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2006年07月06日
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カテゴリ:汝自身を知れ。



「プロフェッショナル・仕事の流儀」は、楽しみな番組だ。あのプロジェクトXの
インチキぶりに比べると遥かにまともな気がする。今日は、奥山清行氏が登場して、
いまデザインの先端でどのような心象が走っているのか、わからないまでも感じさせ
てくれるような気がした。
零式艦上戦闘機について、後知恵めいた話をするのは
少し後ほどにまわそう。デザインが、いま旬を目指してどこに向かっているのかを
隠居ぐらしのような自分に、見える限り見通してみたい。



奥山清行

山形県山形市出身。山形東高、武蔵野美術大学卒業。
1985年、(米)アートセンター・カレッジ・オブ・デザイン卒業。

卒業後、GM(米)、ポルシェ(ドイツ)で研鑽を積み、イタリアのデザイン会社
ピニンファリーナのチーフデザイナーとしてやフェラーリ・エンツォ、
フェラーリ・スカリエッティ、マセラティ・クワトロポルテなどのカーデザイン
を担当した。 その後、(米)アートセンター・カレッジ・オブ・デザインにて
アジア人初の学部長を務めた。




奥山は、自身も日本人の草食動物なところがあると告白する。日本人、それは他者と
自分が「同じ」であることに有価値を覚える生理と呼び換えてもいい
。わたしと彼が
同じ熱い思いであると、涙がでるほど感激するようだ。わたしは、まっぴらごめんで
誰がなんと言おうと野球にも、サッカーにも興味がない。テレビ放映されている番組
など、みている暇があったら遣りたいことは山ほどある。自分は、どこにいっても
歓迎はされない。では黙殺されているのか、というと黙殺というのではなく圧倒的に
意図的な封殺がしばしばだ。つまりは、周囲から相当な圧力で潰しを蒙ることが多い。
なんだ、実のところは何をしているのかに興味深々なのである。日本人は、実は他者
の固有な発想や、企画力、創造力についてはじつに鋭敏に反応する。でなければ、盗賊
並に他者の特許を盗み取ったり、競合企業の新製品をコピーできはしない。つまり表相
では、「予定調和」で「和気藹々」、仲良きことはうるわしいとかなんとか言いながら
革新的新規性については、執念深いほどに好奇心を発揮するのも、日本人である。
たとえば、携帯電話のニューモードのこの底抜けの売れ行きはどうだろう。新しいもの
好きは、日本人の明記すべき特徴だ。


いまや新興宗教並にひろがってゆく「左脳・右脳」議論もその好奇心の延長という風にも
思えないでもない。いわく、右脳は創造力、ひらめきの座で豊穣なる感性の源であり、
創造力の源泉だ、というわけなのである。


しかし、ふと立ち止まって考えた時に、その左脳・右脳という几帳面な分類というのか
ステレオタイプイメージに事象を還元しようとする姿勢は、まさしく非科学的なまでの
枠組み思考そのものだ。あなたも右脳、わたしも右脳、ほなサイなら。なんという知性
の停滞、非創造的な思考停止。まさしく脳高次機能失調症のような事態だろうか。


はっきり言おう。

東京大学法学部を出た日銀総裁が、後輩の村上ファンドに「退職金」を託し、頑張れと
牛尾治朗氏が巨額のファンド資金の提供を後輩に申し出るというこの国の権力形成の
月並みなまでの「おさだまり」。それこそが、まさに自らの頭で「考えないで成果を秒速
でパクる」ことで目的に早く達する。あの長い受験戦争時に鍛えあげたワザなのだ。

そんななさけない勝利体験を繰り返し、繰り返し実感させて受験戦争の勝者として崇め
奉られる仕組みの岩盤の上に築きあげられていることにこそ骨頂とするものだ。偏差値
の高い、と言祝ぎされ続けた学生や卒業生たちこそ、だれよりもあ先んじてこの国のその
不公正な仕組みに気づくことが可能となる。
そこへ向けて全神経を集中して、先達の轍
を踏襲し続けその指し示すとうりのままに過去形の知識を吸収し、優秀と折り紙をつけられ
て世に出てゆく。

勝ち組の頂点にある彼ら日本の法科支配層らは、その絶頂において、しばしば創造力を、
ひらめきを、独自の発想を求められることになる。


誰も知るように、それは無茶というものだ。


そのようなものを99.9999・・・・%排除することで手にいれたもの。それが彼らの
権力とステイタスを根拠づけているのだ。「考えず」「口にせず」徹底して育ってきた彼ら
が、人事権を統べている。なんと、彼らの人事ほど滑稽なものはない。もっとも創造的で
価値破壊的な力強い知的活動を彼らの学窓の後輩たちに求めようとするのだ。「決まりきった
準拠枠」に従って。この国に秀逸なデザインが登場しないのは、ある種不可避だろう。


もしかしたならば、中田英寿だって若くしてそれに思い至ったというようなことだってありえ
ないことでもなかろう。自分にはそんな風に思えてならない。














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最終更新日  2006年07月07日 20時37分02秒
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