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2005年06月12日
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梅雨の合間を縫って、東近江市の「探検の殿堂」西堀栄三郎記念館を訪ねてきた。
しかし、分かりにくい場所だ。電話で説明を受けただけで順路が分かる人は、
多分地元の東近江市のひとだけであろう。他府県から人を呼ぼうというのなら
もっと分かりやすく案内をして貰いたいものである。記念館へ足を運ぶだけで
「大探検」になりかねない。



↑クリックでジャンプします。

はじめて遠景に、この建屋が視野に見えてきた時には正直ホッとした。

少なくともあの南方熊楠記念館よりは新しく立派な建造物だ。しかし、画像モニター
をみているかぎりでは西堀栄三郎の業績の凄みはあまり伝わってこない。館内で
売られていた西堀栄三郎を顕彰しようとする絵本(西堀榮三郎ものがたり700円)
も正直あまり感心できない。この記念館のミニチュアのようなものだ。館内の画像
モニターは、偉人列伝のようなもので「なぜ」このような偉業が為遂げられたのか
という内面の動機を想像させるような知的な示唆はあまり受け取れない。少なく
とも和歌山の南方熊楠記念館には、偉人熊楠の内面へ迫る姿勢が展示物を通じて
訪問者には伝わってくるものがある。建物の旧い新しいではないのだと痛感した。

遠路を尋ねてきたというのに、南極関連のモニターの一部が地元の小学生のための
学習スペースに転用されていて閉め出しを喰らった。あれ、あれ。そんな勝手な真似
を良くできるものだ。館の運営側に緊張感がなさ過ぎる。来訪者は一期一会の
思いでやってくるのだ。東京からこの記念館を訪問してきた人が「残念、次回には
是非拝見しよう」などと考えて再訪するなどというような事がある筈がない。

館内にやってくるこうるさいガキどもの声が館内で反響してモニターがまったく
聞き取れないのにも閉口した。引率者が子供のくだらないワイワイを一向に
諌めないのにも呆れた。自分は、子供は好きである。モニターをみながら静かに
自分と一緒に座って西堀の足跡を辿ろうとしている子供たちも幾人もいた。
ところが肝心の児童を引率してきた間抜けな男が、モニターの内容を退屈だからと
子供たちに移動を促して、わたしは二重に騒音で悩まされることになった。

なんの事はない、引率者がもっともガキなのである。

わざわざこの記念館に子供たちを連れてくる児童教育者の考え方が、わからない。
どうやら「ドキドキ南極体験ゾーン」という仕掛けだけが売り物のようだ。
ばかばかしいと言うしかない。
ここは南極記念館なのではなく、西堀栄三郎記念館なのではなかったのか。

ネットで検索して訪問した人たちは、余程我慢強い人でなければおそらく二重三重に
裏切られた思いが湧くのではないかと思う。

記念館の売店においてある著書を購入して帰れば十分だ。

日本規格協会「西堀流新製品開発」1800円を買い求めて帰宅した。内容は、個別
に知的刺激を放っていると感じられる。どうしてどうしてその内容はけっして古びて
はいない。この時代は、まだ西堀の述べている域に辿りつけていないでいる。

これからの研究技術者は、いろいろな技術能力を発揮しなければならない。従来、
専門家がいいという迷信が災いしている面が多かった。専門家は技術開発に対して
むしろマイナスに働く。誰かがいい案を持ってきても、その人がいわゆる専門家面
して排他的になり、ほかの人の案を退けて殻の中に閉じこもって、その殻が職業的
な自己防衛という形で現われる。こういう意味の専門家=プロというものを私は
否定するし、みんなで打破しなければならないと思う。
               西堀栄三郎 日本規格協会「西堀流新製品開発」










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最終更新日  2005年06月13日 01時00分30秒
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