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2005年04月21日
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カテゴリ:汝自身を知れ。

↑クリックから、高木東六氏作曲の「空の神兵」へ

藍より蒼き大空に大空に 忽ち開く百千の
真白き薔薇の花模様 見よ落下傘空に降り
見よ落下傘空を征く 見よ落下傘空を征く

世紀の花よ落下傘落下傘 その純白に赤き血を
捧げて悔いぬ奇襲隊 この青空も敵の空
この山川も敵の陣 この山川も敵の陣

敵撃摧と舞い降る舞降る まなじり高きつわものの
いずくか見ゆるおさな顔 ああ純白の花負いて
ああ青雲に花負いて ああ青雲に花負いて

讃えよ空の神兵を神兵を 肉弾粉と砕くとも
撃ちてしやまぬ大和魂 我が丈夫は天降る
我が皇軍は天降る 我が皇軍は天降る




1942年2月の事である。

それほど古い話というわけでもない。自分が生まれるわずか10年ほど前の話だ。
前月に、海軍がオランダ領インドネシアに空挺奇襲によりセレベス島を攻略し、翌月の
2月にスマトラ島のパレンバンというところに落下傘部隊が空挺奇襲で占領したとい
事件があった。これはまだ太平洋戦争の威勢のよかった時期のトピックスで、この後に
あの山下奉文大将がシンガポール進駐しイギリス軍に降伏宣告をおこなうわけでさきの
大戦ではもっとも華々しい戦績で威勢が良かった軍国日本の花形となる。自分も小学生
時代には、すでにマガジンやサンデーに頻出してくる山下奉文は海外的には第一級の
戦犯という事になろうが、記憶の中では超級のヒーローである。現実の山下奉文大将は、
東条英機からはうとましがられ、マッカーサーらのアメリカ軍による無差別爆撃で焼死
したフリッピンマニラ市の多数の死傷者の責任までまんまと責任転嫁をされてしまい
マニラで絞首刑となっている。

いまどきこんな軍歌を歌える人もいないのだろうけれど、小学生時代にはまともに音源が
なく大阪の下町で電蓄を持っている友人の家に遊びにいけば必ずといっていいほど軍歌の
ドーナツ版レコードやソノシートがあって、逆にいえば聞ける音楽といえばこれしかない
という環境であった。自分は、歌詞などなくてもいくらでも歌える。

日の丸については、どうしても国旗だという意識はあまりなくてやはり日本軍の進駐の
証のようなものを感じてしかたがない。それでなければ、血が騒ぐ胸騒ぎが根拠を失う
のである。事実、共産党支持者だったうちのオヤジなども酒を呑んだらうれしそうに
日本陸軍の唄などをうなっていたものをよく聞いたものである。それぐらい軍国日本の
余韻は60年代ぐらいまでは間違いなく都市の鞍部に湛えられていたと思う。

日章旗というものは、日本の国旗だなどときれい事をいわれても困る。自分にとっては
感覚的に皇道派の軍事指導者であって、永田鉄山の後任者として歩兵第3聯隊長に就任
し、部下にあの相沢三郎中佐、安藤輝三中尉、管波三郎中尉、村中孝次、大蔵栄一という
堂々の2.26オールスターの頭目である山下泰文大将の魁夷な風貌と重なりあい感覚的
にはものの見事に不即不離のものである。いまごろタダの国旗だなどといわれても釈然と
しない。



つまり、この感覚を左右に披瀝することは極めて難しいのである。

よりによっていま日本はアメリカの同盟国だなどという。自分的には国辱的な軍事=経済的
な盟約関係にあり、それはそれで尊重をしなければならない。三島由紀夫が、愛国党の
街宣車に日章旗と星条旗が併用されているのを慨嘆したという話題が彼の対談集にも登場
するのであるが、あきらかに日章旗の精神はあのニューヨーク旅客機テロを「大義挙」として
鼓舞される精神により支えられている。私が硬派実存主義者でなければ、911には赤飯を
炊いて祝ったはずなのである。

日の丸が問題になるのは、論理的な問題ではないだろうという事は自分的に自明である。

どう考えても、日の丸には左右のいかなる側にもけっして容赦も妥協もない感覚が存在する
筈なのである。ここで中立的になにかを言明するという立場が存在するはずがない。もし
そのような立場を表明することが現実に可能だとしても、おそらく相当量の多弁を余儀
なくされる筈である。しかも、結果的にどの立場からも距離を置くなどという事が可能な
筈がない。双方は、かならず言う。「おまえは、どちらの味方なのか」と。古来、賢者とか
君子などと呼ばれるほどの者は、けしてそのような狭隘な場所には立ち入ってはならない
とされてきた。当然であろう。自身の立場というものがありながら、その立場をかならず
許されず、妥協を行なうわけでもないにせよ自身の足場を崩されるまでの強引な関係づけ
を強迫される。そんなばかばかしい場所には、賢明な人間はだれしも近づこうとはしない。

いまの日本に機嫌よく過ごしていようと思うのであれば、何人もそんな正体の分からない
場所には出向かないだろう。いま日本の大多数の国民が、日の丸について腰がひけてしまい
おずおずと距離をおいている理由は、ひとつには日本人が多少は智恵がついてきた証拠である。








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最終更新日  2005年04月23日 16時35分48秒
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