本を
読みすぎて、あれらをなにかの話題に取り上げようという意欲がまるで
湧かないというところが自分にはある。

泉谷しげるの「春夏秋冬」ではないが、生まれた季節の無い街では本当に
活字がなかった。街にロクな書店がない。両親は、子供の頃から本を読む
ような生活から遠かったらしい。父親の実家や、母親の実家に帰省しても
ほんとうに見事なまでに本が置いていなかった。まして戦時下で、貧乏人
の子沢山というような時代だったから、まともに本を読んでいる暇などなく
猥褻本読む以前に、十分なほど閨房事過多だったのかもしれない。

祖父母も両親も、農作業や強制に近い各種労働で活字文化に浴するなど願う
こともできなかった青春だったのかもしれない。まして、自分が育ってきた時
には父親も母親も命がけで働かざるを得なかった時代だ。しかも、5歳の時の
放火事件で生家ごとが丸焼け。家財も現金も見事に消失して、一から出直し
みたいな渦中では子供ながら絵本や児童書など買って欲しいと言い出せなかっ
たのである。

小学校にあがって、字をならって初めて本を読めるようになった。それは
良いのだがまわりには読みたくても本がない。頼んでも本を買ってくれると
言うような親ではない。それでひたすらゴミになって捨てられる本を待って
いた。特に、夏休みに大量に路上に廃棄される本が自分には一番活字を貰い
受ける好機という図になった。嬉しかったのは花森安治の「暮らしの手帖」
がシリーズで廃棄されていたもの。あれはボロボロになるまで読んだと思う。

実は、まともな活字。雑誌らしきものはそれぐらい。ほかは大半がどうしよう
もない春本、エロ雑誌、猥褻をもっぱらというようなシロモノばかりであった。
読んでいてわけがわからない。こちらは、とにかく小学生なのである。興奮
のしようがなかったので、読めども読めども退屈だった。ただ、親に見つかれ
ばどえらく叱責されるのが分かってはいたので、密かに読んでいたのだが
そのスリル以外にはさほど面白いという記憶がない。ただし、50年代以前
の日本のカストリ雑誌には、相当見聞ができていたのではないだろうか。

しかし、正直いって当時の紙質や画像の貧困さなどを考えれば猥褻感などと
いわれても著しくお粗末なものであった。

わいせつな文書、図画その他の物を頒布し、販売し、又は公然と陳列した者は、
2年以下の懲役又は250万円以下の罰金若しくは科料に処する。販売の目的
でこれを所持した者も同様とする。


権力というものは、わがまま気ままなもので国民から金を巻き上げることには
熱心である。加えてさらにその金員で高級官僚が料亭や新地でみずから猥褻なる
行為に蕩尽するのは反省も躊躇がないのである。その一方取締り対象となるらしい
国民の行う猥褻行為になるものについてはまったく定義らしい定義がない。

いや、刑法175条などを読んでも一向に定義らしきものは見当たらないのである。
せいぜい最高裁の判例みたいなものでいうなれば、、、



1、性欲を興奮又は刺激させ
2、普通人の正常な性的羞恥心を害し
3、善良な性的道義観念に反すること


などというような箇条になるのだろうが、ますます分からない。ようするに
「お上」を挑発し、挑戦的な真似をするなという意趣なのであろう。

・・・いや、同じ真似をするなと言い換えてもよいと思う。

あの北海道警察の裏金流用疑惑以降、全国で警察が国民の税金を詐取して上級
役職者が私的流用。あげくその果てに堂々と警察署長やらなにやら本部長たらが
愛人やらオメカケさんの手当てに投じていたなど朝飯前。ひたすら彼らの私的な
「性欲を興奮又は刺激させ」猥褻行為に励むに際して国民の税金を用いていた
などというのが発覚してしまった。そんないいかげんさが戦後日本の伝統であった
ことは最早国民の前にはバレバレなのである。

かといって、自分はいまの秋葉原や大阪日本橋のあのどうしようもない、情けない
規模で展開しているあれら。「普通人の正常な性的羞恥心を害し」てくれる大量の
陳列物にはなんとか官憲の踏み込みがならないものかと義憤に堪えないのである。

つまり、この国の権力はどうにもこうにも恣意的で倫理的ではない。これが困る。
少しは倫理的な野郎が、権力者でいて欲しい。そういう願望は、ヒラの庶民には
ある筈なのである。ところが、これがみごとに倫理と法を隔離分離してきた。
お節介な介入を個人の内面に対して実行すると、これまたキリが無いのでやめて
しまおうという風な、考えてみれば無責任な決意がどこかであったのだろう。

ようするにライブドアの堀江が、「金をだせば何でも買える」といっているのは
そういうことなのだ。さすれば、今日この国でもっとも猥褻な存在というのは存外
あの男なのかもしれないという気がしてきた。





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最終更新日  2005年04月03日 10時00分45秒
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