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2005年04月19日
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今日のプロジェクトXには深い感銘を抱いた。

いつもは嫌いな中島みゆきのヒキガエルのような声を聴きたくもなく、
お涙頂戴の無理やりな泣かせばなしに、辟易することも多い。

この番組で最悪だったのは東芝の電気釜。なにが東芝の電気釜だ。

下請け泣かせの、大泥棒ではないか。以後絶対に東芝製品は買わないと
腹をくくった。そんな大嫌いなプロジェクトXであるが、今日はあの歳末
おなじみの「プリントごっこ」で超有名になった会社の顕彰譚である。

小学生時代に、いつも教室で孔版印刷する担任の手伝いをさせられた
懐かしい思い出とともに、インキの臭いや汚れた手指の使いづらさは
よく憶えている。大学でも、学生叛乱期に膨大な規模の紙くずを生産
したバカな左翼気取りの学生達のあの読めないビラには失笑を禁じえな
かったものだ。党派の力量は、内容以前に字が判読できるビラを配布
できるか、否かというようなレベルで競われていた。嘘のような話が
いまの学生には信じられないだろう。当時、中核派がどうした、民青
がどうした、という以前に配られているビラが読めなかったのである。
到底読むに堪える筆耕の技量が大衆化していなかったのが哀しい。

87年ごろに8ビットのワープロを購入した時、ほんとうにこれが60年
代にあればむやみやたらな暴力沙汰が少しは減った可能性があるのでは
ないか、と真剣に思いを巡らせた記憶がある。団塊世代の政治青年たちは、
鉄筆にガリガリと文字を端正込めて筆耕するようなひたむきさと疎遠なまま
大量の紙くずと書きなぐりの模様にすぎないビラを恥ずかしげもなく配布
して省みない野蛮さのまま、彼らは汚しまくった学窓を後ろ足で砂をかける
ように企業社会へ紛れこんで行った。あの連中の少なからずが毛沢東や林彪の
イカれた暴力闘争をなんの躊躇もなく日本に輸入しようとして唯銃主義だの、
パイプ爆弾などの武力闘争に余念がなかったのを忘れてはならない。

そんな騒然とした時代に、この理想科学のひたむきさは一体どうした事だ
ろうと思えるほど。ただひたすら一途であったらしい。

実は、20代に複数の友人たちと私費を投じてスゥエーデン製の輪転機を
購入したことがある。結論をいえば、使いものにならなかった。デユプロ
の製版機も高かったが、あんなもので嫌な臭気を我慢しながら狭い部屋で
製版したものの水性インキは、思うように版づらにまわらない。実に不出来
な印刷機であって、市民のサークルで会報を出すのにも到底我慢できる域と
思えなかった。

いまならば、ノートパソコンとプリンター、そして全自動孔版印刷機が
あればあっというまにビラや配布資料は小学生にでも作れることだろう。
この「なにげなさ」が、あの新橋の理想科学などという真面目な会社の
穏やかなひたむきさで実現したという背景に日頃誰も思い起こしもしない
のではないだろうか。

番組で、あらためて驚いたのは大人気で一世風靡した「プリントゴッコ」
の収益は全自動孔版印刷機に再投資されたのだというコメントだ。

このなにげないコメントは、日本の中小企業ではなかなかやれそうでやれ
ない。大英断だと舌をまく。考えても欲しい。さんざん苦労したあげくに
ひさびさに儲かって儲かって仕方がないという大ヒットをはなち、それを
まだ落日の孔版印刷の改良改善、高度化へ向けて再投資するという発想は
ほんとうに凄い。こんなに清々しい思い切りの良さは、あだやおろそかに
は企業社会には芽吹かないのは経験的に知っている。

皆さん、よくご存知の在阪クレパスメーカーなど。中堅の文具メーカーの顔を
しているが、その実創業者グループが事業資産を背景にして不動産投資に
余念がない。しばしば総会屋のスキャンダル暴露の標的である。そんな企業
の中央研究所など、研究所の名に値しない他社製品のパクリや技術パスの
かいくぐりばかりを「開発」などと称して恥じることもないなどというような
按配である。

そんな名ばかりのR&Dを山ほどみてきた実体験からすれば、理想科学の
ような企業モラルの高さには素直に拍手を送りたくなってくる。






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最終更新日  2005年04月21日 00時41分46秒
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