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2006年01月13日
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参った。

丸二日、水が水道管から出てこない。水は、出しっぱなしにするようにと
言われていたので忠実に開栓していたのだが、ついに一滴も出てこないままだ。

職場の仲間の意見では、外食するしかないという。昨年、初夏にやってきて以来
初めて外食をすることになった。風呂は、無論銭湯である。大阪では考えられ
ないほど、遠出しての実行となる。

雪が解けて、雨が降り、温度は上がってきている筈なのにどういう事なのだろう。
今朝の食事にいたっては、湯たんぽの水を戻してカップ麺という屈辱的なものに
なった。土曜日の朝は、せめてドリップでコーヒーがいれられるようにジャスコで
ミネラルウォーターを購入してきた。

外食先の食堂では、ひさしぶりに夕刊紙を読んだ。

そういえば新聞を精読するということも、絶えて久しくなっていた。地方版の新聞を
読むことが新鮮という特異な生活である。単身赴任後、はじめての外食だ。

とはいうもののその記事に実に興味深い内容のものがあった。水道管が、凍結していな
ければついに読むこともなかった滋賀の地方版ならではのくつろげる話題だったので
ご披露しておく。


記事は、当地のある巡査部長の話である。


山下幸市巡査部長は、滋賀県堅田署木戸駐在所に住まいをはじめた8年ほど前から
従前の警察官としての業務以外に自身の新機軸を地域に向けて始めた。実のところ、
日常で落し物を届けてくる小学生や就学前児童たちの善意に報いるために、山下巡査部長
手製の感謝状をつくって渡し続けているのだという。路上でみつけた50円、100円のコインを
駐在所に届けてくる子供たちの姿は、思い起こせば50年前の自分自身が重なる。あの時代
を記憶している人に違いない、と記事を丁寧に読んでいると山下幸市巡査部長は、私と
同年のロートルである。平素、警察についてはご存知のとうり悪態ばかりついている私で
あるが、山下巡査部長の気持ちは心底分かる。大阪府警でこれを行うのは、本当に大変だ
ろう。まだしも人の心のすさみ方が穏やかなこの地域でこそ成り立つ行いだとは思うが、
善行というものだろう。残念ながらWEB上の中日新聞滋賀エリアをみにいったがこの記事は
ネット上には反映していなかった。新聞の地域版だけで配信されているものだ。いまや
新聞がミニコミとなった感がしないでもない。ネット検索でも登場しない、無名の人と
いうことになる。さすがにgoogleでもひっかかってこない。

この感謝状以後は、山下巡査部長の地元密着の効用が確実に根をはってゆくことになった
らしくすでに数百本だされた手作りの感謝状で、地元の子供たちのあいだに山下巡査部長の
認知度は極めて高いらしい。落し物をみつけると、かならず山下巡査部長に届けるという
子供もいるらしい。思わず記事を読んでいて笑ってしまった。久しぶりに痛快な気分に
なった。「三丁目の夕日」の世界は、まだまだこの時代にして水脈を絶たれずにいた。










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最終更新日  2006年01月14日 15時07分26秒
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